まるごと図解シリーズ最新 Webサービスがわかる
2002年5月22日紙版発売
日本アイ・ビー・エム株式会社jStartチーム 著
A5判/304ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 4-7741-1476-6
ただいま弊社在庫はございません。
書籍の概要
この本の概要
本書は,次世代のインターネットアプリケーションのあり方として最も注目されているWebサービスについて,最新導入事例をまじえてわかりやすく解説するものです。Webサービスを利用し,企業は業務の効率化とコアビジネスの強化を図ることができます。
こんな方におすすめ
- 自社でWebサービスを行おうと考えている方
- Webアプリケーション開発者の方
目次
1 章 Webサービスがビジネスモデルを変える
- 1-1. インターネットでビジネスが変わった!
- ●標準化により,インターネットのビジネス利用が進む
- ●広報・販売支援から電子商取引へ
- ●企業間電子商取引の将来性
- 1-2. EDIからWeb-EDIへ
- ●EDI(Electronic Data Interchange)
- ●インターネットの普及によるWeb-EDIの登場
- 1-3. XMLでWeb-EDIの限界を超える
- ●XMLとXML-EDI
- ●ebXMLで世界規模の電子商取引市場を実現
- 1-4. eプロキュアメントとeマーケットプレイス
- ●買い手主導のeプロキュアメント
- ●売り手も買い手も公平なeマーケットプレイスだが...
- 1-5 Webサービスの誕生
- ●標準化団体「UDDIプロジェクト」の発足
- ●人間世界のビジネス連携をコンピュータシステムで実現
- 1-6. 動的ビジネスモデルの可能性を探る
- ●Webサービスの特性
- ●Webサービスでビジネスプロセスを自動化
- ●必要に応じてWebサービスで自動化
- ●間接材のスポット取引には向くが,直接材の定常取引には向かない
- 1-7. 動的ビジネスモデルの実現に必要なこと
- ●既存のシステム基盤の拡張
- ●ビジネスプロセスの標準化
- ●収益モデルの確立
- ●eビジネスはビジネスの手段であって,目的ではない
2 章 Webサービスが拓く新しいビジネスの世界
- 2-1. Webサービスに必要な3つの役割を知る
- ●仮想書店の例に見るWebサービスでの処理の流れ
- ●サービスレジストリがサービスを仲介する
- ●Webサービスに必要な3つの役割
- ●Webサービスは新たなビジネスチャンスをもたらす
- 2-2. Webサービスを実現する3つの技術
- ●Webサービスのメッセージ形式 〜SOAP
- ●Webサービスの記述形式 〜WSDL
- ●サービスレジストリのインターフェイス 〜UDDI
- 2-3. Webサービス基本技術の特徴
- ●Webサービスは「標準」技術
- ●インターネットのインフラと相性がよい
- ●プラットフォームや開発言語に依存しない相互運用性
- 2-4. BtoBからBtoBtoCへ
- ●静的な情報発信から動的なサービス連携へ
- ●Webサービスを組み合わせれば,消費者に多彩なサービスを提供できる
- 2-5. WebサービスでのBtoBtoC
- ●ビジネスでの役割分担が明確に
- ●標準技術だからいつでも誰とでも接続できる
- ●オークションサイト
- ●旅行サイト
- ●住所変更など
- 2-6. Webサービスを利用したBtoBtoCの課題
- ●データフォーマットの標準化と利用の促進
- ●セキュリティに関する問題
- 2-7. WebサービスでのBtoB
- ●BtoBモデルの基本形
- ●Webサービスを利用したBtoBの流れ
- 2-8. パブリックUDDIとプライベートUDDI
- ●パブリックUDDI
- ●プライベートUDDI
- 2-9. Webサービスを使ったビジネスの形
- ●Javaなどのプログラムと組み合わせた動的サービスが可能に
- ●基幹システムや他システムとの連携
- 2-10. Webサービスを利用したBtoBの課題
- ●ワークフロー記述の標準化
- ●メッセージの到達確認
- 2-11. もうひとつのビジネスモデル ピアツーピア
- ●ピアツーピアとは
- ●ピアツーピアとWebサービスは相性がよい
- 2-12. ピアツーピアにおけるビジネスモデル
- ●携帯電話ビジネスの広がりは,手軽さと利便性,即時性がポイント
- ●携帯電話を利用したWebサービス
- ●カーナビ(GPS)によるWebサービス
- ●KIOSK端末を利用したWebサービス例
- 2-13. 新しいビジネスモデルへ向かって
- ●複数のサービスを組み合わせる
- ●企業サービスのダイナミックバインディング
- ●新規参入も,より容易に。アイデア勝負!
