図解 はじめてのISO 14000

[表紙]図解 はじめてのISO 14000

紙版発売

A5判/192ページ

定価1,958円(本体1,780円+税10%)

ISBN 4-7741-0978-9

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書籍の概要

この本の概要

本書は,現役ISO14000担当者である著者が自らの取得経験を踏まえて執筆しました。なにしろ実務経験者ですから,的確な具体例,即役立つテクニックやヒントが満載です。理解を助ける図/イラストもふんだんに用いられています。

こんな方におすすめ

  • ISO14000を取得した企業の管理者
  • 今後の取得を目指す企業の管理者

目次

chapter1 認証取得は難しいか?

  • ■1-1 環境ISOを理解する
  •  ●普段着のシステムを目指す
  •  ●認証取得の本当の意味
  •  ●ISO14000で何が変わるか?
    • エクセレントカンパニーを目指す
    • 理想的なEMSとは
    • 認証取得は目的か手段か
    • 即効性を期待しない
  •  ●EMS担当者への手紙−その1
    • “手紙シリーズ”を始めるに当たって
    • EMS担当者は社内の第一人者になるべし
    • “規格の要求事項”の真髄
    • EMS/ISO担当者の宿命
    • タコツボからの脱出
  • 【Column】EMSは伝統的なマネジメントシステムの一部

chapter2 ISO14000と環境マネジメントシステム

  • ■2-1 国際規格の動向
  •  ●ISO14000シリーズの位置付け
  •  ●EMS担当者殿への手紙−その2
    • 組織を動かす有効手段とは
    • 上司を動かす有効手段とは
    • 各部署を動かす有効手段とは
  • 【Column】文書化の程度
  • ■2-2 EMSとISO14001規格の要求事項
  •  ●EMSとISO14001規格の関係
  •  ●EMS担当者殿への手紙−その3
    • 蜜蜂の話

第3章 EMS構築の極意

  • ■3-1 第三者認証取得の目的を明確にしよう
  •  ●認証取得の目的と活かし方
  •  ●EMS担当者殿への手紙−その4
    • 審査に何を求めるのかを決めておく
    • 審査員の意見の弊害?
  • ■3-2 EMSの作り方
  •  ●段階を踏んで改善を
  •  ●キーパーソンの重要性
    • エキスパートを育成する
    • キーパーソンの条件
  • 【Column】オープンマインド
  •  ●自分の組織のEMSは自分で作る
    • 主体の自覚
    • EMSの失敗事例
  • 【Column】WIN-WINの関係
  •  ●EMS担当者殿への手紙−その5
    • EMS設計事例
    • スルタン・カリフ制の布陣
  • 【Column】スルタン・カリフ制度
      • スルタンの逆襲
    • ■3-3 規格要求事項と環境マニュアル
    •  ●EMSとはどんなシステムか?
      • マネジメントシステム規格
      • TQCとISOの違い
    •  ●なぜISO14000を取得するのか?
      • 終身雇用制の否定
      • ISO14000はマネージメントの教科書
      • 規格要求事項の流れに沿って
      • 環境マニュアルがあると便利
    •  ●EMS担当者殿への手紙−その6
      • 規格用語から離れるほど不適合になりやすい
      • 用語の採用
    • ■3-4 環境マニュアルの作り方
    •  ●環境マニュアルの役割と作成手順
      • シンプルな環境マニュアル
      • 詳細な環境マニュアル
    •  ●環境方針の作り方
      • 環境方針を環境マニュアルに含めるか
      • 環境方針は公約
      • 最低限の環境方針
    • 【Column】文書か記録か
        • 確実に適合させるためには?
      •  ●環境方針の活用
        • 目的・目標のインターフェースとして
      •  ●EMS担当者への手紙−その7
        • 環境方針a項の話
      • ■3-5 下位文書の作り方と効果的な運用
      •  ●EMSの構成要素
      •  ●文書体系
        • 最適な文書体系を
        • 同僚が理解できる文書を心掛ける
      •  ●下位文書の書き方
        • 既存の文書で問題ない!
        • 環境に関する手順を持っているか?
        • きちんと運用できる仕組み作り
        • 仕組み改善のポイント
        • 手順文書化のコツ
      • ■3-6 Plan(計画)
      •  ●環境側面
        • 著しい環境側面とは
        • 重厚長大な手順は避ける
        • 最適な見直しの実施
        • 環境影響を認識する
      •  ●法的及びその他の要求事項
        • 法にまつわる手順
      •  ●目的及び目標
        • 既存のシステムからの応用
        • 情報の単純な転記をなくす
        • 情報に配慮する
        • 全てを設定する必要はない
        • 無理なく挑戦的な目的・目標
      • 【Column】EVA-BAT
      •  ●環境マネジメントプログラム
        • 要点を押さえて流用する
      • ■3-7 Do(実施及び運用)
      •  ●体制及び責任
        • 役割・責任・権限の明確化
        • 管理責任者の指名
      • 【Column】エンパワーメントと権限委譲
      •  ●訓練,自覚及び能力
        • 訓練のニーズを満たすには
      •  ●コミュニケーション
      •  ●環境マネジメントシステム文書
      •  ●文書管理 88
        • EMS担当者の腕前次第
      •  ●運用管理
        • 運用管理のポイント
        • 管理項目を定める
      •  ●緊急事態への準備及び対応
      • ■3-8 Check(点検及び是正処置)
      •  ●監視及び測定
      •  ●不適合並びに是正及び予防処置
        • ISO8402の定義の採用
      •  ●記録
      •  ●環境マネジメントシステム監査
        • 内部監査の大きなメリット
      • 【Column】RE300
      • ■3-9 Action(経営層による見直し)
      •  ●ケアレスミスに気をつける
      •  ●EMS担当者殿への手紙−その8
        • 内部監査の注意点
        • 内部監査員の問題

