下落相場をチャンスに変える超・資産運用法
―上昇局面には手を出すな!
―上昇局面には手を出すな!
2010年2月26日紙版発売
平田啓 著
四六判/248ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 978-4-7741-4177-0
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書籍の概要
この本の概要
多くの金融商品が登場し,投資情報もあふれています。それでも,なぜ資産運用は上手くいかないのでしょうか? はっきりしているのは下がったところで買わずに,買ってはいけない高値で買ってしまっているからです。もう1つの理由は突然やってくる暴落相場に無防備だからです。本書が提案するのは「下落相場をチャンスに変える」方法。下落相場を利用して十分に下がったところで買い,時間とともにお金が増える幸せな資産を作ります。そして,暴落したときも損失を抑えて資産を守り,逆に下落を利益に変える方法を解説します。
こんな方におすすめ
- 上手くいかない資産運用を何とかしたいという方
- 大儲けするつもりはないけれど,損を最小限に抑えながらリターンを獲得したいという方
- 相場が一進一退の中でも確実にリターンを獲得していきたい方
目次
第1章 「相場のメカニズム」を知らずに投資してはいけない
1 「相場に参戦」という意識が欠如している
2 「相場のメカニズム」とは?
- 「相場のメカニズム」:上昇局面
- 「相場のメカニズム」:下落局面
3 実践で「相場のメカニズム」を理解する
- サブプライム問題勃発前夜に起きていたこと
- 相場の上昇局面では割高感が増す
- 相場の下落局面では割安感が増す
- 「相場のメカニズム」のまとめ
4 近視眼的な市場参加者の裏をかくには?
5 買ってはいけない二大金融商品
- 外貨預金はペイオフ対象外,しかも"売りっぱなし"
- 外貨預金は手数料が高すぎる
- 外貨預金は税金の面でも不利
- 投資信託は誰のための商品?
- 目先の分配金にとらわれるな!
- 最終的に損をしても税金だけは搾り取られる
- プロのお粗末な運用成績
第2章 相場参戦前に投資の知識を高める
1 ゴールと目標タイムがあるから完走できる
2 リスクとリターンを見える化する
- 「リスク」の正しいとらえ方
- 「リターン」の基本的な考え方
- リスクを数字で表して比較する
- 長期投資で勝てる理由
- 海外投資は有効か?
3 時間はお金を増やす尊い資産
- お金の将来価値の決まり事
- 複利の威力
- 著名投資家も複利効果を活用している
- 分配金型投資信託は単利!?
- 積立金など連続するお金の流れの将来価値は?
- そのお金は現在いくらの価値を持っているのか?
第3章 下落相場をチャンスに変えて長期で資産を増やす方法
1 「長期投資」と「長期放置」は似て非なるもの
2 「分散投資」か「集中投資」か?
3 まずは5つの金融市場の理解から
- 長期的なトレンドを期待 ~株式市場~
- 現れにくい資産を倍増させる長期トレンド ~債券市場・短期金融市場~
- 新たな金融商品によって組み合わせの妙が生まれる ~商品先物市場~
- 年に数回は大きな変動に見舞われる ~外国為替市場~
4 長期投資はコストで選ぶ
- 税金の負担はこれだけ重い
- 金融商品のコストをまとめて押さえる
- 「アクティブ型」か「インデックス型」か?
- 「インデックス型投資信託」か「ETF」か?
- 「個別株」か「ETF」か?
- 長期投資でお薦めの金融商品の組み合わせ
- お薦めの金融商品はどこで購入できるのか?
5 慌てなければチャンスは必ずつかめる
- エントリーのタイミングは必ず来る
- 情報にこだわる必要はない
- 入ることよりも出ることの方が難しい
- 持ち続けても失うばかり
第4章 急激に下げた時は短期売買のチャンス
1 攻撃的なストップ・ロス・オーダーの利用法
- 守りながら攻める
- 利食いと損切りの注文を同時に出す
2 暴落相場を利用して利益を狙う
- もう1つの相場のメカニズム:「半値戻し」
- 半値戻しを実践で使う
- 半値戻しには逆指値注文を利用する
- 短期売買では外貨MMFよりもFX
3 慌てふためく投資家を尻目に冷静な判断を
- 暴落相場こそ短期売買の主戦場
- 一筋縄ではいかない外国為替市場
第5章 世界の金融市場の動きをつかむ方法
1 「入口」と「出口」を見極めるには世界観が必要
- WTI原油先物価格は世界経済を測る指標
- オイル・マネーが世界の金融市場に流れ込む
- 市場は連動して動くようになった
2 世界観に欠かせない基軸通貨米ドルの動き
- 1970年代 ~ドル安政策~
- 1980年代前半 ~ドル高政策~
- 1980年代後半 ~ドル安政策~
- 1990年代前半 ~ドル安政策~
- 1995年 ~日米経済のターニングポイント~
- 1990年代後半 ~ドル高政策~
- 2000年以降 ~見かけ上のドル高政策~
3 市場に影響を与える金融政策とは何か?
- 金融政策は国の目標を実現するためのもの
- 金融政策の本命は政策金利の上げ下げ
- 金融政策ほどは注目されない財政政策
- 米国の金融政策を先読みする方法
4 上昇か下落か市場参加者の見方が分かる指標
- リスク・リバーサルは「賭け金の差額」
- ブラック&ショールズ・モデルを理解する
- オプションの基本を理解する
5 市場参加者の「下落の恐怖度」が分かる指数
第6章 超・資産運用法 「絶対リターン」を追求する
1 バランス型の海外分散投資はすでに行っている
- 年金加入者は投資に関わっている
- バランス型海外分散投資は成績優秀なのか?
2 個人投資家も「絶対リターン」を追求できるようになった
- 「買い」と「売り」の組み合わせでリスクを減らす
- 市場が低迷してもロング・ショートなら強い
- ロング・ショートを実現するCFD
- CFDで株を買うとどうなるのか?
- 高いレバレッジ率と膨大な商品群
- オーバーナイト金利に注意!
3 「絶対リターン」はこうやって獲得する
- 現物でロング,CFDでショート
- 外貨MMFのポンド円とCFDのユーロ円を組み合わせる
- 日本と香港の株価指数を組み合わせる
- 業種インデックスと業種内の銘柄を組み合わせる
- 同じ業種の銘柄を組み合わせる
- まだまだ広がる! ロング・ショート戦略の可能性
4 損失は限定! 安定的なリターンを獲得する
- オプションの食わず嫌いはもったいない
- 権利を行使できるのは取引最終日の翌日のみ
- 必ず押さえるオプションの注意点
- 有利な条件のオプションの値段は高くなる
- 最もメジャーな戦略
- プロテクティブ・プットはコール・オプションの「買い」
- プット・オプションをいくら購入すれば良いのか?
- オプション料の負担を軽くする方法
- 急激に下げた時も勝つオプション戦略
- ここでもやっぱりバーゲン・ハンターで!