図解 これからのISO 9000
2001年7月23日紙版発売
米戸靖彦 著
A5判/288ページ
定価2,068円(本体1,880円+税10%)
ISBN 4-7741-1262-3
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書籍の概要
この本の概要
好評だった『【図解】はじめてのISO9000』の長所を活かし,さらにわかりやすさがパワーアップした“新規格完全対応版”が本書である。これ1冊で,「システム構築から認証取得まで」が誰でも完全に把握できる! 初〜中級者向けに最適のISO9000ガイド。
こんな方におすすめ
- ISO9000を取得した企業の管理者
- 今後の取得を目指す企業の管理者
目次
Chapter.1 わかりやすくなった新規格
- □1-1 企業で行われている仕事
- ●1994年版規格の難点
- ●コア・ビジネスと製品の実現
- ○一連の業務の流れ
- ○製品の実現の難易度
- ●コア・ビジネス以外に対応する規格は?
- ●経営者の努力
- □1-2 新規格は親切になった
- ●規格の把握をサポート
- ○親切丁寧な備考
- ○1994年版審査の混乱
- ●品質記録の明確化
- ○親切丁寧な指定
- ○定期監査にご用心
- ●理解を助ける備考が付いた
- □1-3 品質の定義が変わった
- ●モノからサービスへ
- ○サービスの側面を重視
- ●企業運営の質を高める
- ○外部と内部の顧客
- ○新規格の論点
- □1-4 顧客満足経営で生き残りを!
- ●多様化するニーズへの対応
- ○顧客満足の向上が盛り込まれた
- ○顧客ニーズの変化
- ●部門間の壁を越えて
- ○社内の顧客を満足させる
- □1-5 企業競争力を高めて業績向上を図る
- ●事業業績改善への指針
- ○ISO9004への期待
- ●マネジメントの指導書
- ○企業の価値を高める
- ○ISO9004の特徴
- □1-6 ISO9001とISO9004の関係
- ●同心円を描く規格
- ○ドーナツ状の構造
- ○なんらかの行動を起こさねばならない
- ○経営者は規格を研究すること
Chapter.2 経営者のために
- □2-1 品質マネジメントの八つの原則
- ●理解しなければ語れない!
- ○原則の基本的概念
- ○基本的なフレーム
- □2-2 自己評価のすすめ
- ●客観的に評価する
- ●評価結果を読み解
- ●諸外国の動き
- ●評価基準
- ○評価法
- □2-3 ISO9000のプロセス・モデル
- ●企業の永久目標
- ○業務プロセスのシステム構築
- ○顧客満足をモニターする
- ○PDCAサイクルを回す
- □2-4 プロセスアプローチ
- ●手順とプロセス
- ○手順とは
- ○プロセスとは
- ●プロセス志向と組織構造
- ○顧客のインプットは明確に
- ○ピラミット型多階層組織の弊害
- ○フラットな組織構造の利点
- □2-5 継続的改善
- ●継続的改善を実行する
- ○基本的なやり方
- ○もう一つのやり方
- ●ブレークスルー・プロジェクト
- □2-6 経営者の強いリーダーシップ
- ●経営者の責任の強化
- ○経営者の責務を果たしていない?
- ○経営者が行わねばならないこと
- ●マネジメント・レビューの強化
- ●経営資源の管理
- □2-7 環境マネジメント・システムとの統合
- ●統合マネジメント・システム
- ●次々に生まれる国際規格
Chapter.3 品質マネジメント・システム規格〔解説と対応策〕
- □3-1 序文
- ●最初に知っておくこと
- ●戦略的決定
- ○企業の成熟度で決まる
- ○中期的な取り組み
- ○ISO9000が必要ない企業
- ●構造の均一化と文書の画一化を求めない
- □3-2 品質マネジメント・システム―要求事項
- ●適用範囲
- ○規格が適用できる企業
- ○品質マネジメント・システムの効果
- ●適用
- ○除外の許容範囲
- ○ISO9002にまつわる不合理な事実
- ○除外の正当性
- ○要求事項を除外するならば
- ○除外の必要条件
- ○除外の判断基準
- ○消極的な態度は慎むべき
- ○企業価値を高める道
- ●引用規格
- ●定義
- □3-3 品質マネジメント・システム
- ●一般要求事項
- ○品質マネジメント・システムの基本的概念
- ○プロセスとは
- ○コア・プロセスの改善
- ○アウトソーシング
- ○審査での判断基準
- ●文書化に関する要求事項
- ○文書化の意図
- ○文書化のヒント
- ●品質マネジメント・システムの文書体系
- ○コンパクトな文書化を目指す
- ○システム文書作成の大まかな流れ
- ○新規格で文書の扱いはどうなったか
- ○品質方針や品質目標を実現するためのアプローチ
- ○六つの文書化された手順
- ○組織が必要とする文書
- ○手順書は新規作成しない?