      第4章 EMSの浸透方法

      • ■4-1 認証取得準備
      •  ●認証取得活動
      •  ●認証取得期間と費用
        • マスタースケジュールを立てる
        • 期間を区切る
        • 認証取得費用を見積もる
      •  ●推進体制の整備
        • EMSの維持・改善を推進する体制
        • 認証取得を目的にした短期的な受審体制
      •  ●文書の整備と運用
        • 環境マニュアル
        • 環境影響評価の手順
      •  ●内部環境監査
      •  ●教育訓練活動
      •  ●受審の条件
      • 【Column】パフォーマンス命
      • ■4-2 如何にして自社にEMSを馴染ませるか?
      •  ●EMS担当者の苦悩
        • 「指示待ち族」対策
      •  ●キックオフの手順と心得
        • 組織の長の宣言
        • タイミングと範囲の通知
        • キックオフによるお墨付き
      •  ●EMS担当者殿への手紙−その9
        • 証拠の品とは
        • 監査基準
        • 監査証拠
      • ■4-3 審査機関とのやり取り
      •  ●スケジュールの明確化
        • 日程を決定する
        • 協力の要請
      • 【Column】品質改善は環境改善
      • ■4-4 EMS担当者の役目
      •  ●環境マニュアルと手順の発行
        • 躊躇せずに発行する
        • 正式な手順の発行が重要
      •  ●内部コミュニケーションの円滑化
        • 講演会と質疑応答会
        • 相互理解が改善につながる
        • 内部監査の徹底
        • 思考停止を防止する
      • ■4-5 審査が終わって
      •  ●審査後の反省会
        • 反省会はEMS浸透のチャンス
        • 実戦を通じて学ぶ
      •  ●EMS担当者殿への手紙−その10
        • 水を飲みたくない馬に水を飲ませる方法とは

      第5章 第三者審査

      • ■5-1 審査を受ける前に
      •  ●第三者審査で見えてくるもの
        • 規格解釈の違いを確認
      •  ●審査登録機関の選定
        • 審査登録機関選定のポイント
        • 情報を集める
      •  ●審査規模の見積もり
        • 事前調査
        • 審査範囲の決定
      • ■5-2 段階を踏む
      •  ●予備審査
        • 審査プロセスの概要
        • 予備審査における注意点
      •  ●本審査
        • 本審査における注意点
      •  ●EMS担当者殿への手紙−その11
        • 審査で特に注意すべき点とは
        • 審査員への対応
        • 指摘の根拠を確認する

      第6章 ISO14001を取り巻く今後の課題

      • ■6-1 環境報告書
      •  ●認証取得はスタート地点
      •  ●環境報告書とは
        • 流行り始めた環境報告書
        • 環境報告書の内訳
      •  ●EMASの仕組み
        • EMASとは
        • ヨーロッパにおける環境に関する情報公開
        • 環境声明書
      • 【Column】二者監査
      •  ●環境報告書の目的を明確にしよう
      •  ●環境コストについて
      • ■6-2 LCA
      •  ●LCAの実施
      •  ●LCAの手法
        • ライフサイクルコストとは
      • ■6-3 規格との関わり方
      •  ●国際規格の動向
        • 環境に関する規格化の歴史
        • 既存のシステムを規格化
        • グローバルスタンダードの幻影
      •  ●3つのシステムを維持できるか
        • 監査だらけの生活
        • 是正処置に追われる日々
        • 規格が先か仕事(実態)が先か
      •  ●監査だらけの生活からの脱却
        • 企業・組織活動を評価する基準
        • マルコム・ボルトリッジ賞
      •  ●現実的な取り組み
      • 【Column】ASAPの罠
      • ■6-4 ISO14001とISO9001の統合システム
      • ■受審側の事情と審査機関の事情
      • 【Column】相互承認と審査機関の実際
      •  ●望ましい統合システム
        • 統合システムは実施されるか
        • 変わらないマネジメントシステムを
      •  ●システムを統合する
        • 共通化しやすい条項
        • 品質/環境システム統合の注意点
        • システム統合の実践
        • システム統合の成果
      •  ●審査の問題点
        • 複合審査
      •  ●備えあれば憂いなし
      • 【Column】不服申し立て

      付録

      • ■付録1 受審の心得とテクニック
      •  ●受審虎の巻
      •  ●受審の心得(基本的な注意事項)
      •  ●受審テクニック
      • ■付録2 家庭版自己宣言型EMS文書鈴木家の定め
      •  ●文書虎の巻
      •  ●鈴木家の定め(EMS編)
      • ■付録3 内部監査チェックシート(導入期用)
      •  ●チェックシートについて
      •  ●内部環境監査チェックリスト
      • ■付録4 受審2週間前に再確認する点
      •  ●本審査前のチェック項目(推奨)
      • ■付録5 経営層&環境管理責任者向けQ&A集
      •  ●経営層に対するEMSの浸透
      •  ●経営層への質問
      • ■付録6 著しい環境側面に関する手順
      •  ●既存の文書を活かす
      •  ●著しい環境側面運用管理手順書(例)
      •  ●環境情報票
      •  ●環境教育・訓練記録
      • ■おわりに
      •  ●そしてGMSへ

      参考文献