できる人のモデル思考力
―データモデルはこう使え!!
2005年7月7日紙版発売
勝藤彰夫,石ヶ森正樹 著
A5判/176ページ
定価1,848円(本体1,680円+税10%)
ISBN 4-7741-2434-6
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書籍の概要
この本の概要
ソフトウェア開発における問題を一挙に解決する秘術などありはしません。最近は特に「早く作って早く売る」ことが最大のテーマとなっているような風潮が見られますが,それでも,何より品質が重要であることは論を待たないでしょう。
「高品質なものをいかに早く作るか」が,探るべき本当のテーマなのです。昨今注目されているデータモデリングの技法は,こういったことを実現するための強力な助けになるでしょう。企画営業部門の担当者も必読!
こんな方におすすめ
- 仕事上、データモデルの扱い方を知らなければならない方
- 現場との円滑な意思疎通を図りたい営業マン
- 自身のビジネススキルの向上を目指す方
目次
はじめに
推薦のことば
第1章 なぜビジネスマンがモデリングを学ぶのか
- 1 ビジネスマンとシステム開発の遠くて近い関係
- 1.1 業務知識こそシステムに不可欠
- 1.2 システム開発はビジネスマンとシステム開発者の共同作業
- 1.3 ビジネスマン自身がシステムへの要求を書くという方向へのシフト
- 1.4 モデリング技術の必要性:業務知識の整理と表現
- 2 モデルを利用するとは? ──思考の道具としてのモデル
- 2.1 モデル:考えるためのルール,表現のためのルール
- 2.2 モデル:整理するための道具
- 2.3 データモデルの技法を使った業務知識の明確な表現
第2章 ビジネス上の規則を自覚して明確化する──ビジネスモデルの作成
- 1 ビジネスのモデル化とはビジネスルールを記述すること
- 2 ビジネスモデルでは具体的に何を書くのか
- 2.1 ビジネスモデルに必要な3要素:データ,機能,ユーザーインターフェース
- 2.2 ビジネスモデルの基盤となる概念データモデル
- 2.3 概念データモデルが表現する内容
- 2.4 3つの側面の相互関係と整合性
- 2.5 ビジネスをモデル化する際に有効な他のモデル
- 3 概念データモデルが表現するビジネスルール
第3章 実体関連モデル(ERモデル)を使ったデータモデルの基本的な作り方
- 1 ERモデルの基本概念
- 2 業務の説明からデータモデルで記述すべきことを抽出
- 3 ビジネスで扱うデータの構造をERモデルという形で整理する
- 3.1 データのまとまりを見つける:実体の定義
- 3.2 データのまとまりの中の構造を見つける:属性の定義
- 3.3 データの間の関係を見つける:関連の定義
- 4 ERモデルが示すビジネスルールを理解する
- 4.1 情報の構造:実体と関連の読解
- 4.2 情報の内部構造の明確化:属性
- 5 注意点:情報の鋳型と具体的な個々の情報の区別
- 6 概念データモデル定義での大原則:1つの情報は1箇所で定義
第4章 情報の構造化の具体的な手順──データモデルを書いてみよう
- 1 ステップ0:体制を整える
- 2 ステップ1:データモデリングの材料を集める
- 2.1 業務について言葉や図で整理する
- 2.2 業務に関するドキュメントを集める
- 3 ステップ2:材料を整理する
- 3.1 データを整理して,管理したいデータを取り出す
- 3.2 データに付ける名前を標準化する
- 3.3 同名意義や異名同義を排除する
- 3.4 属性に使用できる【型】を標準化する
- 4 ステップ3:材料をもとに実体/属性/関連を定義する
- 4.1 業務の目的から考えて定義したい情報を取り出す:実体の定義
- 4.2 情報を構成するデータを取り出す:属性の定義
- 4.3 情報の間の関係を考える:関連の定義
- 5 ステップ4:作成したデータモデルをもとに情報を再び整理する
- 5.1 情報を特定するための属性が何かを決める
- 5.2 繰り返しのデータをデータモデルから排除する
- 6 データモデルの完成形
第5章 ビジネスモデルの中のデータモデル
- 1 機能をモデル化する
- 1.1 業務活動における機能として何があるかを見つける
- 1.2 見つけた機能を書き出す:ユースケース図
- 1.3 機能が何をするか(内容)を定義する
- 2 データのモデルと機能のモデルの関係
- 3 出来上がったビジネスモデル
- 4 定義の粒度
- 5 最後に
付録 ER図の表記方法の概要
- 付録 ER図の表記方法の概要
参考文献
索引
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