中国雲南省最奥の秘境 独龍江で学校を待つ子供たち
2005年8月4日紙版発売
初鹿野恵蘭・片岡巌 著
四六判/196ページ
定価1,628円(本体1,480円+税10%)
ISBN 4-7741-2452-4
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書籍の概要
この本の概要
著者は,中国・雲南省の視察旅行を通して,少数民族にとって今まさに“教育”が必要であると訴える。彼らの美徳の精神,懸命に生きる様は,かつての日本人の姿である。
新しい時代に向けて独自の文化,風習を守りながら,差別や偏見をなくして生きていけるようNPO日本・雲南聯誼協会とともに,今,小学校を1つひとつ建てています。
こんな方におすすめ
- 中国少数民族の生活、文化、民族学に興味のある方
- NPO・ボランティア活動に興味のある方
目次
序章 “小さな窓”の向こうに見える“大きな木”
- 開かれている“小さな窓”
- 辺境の地に残されていた“かつての日本”
- 支援につきまとう“ジレンマ”を乗り越えて
- 探検隊に愛された“最奥の秘境”独龍江
- なぜ雲南省少数民族の教育支援なのか?
- 雲南の山奥に善意の種を蒔く
第一章 秘境の州は祝賀一色 民族の式典に酔う
- “秘境”という甘い囁き
- 真っ暗の空へのきわどい旅立ち
- 秘境の入口にて愚かな日本人の誕生
- “秘境”への前線基地「六庫」へ
- メコンの源流に中国の奥深さを見る
- ぶら下がったシャワーとポツンと開いた穴
- 怒れる大河“怒江”
- 「貴賓」待遇にこめられた自治州政府の願い
- 祝賀一色の式典に酔う
- この地の発展を予感させる華々しい花火
- 「百年大計,教育為本」
第二章 秘境の小学校にあふれる“小さな笑顔”
- コロラド渓谷と並び称される“怒江大峡谷”
- 世界遺産“三江併流地帯”との不思議な縁
- 太古の自然と過酷な生活“大渓谷の光と影”
- 天から降ってきた!? 四○○トンもの“飛来石”
- 聯誼協会第四番目の愛児「日中籐誼小学校」
- 秘境という名の観光地
- チベットへの幻の道“茶馬古道”を見た
- 子供たちが見せる“純真無垢な笑顔”
第三章 時空を超えた懐かしい世界
- 夢が膨らむ貢山の夜
- 異次元への通過点“三○○メートルの隧道”
- 瑠璃色をした孤高の河“幻の独龍江”
- 脅威に晒され続けた悲運の民族“独龍族”
- 素朴な心遣いにささえられ歩く山道
- 漆黒の闇夜に灯された“歓迎の蝋燭”
- 子供たちのための急務“教育環境の整備”
- 楽しい語らいの中で生まれた“輪と和”
- 囲炉裏の火によって結ばれた“暖かい友情”
- 独龍江の人々の心の中に見た“真の桃源郷”
- 独龍江脱出劇“間一髪”
- 別れの後瞼に浮かんだ独龍江での開校式
終章 人は,なぜ,これほどまでに優しく親切になれるのか
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