下落相場をチャンスに変える超・資産運用法
―上昇局面には手を出すな!

[表紙]下落相場をチャンスに変える超・資産運用法―上昇局面には手を出すな!

紙版発売

四六判/248ページ

定価1,738円(本体1,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-4177-0

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書籍の概要

この本の概要

多くの金融商品が登場し,投資情報もあふれています。それでも,なぜ資産運用は上手くいかないのでしょうか? はっきりしているのは下がったところで買わずに,買ってはいけない高値で買ってしまっているからです。もう1つの理由は突然やってくる暴落相場に無防備だからです。本書が提案するのは「下落相場をチャンスに変える」方法。下落相場を利用して十分に下がったところで買い,時間とともにお金が増える幸せな資産を作ります。そして,暴落したときも損失を抑えて資産を守り,逆に下落を利益に変える方法を解説します。

こんな方におすすめ

  • 上手くいかない資産運用を何とかしたいという方
  • 大儲けするつもりはないけれど,損を最小限に抑えながらリターンを獲得したいという方
  • 相場が一進一退の中でも確実にリターンを獲得していきたい方

目次

第1章 「相場のメカニズム」を知らずに投資してはいけない

1 「相場に参戦」という意識が欠如している

2 「相場のメカニズム」とは?

  • 「相場のメカニズム」:上昇局面
  • 「相場のメカニズム」:下落局面

3 実践で「相場のメカニズム」を理解する

  • サブプライム問題勃発前夜に起きていたこと
  • 相場の上昇局面では割高感が増す
  • 相場の下落局面では割安感が増す
  • 「相場のメカニズム」のまとめ

4 近視眼的な市場参加者の裏をかくには?

5 買ってはいけない二大金融商品

  • 外貨預金はペイオフ対象外,しかも"売りっぱなし"
  • 外貨預金は手数料が高すぎる
  • 外貨預金は税金の面でも不利
  • 投資信託は誰のための商品?
  • 目先の分配金にとらわれるな!
  • 最終的に損をしても税金だけは搾り取られる
  • プロのお粗末な運用成績

第2章 相場参戦前に投資の知識を高める

1 ゴールと目標タイムがあるから完走できる

2 リスクとリターンを見える化する

  • 「リスク」の正しいとらえ方
  • 「リターン」の基本的な考え方
  • リスクを数字で表して比較する
  • 長期投資で勝てる理由
  • 海外投資は有効か?

3 時間はお金を増やす尊い資産

  • お金の将来価値の決まり事
  • 複利の威力
  • 著名投資家も複利効果を活用している
  • 分配金型投資信託は単利!?
  • 積立金など連続するお金の流れの将来価値は?
  • そのお金は現在いくらの価値を持っているのか?

第3章 下落相場をチャンスに変えて長期で資産を増やす方法

1 「長期投資」と「長期放置」は似て非なるもの

2 「分散投資」か「集中投資」か?

3 まずは5つの金融市場の理解から

  • 長期的なトレンドを期待 ~株式市場~
  • 現れにくい資産を倍増させる長期トレンド ~債券市場・短期金融市場~
  • 新たな金融商品によって組み合わせの妙が生まれる ~商品先物市場~
  • 年に数回は大きな変動に見舞われる ~外国為替市場~

4 長期投資はコストで選ぶ

  • 税金の負担はこれだけ重い
  • 金融商品のコストをまとめて押さえる
  • 「アクティブ型」か「インデックス型」か?
  • 「インデックス型投資信託」か「ETF」か?
  • 「個別株」か「ETF」か?
  • 長期投資でお薦めの金融商品の組み合わせ
  • お薦めの金融商品はどこで購入できるのか?

