平成17年度【秋期⁠⁠ ソフトウェア開発技術者 合格教本

サポートページ

補足情報

平成17年度春期「午後」問題の解説について

5月30日に情報処理試験センターより、平成17年度【春期】ソフトウェア開発技術者試験の午後試験解答例が公表されましたが、本書の巻末に収録された解答・解説のうち、問4の設問1(空欄b)、設問3(空欄k)、設問4、および、問6設問1の(2)が公表された解答と異なっております。

これらの問題についての本書の見解、ならびに、試験センター解答に合わせた解説を発表し、訂正させていただきます。

【問4】(630、631ページ)

設問1の解答にあたり本書では、資産管理情報は、蔵書管理システムのデータベース(書籍情報、著者情報、発行所情報)から作成され保管されるマスタファイルであり、蔵書管理システムの各機能から更新されるデータではない、つまり、“資産管理情報作成”は別のアプリケーション内の処理と判断し、資産管理情報のファンクションタイプを外部インタフェースファイル(EIF)に分類しました。

情報処理試験センター公表の解答例においては、資産管理情報のファンクションタイプは内部論理ファイル(ILF)となっています。問題文中の図「蔵書管理システムの概要」に“資産管理情報作成”が記述されている、すなわち、“資産管理情報作成”は蔵書管理システム内の処理であると解釈することで、資産管理情報のファンクションタイプは内部論理ファイル(ILF)と判断することができます。

設問1【空欄b】の解答を情報処理試験センター公表の解答例である「ILF」に訂正させていただくのにともない、設問3【空欄b】と設問4も訂正させていただきます。

訂正後の解答(赤字部分を訂正)

設問1 a:中 b:ILF
設問2 c:EI d:低 e:高 f:EO
設問3 g:1 h:0 i:2 j:15 k:66
設問4 55

設問1の解説

【空欄b】:資産管理情報は、本システム(蔵書管理システム)の“資産管理情報作成”機能から作成(更新)されるデータであるため、ファンクションタイプはILFです。

設問3の解説

表5と表6から、表7「未調整ファンクションポイント算出表」を作成すると下表のようになります。

設問4の解説

ファンクションポイントは、設問3で求めた未調整ファンクションポイント(空欄k)に調整係数を乗ずることで求められます。そこで、調整係数を式「0.01×影響度の合計(=18)+0.65」で算出すると0.83となるので、次のように求められます。

ファンクションポイント=未調整ファンクションポイント×調整係数

 =66×0.83=54.78≒55(小数第1位を四捨五入)

【問6 設問1(2)】(633ページ)

本書解答において、「社員 → 検査結果」、ならびに「検診 → 検査結果」の関連は冗長であるとの判断から、あえてE-R図中に記述しませんでしたが、情報処理試験センター公表の解答例に合わせ、下図のように追加いたします(赤線部分追加)。