イラストでわかる! Blenderの基礎知識

Blenderでワールドプロパティの設定をしてみよう

本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第66回目は、ワールドプロパティの設定を変えると何が変わるのかを見ていきます。

ワールドとワールドプロパティについて

Blenderでは、⁠ワールドプロパティ」という項目があります。この項目では、その名の通り、ワールドに関する設定を行うことができます。ワールドとは、オブジェクトが置かれている背景や光の当たり方などを設定する際の要素の一つです。

ワールドプロパティでは、現在開いているファイルの場面全体の色や環境光などを設定できます。

カラーを変えてみる

まずは、ワールド全体の色を変えてみましょう。操作方法は簡単です。

画面右側にある[ワールドプロパティ]内にある[カラー]の欄をクリックします。すると、カラーパレットが表示されます。

カラーパレットから色を調整していくと、リアルタイムで全体の色が変わっていきます。色が変わらない場合は、表示を[レンダー]に変更しましょう。

[強さ]を変えることでも、色が変わります。

これだけでもだいぶ雰囲気が変わります。オブジェクトを見てみると、設定した色に影響を受け、影などの色も変わっているのがわかります。

環境テクスチャを設定してみる

環境テクスチャとは

次は環境テクスチャを設定してみます。環境テクスチャは、設定することでリアルな環境光などを簡単に反映できるのです。例えば、森の中や夜空などといった画像をワールドに貼り付けることで、その空間の中にいるかのようにライティングなどが反映されます。

環境テクスチャは、⁠HDRI」といった形式を使うと、通常の画像よりも明暗の幅が広いため、よりリアルな表現が可能です。無料で様々な画像をダウンロードできるサイトpolyhaven.com/hdrisなど⁠⁠ があるので、それらのサイトにアクセスしてダウンロードするとよいでしょう。

環境テクスチャの貼り付け

好みのHDRI画像をダウンロードして、ワールドに反映させてみましょう。

[ワールドプロパティ]内にある[カラー]欄横の黄色い丸をクリックします。するとメニューが表示されるので、メニューの中から[環境テクスチャ]を選択します。

[開く]からダウンロードしたHDRI画像を選択します。すると、ワールド全体にHDRI画像が貼り付けられました。オブジェクトも画像の影響を受けていることがわかります。

ほかのHDRI画像でどのような表示になるのかも見てみましょう。

先程の画像との違いは以下のとおりです。

このように、画像をダウンロードしてワールドに設定するだけでここまで雰囲気が変わるのは面白いですね。サイトも多岐に渡しますし、画像の種類もたくさんあるので、様々な画像でどのような見え方になるのかを試してみてください。

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