5 慌てなければチャンスは必ずつかめる

  • エントリーのタイミングは必ず来る
  • 情報にこだわる必要はない
  • 入ることよりも出ることの方が難しい
  • 持ち続けても失うばかり

第4章 急激に下げた時は短期売買のチャンス

1 攻撃的なストップ・ロス・オーダーの利用法

  • 守りながら攻める
  • 利食いと損切りの注文を同時に出す

2 暴落相場を利用して利益を狙う

  • もう1つの相場のメカニズム:「半値戻し」
  • 半値戻しを実践で使う
  • 半値戻しには逆指値注文を利用する
  • 短期売買では外貨MMFよりもFX

3 慌てふためく投資家を尻目に冷静な判断を

  • 暴落相場こそ短期売買の主戦場
  • 一筋縄ではいかない外国為替市場

第5章 世界の金融市場の動きをつかむ方法

1 「入口」と「出口」を見極めるには世界観が必要

  • WTI原油先物価格は世界経済を測る指標
  • オイル・マネーが世界の金融市場に流れ込む
  • 市場は連動して動くようになった

2 世界観に欠かせない基軸通貨米ドルの動き

  • 1970年代 ~ドル安政策~
  • 1980年代前半 ~ドル高政策~
  • 1980年代後半 ~ドル安政策~
  • 1990年代前半 ~ドル安政策~
  • 1995年 ~日米経済のターニングポイント~
  • 1990年代後半 ~ドル高政策~
  • 2000年以降 ~見かけ上のドル高政策~

3 市場に影響を与える金融政策とは何か?

  • 金融政策は国の目標を実現するためのもの
  • 金融政策の本命は政策金利の上げ下げ
  • 金融政策ほどは注目されない財政政策
  • 米国の金融政策を先読みする方法

4 上昇か下落か市場参加者の見方が分かる指標

  • リスク・リバーサルは「賭け金の差額」
  • ブラック&ショールズ・モデルを理解する
  • オプションの基本を理解する

5 市場参加者の「下落の恐怖度」が分かる指数

第6章 超・資産運用法 「絶対リターン」を追求する

1 バランス型の海外分散投資はすでに行っている

  • 年金加入者は投資に関わっている
  • バランス型海外分散投資は成績優秀なのか?

2 個人投資家も「絶対リターン」を追求できるようになった

  • 「買い」と「売り」の組み合わせでリスクを減らす
  • 市場が低迷してもロング・ショートなら強い
  • ロング・ショートを実現するCFD
  • CFDで株を買うとどうなるのか?
  • 高いレバレッジ率と膨大な商品群
  • オーバーナイト金利に注意!

3 「絶対リターン」はこうやって獲得する

  • 現物でロング,CFDでショート
  • 外貨MMFのポンド円とCFDのユーロ円を組み合わせる
  • 日本と香港の株価指数を組み合わせる
  • 業種インデックスと業種内の銘柄を組み合わせる
  • 同じ業種の銘柄を組み合わせる
  • まだまだ広がる! ロング・ショート戦略の可能性

4 損失は限定! 安定的なリターンを獲得する

  • オプションの食わず嫌いはもったいない
  • 権利を行使できるのは取引最終日の翌日のみ
  • 必ず押さえるオプションの注意点
  • 有利な条件のオプションの値段は高くなる
  • 最もメジャーな戦略
  • プロテクティブ・プットはコール・オプションの「買い」
  • プット・オプションをいくら購入すれば良いのか?
  • オプション料の負担を軽くする方法
  • 急激に下げた時も勝つオプション戦略
  • ここでもやっぱりバーゲン・ハンターで!

著者プロフィール

平田啓(ひらたけい)

1993年(株)日短AP(現セントラル短資)に入社し,翌94年通貨オプション・ブローカーとして業界トップの営業成績をおさめる。95年ウォール街のオプション専門会社B.C.M.Gにヘッドハントされ渡米。日本円に関わる通貨オプション取引責任者を務める。

98年ボストン大学MBAへ自費留学。ファイナンス分野の世界的権威ツヴィ・ボディ教授などに師事を受け,日本における投資教育に目覚める。2000年帰国後,現三菱東京UFJ銀行を経てブルームバーグに移り通貨オプション評価ツール開発日本代表を務める傍ら,外為ディーラーや株式,債券ファンド・マネージャーなどプロの投資家向けセミナー講師を多数歴任。

2005年独立。株式会社フィナンシャルエクセレンス代表取締役就任。関西大学大学院商学研究科「外国為替論」講師兼務。個人投資家向けセミナー講師やレポート・書籍・記事執筆などを中心に活動中。