図解 はじめてのISO 14000
2000年3月17日紙版発売
鈴木信吾 著
A5判/192ページ
定価1,958円(本体1,780円+税10%)
ISBN 4-7741-0978-9
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書籍の概要
この本の概要
本書は,現役ISO14000担当者である著者が自らの取得経験を踏まえて執筆しました。なにしろ実務経験者ですから,的確な具体例,即役立つテクニックやヒントが満載です。理解を助ける図/イラストもふんだんに用いられています。
こんな方におすすめ
- ISO14000を取得した企業の管理者
- 今後の取得を目指す企業の管理者
目次
chapter1 認証取得は難しいか?
- ■1-1 環境ISOを理解する
- ●普段着のシステムを目指す
- ●認証取得の本当の意味
- ●ISO14000で何が変わるか?
- エクセレントカンパニーを目指す
- 理想的なEMSとは
- 認証取得は目的か手段か
- 即効性を期待しない
- ●EMS担当者への手紙−その1
- “手紙シリーズ”を始めるに当たって
- EMS担当者は社内の第一人者になるべし
- “規格の要求事項”の真髄
- EMS/ISO担当者の宿命
- タコツボからの脱出
- 【Column】EMSは伝統的なマネジメントシステムの一部
chapter2 ISO14000と環境マネジメントシステム
- ■2-1 国際規格の動向
- ●ISO14000シリーズの位置付け
- ●EMS担当者殿への手紙−その2
- 組織を動かす有効手段とは
- 上司を動かす有効手段とは
- 各部署を動かす有効手段とは
- 【Column】文書化の程度
- ■2-2 EMSとISO14001規格の要求事項
- ●EMSとISO14001規格の関係
- ●EMS担当者殿への手紙−その3
- 蜜蜂の話
第3章 EMS構築の極意
- ■3-1 第三者認証取得の目的を明確にしよう
- ●認証取得の目的と活かし方
- ●EMS担当者殿への手紙−その4
- 審査に何を求めるのかを決めておく
- 審査員の意見の弊害?
- ■3-2 EMSの作り方
- ●段階を踏んで改善を
- ●キーパーソンの重要性
- エキスパートを育成する
- キーパーソンの条件
- 【Column】オープンマインド
- ●自分の組織のEMSは自分で作る
- 主体の自覚
- EMSの失敗事例
- 【Column】WIN-WINの関係
- ●EMS担当者殿への手紙−その5
- EMS設計事例
- スルタン・カリフ制の布陣
- 【Column】スルタン・カリフ制度
- スルタンの逆襲
- ■3-3 規格要求事項と環境マニュアル
- ●EMSとはどんなシステムか?
- マネジメントシステム規格
- TQCとISOの違い
- ●なぜISO14000を取得するのか?
- 終身雇用制の否定
- ISO14000はマネージメントの教科書
- 規格要求事項の流れに沿って
- 環境マニュアルがあると便利
- ●EMS担当者殿への手紙−その6
- 規格用語から離れるほど不適合になりやすい
- 用語の採用
- ■3-4 環境マニュアルの作り方
- ●環境マニュアルの役割と作成手順
- シンプルな環境マニュアル
- 詳細な環境マニュアル
- ●環境方針の作り方
- 環境方針を環境マニュアルに含めるか
- 環境方針は公約
- 最低限の環境方針
- 【Column】文書か記録か
- 確実に適合させるためには?
- ●環境方針の活用
- 目的・目標のインターフェースとして
- ●EMS担当者への手紙−その7
- 環境方針a項の話
- ■3-5 下位文書の作り方と効果的な運用
- ●EMSの構成要素
- ●文書体系
- 最適な文書体系を
- 同僚が理解できる文書を心掛ける
- ●下位文書の書き方
- 既存の文書で問題ない!
- 環境に関する手順を持っているか?
- きちんと運用できる仕組み作り
- 仕組み改善のポイント
- 手順文書化のコツ
- ■3-6 Plan(計画)
- ●環境側面
- 著しい環境側面とは
- 重厚長大な手順は避ける
- 最適な見直しの実施
- 環境影響を認識する
- ●法的及びその他の要求事項
- 法にまつわる手順
- ●目的及び目標
- 既存のシステムからの応用
- 情報の単純な転記をなくす
- 情報に配慮する
- 全てを設定する必要はない
- 無理なく挑戦的な目的・目標
- 【Column】EVA-BAT
- ●環境マネジメントプログラム
- 要点を押さえて流用する
- ■3-7 Do(実施及び運用)
- ●体制及び責任
- 役割・責任・権限の明確化
- 管理責任者の指名
- 【Column】エンパワーメントと権限委譲
- ●訓練,自覚及び能力
- 訓練のニーズを満たすには
- ●コミュニケーション
- ●環境マネジメントシステム文書
- ●文書管理 88
- EMS担当者の腕前次第
- ●運用管理
- 運用管理のポイント
- 管理項目を定める
- ●緊急事態への準備及び対応
- ■3-8 Check(点検及び是正処置)
- ●監視及び測定
- ●不適合並びに是正及び予防処置
- ISO8402の定義の採用
- ●記録
- ●環境マネジメントシステム監査
- 内部監査の大きなメリット
- 【Column】RE300
- ■3-9 Action(経営層による見直し)
- ●ケアレスミスに気をつける
- ●EMS担当者殿への手紙−その8
- 内部監査の注意点
- 内部監査員の問題
- ■4-1 認証取得準備
- ●認証取得活動
- ●認証取得期間と費用
- マスタースケジュールを立てる
- 期間を区切る
- 認証取得費用を見積もる
- ●推進体制の整備
- EMSの維持・改善を推進する体制
- 認証取得を目的にした短期的な受審体制
- ●文書の整備と運用
- 環境マニュアル
- 環境影響評価の手順
- ●内部環境監査
- ●教育訓練活動
- ●受審の条件
- 【Column】パフォーマンス命
- ■4-2 如何にして自社にEMSを馴染ませるか?