- ○ISO9000を意識しすぎない
- ○分厚いマニュアルなどいらない
- ●品質マニュアル
- ○クオリティ・マネジメントに関するバイブル
- ○品質マニュアルにおける除外
- ○参照文書とは何か?
- ○Web形式で広く社内に公開する
- ●文書管理
- ○混乱を回避する用語の定義
- ○文書に関係した不適合
- ○文書作成での工夫
- ○典型的な作業指示書
- ●記録の管理
- ○特殊な文書
- ○記録についての心配
- □3-4 経営者の責任
- ●経営者のコミットメント
- ○コミットメントとは
- ○経営者に求められること
- ●顧客重視
- ○顧客最優先のマネジメント
- ○加速するニーズと期待の変化
- ○あなたの顧客は誰ですか?
- ●品質方針
- ○長期的な観点で策定する
- ○品質方針の見直し
- ●計画
- ○計画の概要
- ★品質計画と品質計画書
- ★計画的な行動を明確に
- ○品質目標
- ★品質目標とは
- ★品質目標を展開する
- ★経営目標に連結した内容
- ★事務部門の目標設定
- ○品質マネジメント・システムの計画
- ★ISO9004との整合性を失った
- ★製品実現の計画
- ★システム・レベルの計画
- ★品質目標の達成のための計画
- ★品質計画の本質
- ★品質マネジメント・システムの完全性
- ★またしても経営者の判断に委ねられる
- ●責任,権限およびコミュニケーション
- ○権限委譲が欠かせない
- ○部門長の責任と権限
- ○責任と権限の文書化
- ●管理責任者
- ○改善の必要性を報告する
- ○全社員に向けたプロモーション
- ○管理責任者の責任範囲
- ●内部コミュニケーション
- ○社員とのコミュニケーション
- ○コミュニケーションの内訳
- ●マネジメント・レビュー
- ○経営会議に等しい
- ○経営会議の議題
- ○継続的改善のドライバー
- ★PDCAサイクルを回す
- ★経営者の意志決定
- ○改善事項を明確にした議事録
- □3-5 資源の運営管理
- ●経営資源の提供
- ○経営資源の質的な強化
- ○経営者の姿勢や意図を示す宣言文
- ●人的資源
- ○製品を実現するプロセス全般にわたる業務
- ○一覧表の作成
- ○人々の参画を促す
- ●能力,認識・自覚およびトレーニング
- ○教育・訓練に対する評価
- ○全社員の自覚を促す
- ○日本企業の競争力の源
- ●インフラストラクチャー
- ○全ての施設やサービスを対象とする要求事項
- ●作業環境
- ○作業環境とは?
- ○作業環境の改善
- □3-6 製品の実現
- ●1994年版要求事項の踏襲
- ○ほとんど変更の必要がない!
