デジタルカメラ2.0

[表紙]デジタルカメラ2.0

紙版発売

A5判/288ページ

定価1,738円(本体1,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-3052-1

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書籍の概要

この本の概要

デジタルカメラは初期のQV-10,Exif,メガピクセル,銀塩のシェア逆転,携帯電話への搭載などの歴史を経て進歩をとげてきました。

デジタルカメラ登場からの11年を,インターネットの歴史や名機種,トピックを取り上げて概観し,これからのデジタルカメラがどうなるのかを展望する読み物です。

こんな方におすすめ

  • カメラ好きの方、デジタルカメラの歴史に興味がある方
  • 膨大な撮影データをどう活用するか悩んでいる方

著者の一言

「撮る」カメラから「見る」カメラへ。高画質でメガピクセルから1000万画素へ。この10年,コンピュータの進歩を牽引してきたデジタルカメラは,高性能になり,安価になり,身近な存在にぐっと近づきました。

Webが2.0に変わった現在,デジタルカメラの2.0とはなんなのか。デジタルカメラの歴史を踏まえて,近未来に思いを馳せました。

目次

chapter0 序章 7

    • デジタルカメラはカメラなのか!?
    • デジタルカメラはカメラなのか
    • デジタルカメラ2.0

chapter1 デジタルカメラの遠い過去

  • デジタルカメラ前夜
    • FDを記録メディアにしたソニーの「マビカ」
    • 電子スチルカメラがロサンゼルスで活躍
    • column コンピュータ制御された大会裏
    • 近づくコンピュータの時代
    • キヤノン「RC-701」商品化
    • 創世期・世界初のデジタルカメラ「FUJIX DS-1P」
  • 時代背景 1995年
    • 「カメラ」としては扱われないデジタルなカメラ
    • 黎明期「ビジュアル・プロセッサー」QV-10登場
  • 写真に対する意識の変化
    • 液晶ディスプレイ,両目で見る写真
    • QV-10とWindows 95
    • QV-10とインターネット
    • コロンブスの卵
  • デジカメ市場の始動
    • 「デジタル」なカメラと,「デジタルカメラ」というメモ帳
    • 後続のデジタルカメラ群
    • 電池寿命を延ばせ
  • デジタルカメラと動画
    • 1997年,デジタルカメラの世界出荷台数は210万台
    • 動画をめざした三洋電機
  • 1998年,メガピクセル大量登場
    • メガピクセルの衝撃 「カメラ」としてのデジタルカメラ
    • 盛り上がるメディア
    • 互換ファイルExif登場
  • 1999年,あっさり200万画素
    • 高画素化競争の始まり
    • USBと大容量化するメモリ
    • 1999年世界出荷台数509万台
  • 2000年,300万画素〜400万画素
    • トイカメラとカシオ計算機の腕時計型デジタルカメラ「リストカメラ WQV-1」
    • 2000年,また画質は向上し300万画素に
    • 生まれくる新しい個性 IXY DIGITALと直線でない進歩
    • 2000年下半期
  • 2001年,400万画素〜500万画素
    • ポルシェデザイン
    • 400万画素,500万画素の時代へ
    • 2001年日本国内で銀塩の出荷台数シェア逆転
    • アナログの味
    • 所与となったデジタルカメラ
    • Windows XPの登場,アイコンからサムネイルへ
    • column 自分撮りとプリクラ(レンズ回転/ミラー)
  • 2002年,600万画素は遙かに遠く…
    • 画質向上で広がる用途 聞こえてきた銀塩カメラ終焉の足音
    • 高画素の次の新機軸
    • 第19回カメラグランプリ キヤノンEOS-1D
  • 2003年,800万画素の実現へ
    • 第一次高画素競争の終わり
    • 高画素競争の再燃と手ブレ補正
    • 見るデジタルカメラ
  • 2004年,新たなる旅立ち
    • 足早に進化したデジタルカメラにたちはだかるカベ
    • 2005年,市場に蔓延する飽和感
    • フィルムからデジタルへ,回帰するフィルムの味
  • 2006年,カメラ市場の大変革
    • 撤退が相次ぐフィルムメーカー〜レコード針の撤退
    • コンシューマ初,1000万画素 フィルムの世界へ
    • 高感度で眼に近づく
    • 顔認識
    • column 携帯電話への搭載
  • 「カメラ」を極めるデジタルカメラ
    • 一眼レフカメラ再考
    • デジタルカメラ時代の一眼レフ
    • デジタル一眼レフ前史
    • D1とそのライバルたち
    • デジタル一眼レフの時代

chapter2 デジタルカメラが生み出した現在

    • 大型化するハードディスク
    • 3D見たまま地図
    • コンピュータが主かデジタルカメラが主か
    • 空で考える―手を使って考える
    • フィルムとデジタルカメラ
    • column 底知れぬフィルムの画質
    • すぐ見る写真

chapter3 デジタルカメラ2.0 デジタルカメラが生み出す未来

    • おもちゃとデジタルガジェット
    • ティム・オライリーのWeb2.0
    • インターネットとの接続
    • デジタル写真立て
    • タグづけ
    • 写真を検索する
    • フォルダ/サムネイルモデルの終焉
    • サムネイルに代わる次世代モデル
    • ペーパーフォルム・デジタルカメラ

著者プロフィール

美崎薫(みさきかおる)

夢想家,未来生活デザイナー,『記憶する住宅』プロデューサー,記憶アーティスト。住宅,書斎,机をはじめ,ハードウェア,ソフトウェアの開発をプロデュース。著書『デジタルカメラ2.0』(技術評論社)など多数。