技評SE選書シリーズソフトウェア開発で伸びる人,伸びない人【第二版】
2009年10月21日紙版発売
2012年9月24日電子版発売
荒井玲子 著
四六判/248ページ
定価1,628円(本体1,480円+税10%)
ISBN 978-4-7741-4019-3
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書籍の概要
この本の概要
実力をつけて伸びていく人と,素質に恵まれながら伸び悩む人の違いはどこにあるのか? 学歴とソフトウェア開発の関係は? 開発者やコンサルタントとして多くの技術者と接してきた著者が,伸びる人・伸びない人の特徴を分析し,ソフトウェア開発者として成功するための条件を明らかにする。初版の発売以来多くのSEに絶賛されてきたベストセラーに多数のイラストを追加し,さらに3つの章が追加された待望の第二版。
こんな方におすすめ
- これからSEになろうと考えている大学生
- SEに転職しようと考えている人
- SEになりたての人
- SEとして楽しく仕事をしていきたい人
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- 技評SE選書,創刊!!
- 技評SE選書は,SEに求められる知識を,わかりやすい文章と読みやすい形式でお届けする新シリーズです。今年10月に創刊され,今後も続々と新刊が発売予定です。
目次
まえがき
第一部 ソフトウェア開発で伸びる人,伸びない人
第1章 よくある疑問
- 現場の素朴な疑問/企業にとって扱いやすい人と優れた技術者は違う?/優等生は優れた技術者になる?/
- 常識ってなんだろう?/技術力があれば伸びていく?/技術者ってサラリーマン?
第2章 ソフトウェア開発で伸びない人
一 「伸びる・伸びない」は姿勢と習慣から
- 伸びる人・伸びない人チェックリスト/伸びない素養と原因
二 プライド
- 「わかりません」と言えない人/「難しい」と言って放棄する人/説明する機会を避ける人/良いプライド,悪いプライド
三 解決策偏重
- 伸びない人は「銀の弾丸」を捜し求める/目的を押さえることが重要
四 正解はひとつ主義
- 伸びない人はテンプレートが好き/設計品質の検証ポイント/唯一絶対の正解はない
五 受け身
- 受け身な技術者が起こすトラブルの数々/保守における問題/開発で発生する問題/受け身な技術者はスキルアップとは無縁/「上司に受けるように言われてきました」/価値判断の基準が偏る危険
六 階級闘争
- 適材適所より年功序列?/伸びない人ほど年功序列が好き/伸びる人は「強み」を重視する
第3章 ソフトウェア開発で伸びる人
一 伸びる人の特徴
- まずは素直にやってみること/年齢は関係ない
二 伸びる人の共通スキル
- 基礎スキル(Personal Architecture)/伸びる人の7つの要素
三 言語力
- 国語力/英語力/抽象概念/論理的思考と文章作成スキル
四 目的指向
- 「何のために」やるのか/優れた技術者に共通する3つのステップ
五 構造力
- 「塊」でシステムをとらえる力/「保守」の経験が役に立つ
六 日々の習慣
- 継続的な読書/好奇心
七 人との関係
- コミュニケーション力/協調性
八 美的センス
- 美しいものは「シンプル」である/美しいソフトウェアは保守・拡張性に優れる
九 プロ意識
- 対価に見合った仕事をしているか/プロとして何ができるのか
十 「惜しい」技術者〜70点プレーヤー
- 設計するのは何のため?/重要なのは納期だけ?
十一 さらに伸びていくために
- 目標を持とう/競争相手は他人ではない/教えてもらうだけでは身につかない
第4章 これからのソフトウェア技術者
一 問われる専門性と役割
- 20世紀的手法はもはや限界/専門分野を知っているだけでは足りない/自分の適性を知る方法
二 技術はできて当たり前の管理職
- 管理者は技術者ではない?/技術力の低下が管理力の低下を招く
第二部 ソフトウェア開発で幸せになれる人,なれない人
第5章 ソフトウェア開発で幸せになれない人
一 あなたは幸せになれる人?
- 幸せになれる? なれない? チェックリスト/幸せになれない要素と原因
二 会社依存症
- 会社に行く人/上司に気に入られたがる人
三 課題待ち症候群
- 言われたことだけやる人/学生気分の人/仕事のせいにする人/とにかくやればいいと考えている人
四 減点主義
- 表面だけ取り繕う人/わざと曖昧な仕様書を書く人
五 過剰期待
- 他人に期待しすぎる人/努力家タイプの落とし穴
六 ネガティブ思考
- できない理由を羅列する人/リスク管理はネガティブ思考?
七 井の中の蛙
- 自分の部署しか知らない人/管理職として最も危険なタイプ
第6章 ソフトウェア開発で幸せになれる人
一 会社と仕事を別の実体と考える人
- 仕事は自分で工夫する余地がある/幸せになれる人は「仕事の楽しさ」を重視する/会社に対する滅私奉公は時代遅れ/ストレスに強くなる
二 問題と人を分けて考える人
- 仕事の相性と人間の相性は別/プロダクトに対する客観性を持つ/
- 裏と表,本音と建前
三 粘り強く考える人
- 選択肢をたくさん考える/次につながる楽しみ/目的と手段を区別する
四 他人への期待を明らかにする人
- 対人ストレスのナンバーワン〜暗黙の期待/期待値を下げてもだめな場合
五 肯定形の言葉を使う人
- 思考は言葉に表れる/わかりやすい言葉を使う
六 業界における自分の位置を知る人
- 評価は時価/ネットワークを広げる
第7章 技術者としての幸せとは
- クリエイティブであること/楽しい仕事と,仕事を楽しくすることの違い/プランニングのスキルを上げる/
- 底まで落ちたら這い上がればいい/会社や他人に依存しない/組織や他人にコントロールされない
特別付録 音楽とソフトウェア開発
第8章 音楽とソフトウェア開発
- どうしてこの業界に?/共通点(1)正確な技術が要求される/共通点(2)思想としての側面を持っている/
- 共通点(3)国際性がある/音楽とソフトウェアの相違点/構造と美/バッハ,モーツァルトとコンポーネント/ソフトウェアと構造美
第9章 演奏とソフトウェア開発
- “動的芸術”というメタファ/「演奏している」とは?/必要なスキル(1)解釈力/
- 必要なスキル(2)技術力/必要なスキル(3)集中力/スキルを伸ばすには?/演奏とプロジェクト
第10章 オーケストラとプロジェクトマネジメント
- 高いプロ意識と協調性/(1)大規模かつ複雑なプロジェクトを扱う/(2)異なる役割を持った人々から構成される/
- 指揮者とプロジェクトマネジャー(3)/オーケストラ楽員とプロジェクトメンバー/副指揮者とプロジェクトリーダー/
- コンサートマスターとアーキテクト/協調が重要/異なるパートの複数の人々によって構成される/一人ひとりの成功が全体の成功に結びつく
あとがき
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