- ○製造業やサービス業における除外
- ●製品の実現計画作成
- ○二つの計画
- ○工程管理のための文書作成
- ○作業マニュアルはなくてもよい
- ○職人仕事と文書作成
- ○生産工程の設計や製造設備の設計・開発
- ●顧客関連のプロセス
- ○顧客要求の明確化
- ○顧客満足に直結
- ●製品に関連する要求事項のレビュー
- ○契約内容の事前確認は厳格に
- ○簡単簡潔なレビュー
- ○インターネット取引に関するガイドライン
- ○情報技術の利用
- ○表面に出てこない顧客の声
- ●設計・開発
- ○設計・開発の概要
- ★設計・開発の定義
- ★顧客の要望や期待は製品の特性や機能だけではない
- ★小規模企業の設計・開発
- ○設計・開発の計画
- ★設計・開発の段階とは
- ★計画の変更
- ★開発のプロセス・フロー
- ○効果的なコミュニケーション
- ★他部門とのコミュニケーション
- ★委託先企業とのコミュニケーション
- ○設計・開発へのインプット
- ★設計・開発のインプット情報
- ★類似した情報の緩用
- ○設計・開発からのアウトプット
- ○設計・開発のレビュー
- ★製品設計や商品開発の現状を審査する会議
- ★討議とフォローアップ活動
- ○設計・開発の検証
- ★検証の定義
- ★段階的な開発活動
- ★検証活動のヴァリエーション
- ○設計・開発の妥当性確認
- ★設計・開発の妥当性確認とは
- ★多種多様な妥当性確認の例
- ○設計・開発の変更管理
- ★製品の要求事項に関する変更
- ★製品の構成部品の変更
- ●購買
- ○購買管理
- ★購買管理の対象
- ★購買管理の手順書
- ○購買情報
- ★購買情報とは
- ★重要な物品やサービスについて
- ★供給者との信頼関係
- ○購買品の検証
- ★製品とサービスの検証
- ★検証活動と立ち会い検査
- ★供給者のデータ分析
- ○製造およびサービス提供の管理
- ★製造業と作業指示書
- ★サービス業における計画
- ★幅広く雑多なモニタリング
- ★引渡し後の活動
- ○製造およびサービス提供に関するプロセスの妥当性確認
- ★サービス業のプロセス妥当性確認
- ★製造業のプロセス妥当性確認
- ★妥当性の再確認
- ○識別およびトレーサビリティ
- ★日常に溢れる識別
- ★トレーサビリティとは
- ○顧客の所有物
- ★顧客から提供された部品の取り扱い
- ★所有物の判定基準
- ★顧客の知的所有物
- ○製品の保存
- ★外部の運送業者との関係
- ★製品の構成部品
- ●校正
- ○モニタリング並びに測定機器の管理
- ○検査機器の校正
- ★校正対象の機器
- ★顧客に対して試験成績表を提出する
- ★自社で校正を行う
- ○校正はずれへの対応
- ○校正の状態の識別
- ○ソフトウエアの管理
- □3-7 測定,分析,および改善
- ●一般
- ○品質マネジメント・システムのエンジン
- ○全ての業務プロセスを対象とする
- ○PDCAサイクルを回す
- ○統計的手法を含む手法の適用範囲が拡大
- ○既に取得している企業の対応策
- ●モニタリングおよび測定
- ○顧客満足
- ★顧客満足と規格の定義
- ★顧客満足情報
- ○内部監査
- ★内部監査の定義
- ★内部監査のあるべき姿
- ★経営者の意識改革
- ★内部監査の要求事項
- ○プロセスのモニタリングおよび測定
- ★プロセスのモニタリング・測定とは
- ★個々のプロセスに目を向けよ!
- ★間接部門のプロセス
- ★品質マニュアルへの対応策は?
- ★プロセスの不適合
- ○製品のモニタリングおよび測定
- ★工程管理を強化する
- ★検査と測定の違い
- ★客観的な証拠を記録する文書作成
- ★最終検査の必要性
- ★検証活動の追加・修正
- ★未検査品を出荷する
- ★サービス業の場合
- ○不適合製品の管理
- ★不適合品の管理手順書
- ★不適合に対する処置内容の曖昧さ
- ★プロセス上の不適合には?
- ★具体的な新規格への対応
- ★不適合品の特別採用
- ●データの分析
- ○統計的手法
- ★プロセスとトレンドも対象
- ★統計的手法からデータ分析へ
- ★連続的顧客満足調査
- ○分析するデータは何か
- ★データ管理の徹底
- ★単なるデータとして取り扱う
- ★サービス業におけるサイクルタイムの利用
- ○品質マニュアルでの注意点
- ●改善
- ○継続的改善
- ★継続的改善とマネジメント・レビュー
- ★品質向上計画の作成
- ★継続的改善活動の推進
- ○是正処置
- ★不適合の定義
- ★是正処置と予防処置の違い
- ★新規格で強化された是正処置
- ○予防処置
- ★予防処置は紛らわしい?
