このたびは,本書「よくわかるPMP認定試験の合格対策」をご購入いただきまことにありがとうございました。
172ページについて,全体的に誤解を生みやすい記述がありました。したがって本文よりも,次の記述を参照ください。
confronting/collaborating 対決・対峙/共同・共働
「両当事者が相対して信頼感を損なわない中,解決の道を探る」
最も良い解決方法。当事者が対面し,共に問題を解決しようとする方法。事実調査に基づいた解決策で,win-winの状況。
信頼関係がある場合,互いに信頼関係がある場合,相手の能力が信頼できる場合などに,互いに解決策を得る為,さらにチームの力を高めるため,共通の敵と戦うために用いられる方法。
compromising 妥協
「折衷案を落としどころにする」
文字通り妥協。折衷案。対立しあう両者が,すべての要求が満たされるまで,それぞれ,lose-loseともwin-winと感じられる状況。confrontingの結果であることも。
両当事者がそれぞれ勝者となる必要がある場合,自分に勝ち目が無い場合,相手の立場が自分より強い場合,時間が無い場合,戦闘的な状態を回避し,相手との関係改善を行うためなどに用いられる方法。
smoothing/accommodating 沈静
「同意できる点,できない点を両者で確認し,互いを理解しあった上で,事を沈静化する」
感情的になっているときに,対立のどの部分が同意でき,どの部分が同意できないのかはっきりさせる。対立の最終的な解消に必ずしも必要な方法ではないが,まだ解決可能として対立する両者が交渉を続けている場合に有効。当事者の一方が他方の満足を得るために一部犠牲を払う。
対立する両者の調和が必要な場合,より重要な目的を達成するため,対立する相手に厚意・恩義を与える場合,自分に勝ち目が無いとき,解決法として問題が無いときに用いられる方法。
forcing/competing 強制
「自分が正しい場合などに力で解決するが,1回限り」
当事者の一方が他方に強要する解決方法。win-loseな状況。
自分が正しい場合,利害が大きい場合,ルールが脅かされている場合,決断を迫られている場合,スグに決断が必要な場合,自分の立場が強い,自分が正しい場合に,良い状況になるため1回限りの方法として行う。良い関係が必要な時には適さない。
avoiding/withdrawing 撤退
「消極的態度を取り,状況が消え去る・好転するのを待つ」
lose-loseな状況。問題先送りで,臆病な,あるいは,状況に対し消極的な対応を取る方法。その後も問題は再発する。
利害が大きくない場合に時間を稼ぎ,対立構造を解消させ,自分の立場を保持しつつ,状況が消え去るのを待つ方法。
お詫びと訂正(正誤表)
資格試験の書籍において,おきてはならない誤植がありました。深くお詫びいたします。
誤植箇所は下記のようになります。
今後は増刷時に修正を反映させていきたい思います。再発防止に尽力しますのでご容赦ください。本書誤植部分につきまして,ご指摘いただいたN様,K様には深く御礼申し上げます。
また,下記以外に修正点が発生した場合は,随時更新し発表いたします。本書ご購入のお客様は疑問点などが生じましたら,ぜひ,このページをごらんください。
さらに,疑問と思われる点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
P.31『プロセス群の関係とは』の節
「集結」となっている記述が3箇所あります。正しくは「終結」です。
P.33 表2-3 プロセス群の点数配分
誤 |
プロジェクト名 | 問題数 |
Controlling the Project(コントロール) | 17 |
Closing the Project(終結) | 47 |
Professional Responsibility(プルフェッショナルの責任) | 48 |
|
正 |
プロジェクト名 | 問題数 |
Controlling the Project(コントロール) | 45 |
Closing the Project(終結) | 14 |
Professional Responsibility(プロフェッショナルの責任) | 29 |
|
<重要>
プロセスの流れを表した図についての誤植
63,69,161,189,224ページのプロセスの流れを表した図においてSection3の中に注意ください。また,Section2の補助プロセスの中も誤植があります。
プロセス図中の実行プロセス群のプロセス名
誤 | 10.2「リスク対応計画」 |
正 | 10.2「情報配布」で |
---|
補助プロセス
P.68 「他の知識エリアのプロセスとの関係」の枠内の2行目
P.73 図4-2 便益・費用分析のルール
この図について,これ自体の存在が間違っております。そもそも,この図には説明が少なく,誤解を与える可能性があります。BCRとIRRの表を削除してください。大変失礼致しました。
