NVIDIAは2025年12月16日、オープンソースのAIモデルの新バージョンNemotron 3ファミリーを発表した。

• NVIDIA がオープンモデルの Nemotron 3 ファミリーを発表 -NVIDIA Japan Blog

今回発表されたのは、Nemotron 3 Nano、Super、Ultraの3つのモデル。Mamba-Transformerのハイブリッド型MoE（mixture-of-experts）アーキテクチャを採用し、大規模なマルチエージェントシステムに対応できる。また3兆トークンもの事前トレーニング、事後トレーニングを備えた高度な強化学習技術により、高い精度も実現しているという。

Nemotron 3ファミリーのそれぞれのモデルの特徴は以下の通り。

Nemotron 3 Nano

300億パラメータの小型モデル。ターゲットを絞った高効率なタスクを実現。100万トークンのコンテキストウィンドウを備え、ハイブリッドMoEアーキテクチャにより前モデルNemotron 2 Nanoの4倍のトークンスループットを達成。

Nemotron 3 Super

1,000億パラメータ、トークンあたり最大100億パラメータがアクティブになる高精度リーズニングモデル。多数のエージェントが連携して複雑なタスクを低レイテンシで実行するマルチエージェントアプリケーションに適している。

Nemotron 3 Ultra

5,000億パラメータ、トークンあたり最大500億パラメータがアクティブになる大規模リーズニングエンジン。精度が高く複雑なAIアプリケーションに利用可能。

これらのモデルのうちNemotron 3 Nanoは、Hugging Face、Baseten、DeepInfra、Fireworks、FriendliAI、OpenRouter、Together AIなどのサービスプロバイダーから利用可能となっている。クラウドもサポートしており、Amazon Bedrock経由でAWS上でも利用可能。Google Cloudも近日中にサポート予定。

また、Nemotron 3 SuperとUltraは2026年上半期に提供開始予定。