- ★意見具申の有効な手段
- ★必要性の評価
Chapter.4 品質マネジメント・システムの構築と取得活動
- □4-1 戦略的な経営者の意志決定
- ●認証取得の心構え
- ○供給者の論理が通用しない時代
- ○顧客に対する責務
- ○株主に対する責務
- ○システム導入時の経営者の振る舞い
- ○戦略的な取り組みとしての品質マネジメント・システム
- ●認証取得の適用範囲の決定
- ○適用範囲の決定とは
- ○同一のシステムでの運営が望ましい
- ●認証取得プロジェクト
- ○取得プロジェクト・チームの人選
- ○取得プロジェクトは余裕をもって
- ○取得プロジェクトの大まかな流れ
- □4-2 取得プロジェクトの計画作成
- ●取得プロジェクト推進責任者
- ○推進責任者の任命
- ○推進責任者の役目
- ○推進責任者は把握する
- ●前準備のための調査
- ●推進グループの結成・設置
- ○推進グループとは
- ○推進グループの人選
- ○推進グループの目的
- ●取得計画の立案
- ○次々と進む構築段階
- ○従業員の理解と参画を
- □4-3 取得活動
- ●業務プロセスの明確化
- ○経営者の理解の度合いは?
- ○プロセス・マップをまとめる
- ●品質マニュアルの作成
- ○マニュアル作成の段取り
- ○マニュアル作成に時間を浪費しない
- ○企業のノウハウは一切記載しない
- ○「どのように行うのか」を定めた文書作成
- ○品質マニュアルの改訂
- ○品質マニュアルの背骨
- ●下位文書の作成
- ○作業手順書の作成
- ○既存文書を最大限利用する
- ○大規模企業のシステマチックなアプローチ
- ○作業指示書は既存のものを
- ●品質意識の向上とコミュニケーション
- ○品質マネジメント・システムの主役
- ○システム運用の成功の鍵
- ○品質意識の向上を目指す
- ○双方向のコミュニケーションで生きた業務手順を
- ●教育訓練と品質マネジメント・システムの試験的運用
- ○社員の協力を得るには
- ○部門長は最後まで面倒を見る
- ○品質マニュアル改訂の理由
- ●内部監査の実施
- ○内部監査員の憂鬱
- ○内部監査員の養成
- ●マネジメント・レビュー
- ○マネジメント・レビューは監査のキモ
- ○継続的改善とマネジメント・レビュー
Chapter.5 監査機関の審査に備える
- □5-1 監査機関の選定
- ●監査機関選びは慎重に
- ●監査機関選びのポイント
- ●監査費用
- □5-2 本審査受審のための準備
- ●予備審査
- ●経営者と管理責任者
- ●部門管理職
- ○文書の整備
- ○作業環境の整備
- ○教育訓練の記録の整備
- □5-3 本審査
- ●監査プログラム
- ○監査機関と企業の関係
- ○監査員の交代を要求できる
- ○本審査の目的
- ●監査活動
- ○オープニング・ミーティング
- ○各部署に於ける監査活動
- ★部門間インターフェースに関する情報の監査
- ○監査活動による観察結果(Findings)
- ★監査員と管理責任者と部署責任者のレビュー
- ★規格を知らねば反論できぬ
- ★観察事項として指摘
- ○クロージング・ミーティング
- ★念願の認証授与まで
- ★速やかな是正処置
- □5-4 監査員との問答
- ●経営者は積極的に情報開示する
- ○冷静に落ち着いて応対する
- ○必要な情報は惜しみなく与える
- ○重点ポイントをナビゲーションする
- ○経営者は規格に対する理解をアピールする
- ○監査ではこれらが問われる
- ●エスコートの人選に気を付ける
- ○エスコートは規格のエキスパートに
- ○管理責任者と監査員の通訳を務める
- ●質問を受ける担当者の心得
- ★質問の意味がわからないとき
- ★質問の答えがわからないとき
- ★記憶が曖昧で書類を確認したいとき
- ★書類を求められたとき
- ★ほかの人の仕事について質問されたとき
- ★ケースや条件の特定が必要な質問をされたとき
Chapter.6 1994年版からの移行
- □6-1 現行品質マニュアルを最大限に利用
- ●TC176委員会の情報提供
- ●新規格への移行のコツ
- ●文書体系の見直し・削減
- ●システム移行の対応策
- □6-2 新しい要求事項のまとめ
- ●規格の中で同じ要求内容が繰り返される
- ●顧客関連のプロセス
- ●継続的改善
- ●教育,自覚・認識,コミュニケーション
- ●新規の要求事項