P.78 図4-4 WBSと他プロセスの関係
P.92 図4-8 クリティカルパスとフロート(余裕)計算
P.92 図4-8 クリティカルパスとフロート(余裕)計算
<重要>
P.96 加重平均の計算式の右辺の分子の箇所
誤 | 悲観値+4×最頻値+悲観値 |
正 | 悲観値+4×最頻値+楽観値 |
P.108 図4-16
P.126 図4-20 ディシジョンツリー分析の例
誤 | (=▲20,000×40%) |
正 | (=▲2,000×40%) |
P.148
P.148 図4-25 調達計画
誤 | |
正 | 点線の矢印の向き
「スケジュール(納期)」
「調達する部分にかかわるコスト(契約金額)」
※それぞれから伸びる矢印の向きは逆のほうがよい。 |
P.149 □評価基準
誤 | 「複数の候補者から,もしくは複数を選ぶための判断ポイントになります」 |
正 | 「複数の候補者から,1つもしくは複数の発注先を選ぶための判断ポイントになります」 |
P.157 ジャストインタイム法について
誤 | トヨタで実施されてい品質マネジメント |
正 | トヨタで実施されている品質マネジメント |
P.160
P.184 表4-7 契約管理
P.193 ツールと技法内のグラフ
誤 | PC...(計画価値) |
正 | PV...(計画価値) |
P.194
誤 | SPI > 1 …この時点でのスケジュール効率は計画より悪い状態 |
正 | SPI < 1 …この時点でのスケジュール効率は計画より悪い状態 |
P.234 Q1の選択肢
P.234 Q2 問題
誤 | □C 成果物記述書作成→プロジェクト憲章作成スコープ記述書作成 |
正 | □C 成果物記述書作成→プロジェクト憲章作成→スコープ記述書作成 |
P.235 Q1の解答欄
P.238 Q1の選択肢
P.239 1-6 Q1の解答欄
P.245 Q6 解説
誤 | PMIS(プロジェクトマネジメントソフトウェア) |
正 | PMIS(プロジェクトマネジメント情報システム) |
P.257 Q1
P.257
誤 | プロジェクトに対する計画内容の精度を情報が集まってくるに従って,徐々に上げていくことをローリングウェーブ(計画法)と言う。 |
正 | プロジェクトに対する計画内容の精度を,情報が集まってくるに従って徐々に上げていくことをローリングウェーブ(計画法)と言う。 |
P.266~267 Q2 問題
誤 | □D チーム育成のツールと技法 |
正 | チーム育成のインプット |
P.266~267 Q2 解説
誤 | チーム育成のアウトプット(→D)
|
正 | チーム育成のツールと技法 |
P.269 Q6の解答欄
誤 | コロケーションは作業場所の終結 |
正 | コロケーションは作業場所の集結 |
P.273 Q8の回答
P.288 Q2
誤 | □C CCBからへの通知 |
正 | □C CCBへの通知 |
P.292 4-7 Q4
誤 | チェックリストの特徴をにあてはまらないのはどらか。 |
正 | チェックリストの特徴にあてはまらないのはどれか。 |
P.292~293 Q4は問題文ごと以下のように修正します。
正 |
チェックリストの特徴にあてはまらないのはどれか。
□A リスク識別で利用する。
□B 品質管理のインプット。
□C チェックリストに無い項目はチェック出来ない欠点がある。
□D 記入済みチェックリストはプロジェクトの記録ではない。
▼正解…D
リスクマネジメントにおいてチェックリストはリスク識別のツールと技法。迅速で簡単なリスクの洗い出しができることが利点。このチェックリストはプロジェクト終結手順の公式ステップとして見直しを行う。
品質マネジメントにおけるチェックリストは品質計画のアウトプット,品質管理のインプット。品質計画において,必要なステップの実行が行われたかについてチェックが行われる。また,その記入済みチェックリストは,品質保証でも確認されると考えられる。さらに記入済みチェックリストは,プロジェクトの記録となる。
|
P.304 問題5-1 Q1
P.314 Q3
※文脈上マネジメントでも通じるが,マネージャのほうがわかりやすいための修正。
PMP認定試験精選用語集 P.9 ■品質マネジメント ●デミング(人名)
誤 | 品質の問題の「80%」はマネジメント分野に関係する。 |
正 | 品質の問題の「85%」はマネジメント分野に関係する。 |
表4(カバー裏表紙)
誤 | PMP認定試験精選「問題集」 |
正 | PMP認定試験精選「用語集」 |
…当初,問題集・用語集両方を付録化する予定でしたが,造本の制約上不可能とわかり,途中で用語集のみを付録化することになりました。その際,カバーの修正から残ってしまいました。お詫びいたします。(編集部)