- ●ワークフローとしてのWebサービス
3 章 Webサービスを支える技術(1)〜XML,SOAP
- 3-1. HTMLからXMLへ
- ●文書の構造を表現するHTML
- ●データ入力を受け付ける機能もある
- ●HTML文書の例
- ●コンピュータ同士の対話にはHTMLでは不十分
- ●XMLの登場
- 3-2. XMLの特徴を知る
- ●XMLはタグを自由に定義できる
- ●スキーマで,タグの種類や出現順などを定義
- ●データ構造は木構造
- ●XMLでは終了タグは省略できない
- ●曖昧さを取り除いて相互接続性を高める
- ●WebサービスでXMLを使う理由を考える
- ●要素が追加されても,XMLなら大丈夫
- 3-3. XMLスキーマと名前空間
- ●XMLのスキーマを定義するための言語,XMLスキーマ
- ●XML名前空間で名前の衝突を避ける
- 3-4. 花の宅配サービスをWebサービスで実現する 92
- ●花の宅配サービス
- ●Webサービス技術との対応
- 3-5. SOAP
- ●封筒構造の必要性
- 3-6. SOAPでは,通信プロトコルを規定しない
- ●利用通信プロトコルは,アプリケーション次第
- ●中間サーバー(配信サーバー)がメッセージを処理
- 3-7. SOAP文書の構造
- ●封筒構造を表す要素
- ●名前空間
- ●スキーマ
- 3-8. エラーが起こった場合の処理
- 3-9. SOAPによる遠隔手続呼び出し
- ●離れたコンピュータ上にある手続きを呼び出す
- ●ばらばらな場所にある変数を一列に並べ替える 〜データの直列化
- ●SOAPエンコーディングの実際
- ●SOAPのRPCは何がよいのか?
- ●緩やかな結合
- COLUMN 分散オブジェクト
- 3-10. SOAPの拡張仕様
- ●セキュリティ拡張(SOAP Security Extension)
- ●ファイル添付機能の拡張(SOAP Attachement)
- 3-11. SOAPとHTTP
4 章 Webサービスを支える技術(2) 〜WSDL,UDDI,その他
- 4-1. WSDL
- ●アプリケーション呼び出しには,曖昧さのない情報が必要
- ●WSDLは,アプリケーション呼び出しのための詳細情報
- ●WSDLが記述する部分
- 4-2. WSDL文書の構造
- ●WSDLの例
- 4-3. WSDLの特徴と限界
- ●インターフェイスと実装の分離
- ●データ型は記述できるが,意味は記述できない
- 4-4. UDDI
- ●コンピュータのための検索サイトが必要
- ●UDDIに情報を登録し,Webサービスを検索可能に
- ●uddi.org
- ●UDDIレジストリ
- 4-5. UDDIレジストリのデータ構造
- ●Webサービスの電話帳,UDDIレジストリ
- ●businessEntity(ビジネス情報,企業情報)
- ●businessService(サービス情報)
- ●bindingTemplate(接続情報)
- ●tModel(接続に関する技術情報,技術モデル)
- 4-6. UDDIレジストリへのアクセス方法
- ●UDDIプログラマーAPI
- ●照会API
- ●発行API
- 4-7. Webサービスのワークフロー
- ●WSFL
- ●XLANG
- 4-8. HTTPR
- ●HTTPの問題点
- ●信頼できるメッセージ送受信
- ●HTTPRメッセージの例
- 4-9. XMLベースの電子商取引規約
- ●RosettaNet
- ●ebXML
5 章 Webサービス開発とは
- 5-1. Webサービスアプリケーションが行うこと
- ●サービスプロバイダは,Webサービスを登録,公開する
- ●tModel(技術モデル)の登録
- ●ビジネス情報(businessEntity)の登録
- ●サービス(businessService)の実装と登録
- ●接続情報(bindingTemplate)の登録
- ●サービスリクエスタは,サービスを探し,接続する
- ●UDDIレジストリは,付加価値の提供も
- 5-2. Webサービスアプリケーションの構築モデル
- ●ボトムアップ型開発
- ●トップダウン型開発
- ●静的バインディング 〜サービスの接続先はひとつ
- ●動的バインディング 〜構築時ダイナミックバインディング
- ●完全な動的バインディング 〜実行時ダイナミックバインディング
- 5-3. Webサービス開発のためのソフトウェア
- 5-4. ApacheSOAP
