イラスト・図解シリーズ液晶のしくみがわかる本
1999年11月24日紙版発売
竹添秀男,高西陽一,宮地弘一 著
四六判/192ページ
定価1,518円(本体1,380円+税10%)
ISBN 4-7741-0882-0
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書籍の概要
この本の概要
知っているようでわかっていない液晶のしくみを「やさしく,くわしく」解説したのが本書です。
こんな方におすすめ
- 今度液晶製造に携わる方
- 液晶を作っている技術者
目次
1章 液晶入門
- 1.1 液晶とは
- ■物質の4つ目の状態
- ■液晶の性質
- 1.2 液晶の発見
- ■ライニッツアーの着想
- ■レーマンの観察
- 1.3 液晶分子の形と大きさ
- ■棒状分子
- ■円盤状分子
- 1.4 液晶の種類―その1―
- ■液晶の分類法
- ■配列構造による分類
- 1.5 液晶の種類―その2―
- ■液晶状態の取り方による分類
- ■液晶分子の大きさによる分類
- ■液晶分子の機能や用途による分類
- 1.6 液晶分子の配列秩序
- ■秩序の不完全性
- ■ダイレクターとは
- ■ダイレクターの方向の制御
- 1.7 液晶で数学を表示するまで
- ■液晶ディスプレイの原理
- ■偏光フィルムの働き
- ■光のシャッター
- 1.8 液晶で画像を表示するまで
- ■ノートパソコンの液晶画面の秘密
- 1.9 液晶ディスプレイ小史
- ■基礎研究
- ■応用研究
- ■液晶ディスプレイの実用化
- ■物理,化学分野からの貢献
- ■今後の展望
2章 液晶材料
- 2.1 液晶分子の基本骨格
- ■液晶の性質
- ■液晶の分子構造
- ■ブレンド技術
- 2.2 ディスプレイと液晶材料
- ■TNモード
- ■モードの違っても
- ■液晶に電圧をかけると
- ■電卓の中の液晶分子
- ■液晶材料に求められる条件
- 2.3 STN液晶材料
- ■STN液晶
- ■弾性定数
- ■光学特性
- 2.4 TFT液晶材料
- ■比抵抗値
- ■材料の安定性
- ■複屈折値
- ■フッ素化合物
- 2.5 右手分子と左手分子
- ■左右対称の分子
- ■キラル分子と不斉炭素
- 2.6 強誘電性液晶,反強誘電性液晶材料
- ■スメクチック相
- ■双極子と分極
- ■強誘電性液晶ディスプレイの表示原理
- ■メモリー効果
- ■反強誘電性液晶
- ■キラル分子の役割
- ■バナナ型液晶
- 2.7 その他の液晶材料
- ■液晶材料の用途
- ■IPSモード
- ■VAモード
- ■温度センサーとダーク油
3章 液晶ディスプレイの全て
- 3.1 液晶ディスプレイとは
- ■身近になった液晶
- ■液晶ディスプレイの用途
- 3.2 液晶を並べる
- ■ネマチック液晶の特徴
- ■配向処理とは
- ■配向膜
- ■ラビング
- 3.3 液晶の電圧応答
- ■透明電極
- ■ポジ型ネマチック液晶
- ■ネガ型ネマチック液晶
- 3.4 プレチルト
- ■プレチルト角
- 3.5 主流はTNモード
- ■液晶分子の配向状態からの命名
- ■TNモードとは
- ■左ねじれか右ねじれか
- 3.6 液晶は光のシャッター
- ■偏光の概念
- ■偏光フィルム
- ■偏光を作る方法
- ■白表示と黒表示
- ■明るさの調整
- 3.7 時計・電卓の表示
- ■数字を表示する
- ■セグメント表示
- 3.8 マトリクス表示で絵を作る
- ■マトリクス表示とは
- ■(1)液晶の応答時間の遅さ
- ■(2)クロストークの問題
- ■STNによるクロストーク対策
- 3.9 最新の表示方法
- ■液晶ディスプレイの問題点
- ■パッシブ・マトリクス表示
- ■アクティブ・マトリクス表示
- 3.10 アクティブ・マトリクス表示のしくみ
- ■ゲート線とソース線
- ■線順次走査
- 3.11 TFTのしくみ
- ■TFT液晶ディスプレイの断面
- ■TFTスイッチの特性
- 3.12 TFTの作り方
- ■フォトリソグラフィー
- 3.13 カラー表示のしくみ
- ■加法混色
- ■液晶ディスプレイのカラー表示方法
- 3.14 液晶パネルを作る
- ■液晶パネルの製造方法
- 3.15 薄型バックライト
- ■バックライトのポイント
- ■バックライトの構造
- ■サイドライト方式
- 3.16 液晶パネルを動作させる
- ■液晶パネルの駆動回路
- ■おもしろい接着テープ
- 3.17 液晶ディスプレイの全構成
- ■微量の液晶
- 3.18 表示性能
- ■表示性能を表す用語
4章 エンジニアの挑戦
- 4.1 液晶ディスプレイの現在
- ■現在の技術から次世代の技術まで
- 4.2 配向はラビングだけじゃない
- ■ラビング法以外の配向技術
- ■斜め蒸着法
- ■光配向膜法
- 4.3 垂直配向にも一工夫
- ■垂直配向剤を使用
- ■斜め電界法
- ■リブ法のしくみ
- 4.4 配向分割をする理由
- ■配向分割の必要性
- ■配向分割の技術
- 4.5 配向分割を行う方法
- ■マスクラビング法
- ■光配向膜法
- ■リブ法
- 4.6 斜めからでも見える液晶ディスプレイにする
- ■表示品位の低下を抑える技術
- ■液晶を用いた位相差フィルム
- ■IPSモード
- ■MVAモード
- ■ASMモード
- ■強誘電性液晶・反強誘電性液晶モード
- 4.7 TFT素子の性能アップ
- ■ポリシリコンとは
- ■モノリシック化
- 4.8 カラーフィルタを用いずにカラー化
- ■液晶ディスプレイをカラーにする技術
- ■複屈折モード
- ■ゲストホストモード
- ■フィールドシーケンシャルカラー方式
- ■コレステリック液晶の選択反射を用いる方法
- 4.9 無駄を減らして画素を大きくする
- ■低消費電力の実現
- ■高開口率化技術
- 4.10 液晶プロジェクター
- ■投射型の液晶ディスプレイ
- ■カラーフィルタ方式
- ■3板方式
- ■マイクロレンズ―ダイクロイックミラー方式
- ■フィールドシーケンシャルカラー方式
- 4.11 反射型液晶ディスプレイ
- ■低消費電力の究極の形
- 4.12 液晶応答の高速化
- ■応答の高速化技術
- ■OCBモード
- ■スメクチック液晶
- 4.13 どんどん大きくなるマザーガラス
- ■液晶パネルのサイズ
- ■ノートパソコンの普及の裏に
- ■製造装置・材料メーカーによる技術開発
- 4.14 液晶ディスプレイの今後
- ■液晶ディスプレイの普及
- ■可能性の拡大とさらなる浸透
- ■これからも続くエンジニア達の挑戦
- 関連図書
- 索引