- ●EMS担当者の苦悩
- 「指示待ち族」対策
- ●キックオフの手順と心得
- 組織の長の宣言
- タイミングと範囲の通知
- キックオフによるお墨付き
- ●EMS担当者殿への手紙−その9
- 証拠の品とは
- 監査基準
- 監査証拠
- ■4-3 審査機関とのやり取り
- ●スケジュールの明確化
- 日程を決定する
- 協力の要請
- 【Column】品質改善は環境改善
- ■4-4 EMS担当者の役目
- ●環境マニュアルと手順の発行
- 躊躇せずに発行する
- 正式な手順の発行が重要
- ●内部コミュニケーションの円滑化
- 講演会と質疑応答会
- 相互理解が改善につながる
- 内部監査の徹底
- 思考停止を防止する
- ■4-5 審査が終わって
- ●審査後の反省会
- 反省会はEMS浸透のチャンス
- 実戦を通じて学ぶ
- ●EMS担当者殿への手紙−その10
- 水を飲みたくない馬に水を飲ませる方法とは
- ■5-1 審査を受ける前に
- ●第三者審査で見えてくるもの
- 規格解釈の違いを確認
- ●審査登録機関の選定
- 審査登録機関選定のポイント
- 情報を集める
- ●審査規模の見積もり
- 事前調査
- 審査範囲の決定
- ■5-2 段階を踏む
- ●予備審査
- 審査プロセスの概要
- 予備審査における注意点
- ●本審査
- 本審査における注意点
- ●EMS担当者殿への手紙−その11
- 審査で特に注意すべき点とは
- 審査員への対応
- 指摘の根拠を確認する
- ■6-1 環境報告書
- ●認証取得はスタート地点
- ●環境報告書とは
- 流行り始めた環境報告書
- 環境報告書の内訳
- ●EMASの仕組み
- EMASとは
- ヨーロッパにおける環境に関する情報公開
- 環境声明書
- 【Column】二者監査
- ●環境報告書の目的を明確にしよう
- ●環境コストについて
- ■6-2 LCA
- ●LCAの実施
- ●LCAの手法
- ライフサイクルコストとは
- ■6-3 規格との関わり方
- ●国際規格の動向
- 環境に関する規格化の歴史
- 既存のシステムを規格化
- グローバルスタンダードの幻影
- ●3つのシステムを維持できるか
- 監査だらけの生活
- 是正処置に追われる日々
- 規格が先か仕事(実態)が先か
- ●監査だらけの生活からの脱却
- 企業・組織活動を評価する基準
- マルコム・ボルトリッジ賞
- ●現実的な取り組み
- 【Column】ASAPの罠
- ■6-4 ISO14001とISO9001の統合システム
- ■受審側の事情と審査機関の事情
- 【Column】相互承認と審査機関の実際
- ●望ましい統合システム
- 統合システムは実施されるか
- 変わらないマネジメントシステムを
- ●システムを統合する
- 共通化しやすい条項
- 品質/環境システム統合の注意点
- システム統合の実践
- システム統合の成果
- ●審査の問題点
- 複合審査
- ●備えあれば憂いなし
- 【Column】不服申し立て
- ■付録1 受審の心得とテクニック
- ●受審虎の巻
- ●受審の心得(基本的な注意事項)
- ●受審テクニック
- ■付録2 家庭版自己宣言型EMS文書鈴木家の定め
- ●文書虎の巻
- ●鈴木家の定め(EMS編)
- ■付録3 内部監査チェックシート(導入期用)
- ●チェックシートについて
- ●内部環境監査チェックリスト
- ■付録4 受審2週間前に再確認する点
- ●本審査前のチェック項目(推奨)
- ■付録5 経営層&環境管理責任者向けQ&A集
- ●経営層に対するEMSの浸透
- ●経営層への質問
- ■付録6 著しい環境側面に関する手順
- ●既存の文書を活かす
- ●著しい環境側面運用管理手順書(例)
- ●環境情報票
- ●環境教育・訓練記録
- ■おわりに
- ●そしてGMSへ