- ●JavaでSOAPを扱うためのライブラリ
- ●ApacheSOAPライブラリの提供する機能
- ●ApacheSOAPの利用に必要なAPI
- 5-5. ApacheSOAPでSOAP-RPCを公開
- ●Webサービスを提供するBeanを登録
- ●管理画面による登録
- ●デプロイメントディスクリプタによる登録
- ●RPCクライアントの作成
- 5-6. UDDI4J
- ●UDDI4Jが提供するクラス
- ●UDDIProxyクラスでUDDIと通信
- ●UDDIレジストリ検索のステップ
- 5-7. WSDL Toolkit
- 5-8. Web Services Toolkit
- 5-9. UDDI Registory
- ●プライベートUDDIの利用形態
- 5-10. その他のAPI
- 5-11. Webサービス開発のための各種製品
- 5-12. Webサービス開発手順
6 章 サンプルで学ぶWebサービス開発
- 6-1. 開発環境
- 6-2. サービスを作成/SOAPで通信する
- 6-3. WSDLを利用してプロキシを作成(静的バインディング)
- 6-4. WSDLを利用してプロキシを作成(ダイナミックバインディング)
- 6-5. UDDIでサービスを検索・利用する(静的バインディング)
- 6-6. UDDIからダイナミックバインディング
7 章 Webサービス活用事例
- 7-1. KDDI PayCounter
- ●プリペイドカードにEC決済機能を追加
- ●メッセージ定義はSOAPで
- ●インターフェイスはWSDLで
- 7-2. ヤマトシステム開発 Web-JOINTS
- ●ロジスティクスとWeb技術の融合
- ●企業間コラボレーションを促進させるしくみ
- 7-3. Storebrand社
- ●個人年金の条件変更
- ●手作業からシステム連携へ
- ●SOAP+XMLでさまざまな企業とのデータ交換が可能に
- 7-4. Shell社&DTI
- ●Webサービスによる油田情報の交換
- ●プライベートUDDIの活用
- 7-5. 見えてきた課題
- ●サービスレベルの保証について
- ●あらゆる環境で同じ結果が得られる
- ●インターオペラビリティ確保のための考慮点
- ●ボキャブラリ構築のアプローチ
8 章 Webサービスのセキュリティ
- 8-1. 信用できるサービスの見つけ方
- ●信用できる店をどうやって見つけるか
- ●Webサービスの評価やランキングを提供するサイト
- 8-2. サービス登録情報を検証するUDDI2.0
- ●UDDI2.0での検証のしくみ
- ●サービス検証手順の実際
- 8-3. Webサービスで想定される脅威
- ●なりすまし,改ざん,盗聴の脅威
- 8-4. 公開鍵暗号
- ●暗号化に使用する鍵と復号に使用する鍵が異なる
- ●各々が公開鍵・秘密鍵のペアを所持する
- 8-5. PKI
- ●持ち主を特定するPKI
- ●認証局の役割
- ●国内で運用されている商用の認証局
- 8-6. SSL
- ●汎用セキュリティプロトコル,SSL
- ●HTTPなどで送信されるメッセージのセキュリティを高める
- ●ハンドシェークプロトコルで身元を認証
- ●レコードプロトコルでメッセージの改ざんや盗聴を防ぐ
- ●サービスリクエスタの認証は必須か?
- ●UDDIレジストリ登録時のセキュリティ
- 8-7. 電子署名
- ●メッセージ認証コードでは否認は防止できない
- ●電子署名で否認を防止
- 8-8. SOAP電子署名
- ●XML電子署名とSOAP電子署名
- ●SOAP電子署名の具体例を見る
- 8-9. オリックス社の電子署名システム
- ●既存のシステムを活かして,Webサービス機能を盛り込む
- ●署名プロキシを置いて,システム変更を最小限に抑える
- 8-10. 電子署名法
- ●技術だけでは安全な取引は実現されない
- ●電子署名に印鑑と同等の効力を持たせる
- ●特定認証業務
- ●認証局の認定基準
- ●Webサービスでの電子署名法の適用
- 付録-A 各社のWebサービスに対する取り組み
- 付録-B Webサービス関連リンク集
- 索引
この本に関連する書籍
-
JavaによるSOAP プログラミング パーフェクトガイド
Webサービスの中でも最も注目度が高いSOAP(Simple Object Access Protocol)は,XMLベースのメッセージングサービスです。本書では,SOAPとの相性が良いJavaによるプロ...