Essential Software Guide BookシリーズPostfix 実践入門
2010年9月3日紙版発売
清水正人 著
A5判/448ページ
定価3,278円(本体2,980円+税10%)
ISBN 978-4-7741-4375-0
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書籍の概要
この本の概要
Postfixは,多くのLinuxディストリビューションで採用されているメールサーバです。Sendmailにかわって,メールサーバのデファクトとなりつつあります。Sendmailに比べて,管理・設定が容易で,動作の速さにも定評があります。本書では,電子メールの仕組みからPostfixの設定・運用まで,具体的な設定例を示しながら,わかりやすく解説します。また,スパムフィルタリングやウィルス対策についても丁寧に解説します。
こんな方におすすめ
- Postfixを利用して,メールサーバを構築したい人
目次
第1章 電子メールの仕組み
- 1-1 電子メールとは
- 1-2 電子メールとプロトコル
- 1-3 OSI参照モデル
- 1-4 SMTPプロトコルとPOP,IMAP
- 1-5 電子メールの構造
- エンベロープ
- ヘッダ
- ボディ(本文)
- 1-6 メール配送にかかわるプログラム
- MSA
- MTA
- MUA
- MDA
- MRA
- MaildirとMailbox(mbox)
- 1-7 電子メールの配送の仕組み
- 電子メール配送の流れ
- DNSの仕組み
- DNSへの問い合わせ
- MTAからDNS問い合わせとメールの配送c010021
第2章 メールサーバとPostfix
- 2-1 メールサーバの歴史
- UUCPを使ったメール転送
- Sendmailの登場
- 安全性の高いqmail
- 2-2 メールサーバとセキュリティ
- 増大するウイルスメール,スパムメール
- ウイルスメール,スパムメール対策
- 脆弱性の解消
- 2-3 メールサーバの構築に関して
- メールサーバ構築の流れ
- グローバルIPアドレスとドメイン名の取得
- DNSの登録
- 自前でメールサーバを構築できない場合の対処例
- 2-4 Postfixとは
- 2-5 Postfixの構造と動作
- 2-6 Postfixのメール受け取り
- smtpd,qmqpd
- cleanup
- anvil
- verify
- 2-7 Postfixのメール配送
- qmgr
- smtp
- lmtp
- local
- virtual
- pipe
- error,discard
- scache
- showq
- 2-8 このほかのPostfixの各プログラムの役割
- master
- bounce,defer,trace
- tlsmgr
第3章 Postfixの入手とインストールとコマンド
- 3-1 Postfixインストールまえの準備
- 開発環境のインストール
- パッケージの利用にあたって
- バージョンによる違い
- 設定ファイルのバックアップ
- コマンドとパス
- 3-2 Postfixの入手
- 3-3 Postfixのインストール手順
- 3-4 Sendmailの停止と待避
- 3-5 ソースからのインストール
- ダウンロードとmake
- ユーザの作成
- インストール
- 3-6 パッケージインストール
- 3-7 Postfixコマンド
- postfix
- postalias
- postcat
- postconf
- postmap
- postqueue
- postsuper
- Sendmail互換コマンド
- そのほかのコマンド
第4章 Postfixの基本設定と起動
- 4-1 Postfixの設定ファイル
- 4-2 設置環境の想定
- 4-3 クイックスタートでのmain.cfの設定
- 外部に送出するメールのドメイン名
- ドメイン名の設定
- メールの受け取りと受け取るドメインの設定
- 利用可能なクライアントのネットワーク範囲の設定
- メールリレーをするドメイン名の設定
- メールを直接配送するか,あるいは上位のメールサーバに送るかの設定
- ローカルのメール配送方式の設定
- 4-4 Postfixの起動と停止
- 4-5 Postfixの動作確認とSMTPプロトコル
- 4-6 メールの不正中継がされないことの確認
- 4-7 エイリアスファイルの設定
- 4-8 ルックアップテーブル
- ルックアップテーブルとは
- Postfixのルックアップテーブル
- cidr
- hash
- regexp
- unix
- ldap
- mysql
- 4-9 master.cf
第5章 Postfixの各種設定
- 5-1 不正アクセス,スパムメールなどへの対策
- SMTP応答コード220バナーの抑制
- VRFYコマンドの抑制
- ETRNコマンドの制限
- 5-2 SMTPコネクションでのクライアント制限
- DNS,ブラックリストによる制限
- HELO/EHLOコマンドでホスト名を通知しないクライアントの接続を拒否
- HELO/EHLOホスト名による制限
- エンベロープアドレスによる制限
- RFC821で定義されているエンベロープアドレスの要求
- ソースルーティングの拒否
- 宛先(受信者)アドレス制限
- メールヘッダによる制限
- regexpのチェック
- メール本文のチェック
- smtpd_data_restrictionsパラメータ
- body_checksパラメータ
- 5-3 そのほかの制限の設定
- 受信メールサイズの制限
- メールボックスサイズの制限
- 5-4 メール配送経路の設定
- 5-5 バーチャルドメインの設定
- 共有ドメイン
- バーチャルエイリアス
- バーチャルメールボックス
- バーチャルメールボックスの動作確認
- メール転送ドメイン
- 5-6 バックアップサーバの使用
- 5-7 メールゲートウェイの設定
- 5-8 Postfixをchroot環境で動作させる
第6章 POPとIMAPの構築とSMTP認証,TLS/SSL
- 6-1 Dovecotとは
- 6-2 Dovecotのインストール
- パッケージインストール
- ソースからのインストール
- 6-3 証明書の作成
- パッケージインストールした場合の証明書の再作成
- ソースからインストールした場合の証明書の作成
- 6-4 Dovecotの設定
- 使用プロトコルの設定
- ログファイルの位置
- 平文パスワードの使用を許可するかどうか
- メールボックスの位置
- 6-5 Dovecotの起動と確認
- Dovecotの起動
- パッケージインストールした場合の自動起動の設定
- ソースからインストールした場合の自動起動の設定
- 開いているポートの確認
- telnetによるPOPサーバの動作確認
- POPSを利用するための設定
- POPSの動作確認
- 6-6 送信メール認証SMTP-AUTH
- Postfix側の設定
- Dovecotの設定
- SMTP-AUTHのテスト
- 認証方式の変更
- 6-7 OPB25への対応
- OPB25とは
- Postfix smtpdのサブミッションポートを有効にする
- PostfixをプロバイダのSASLクライアントとして設定するには
- 6-8 TLSの使用
- TLS対応Postfixのインストール
- main.cfの設定
- TLSの動作確認
- 6-9 SMTP over SSLの使用
- SMTPの認証方式と選び方
- SMTP over SSLの設定
- SMTP over SSLの動作確認
第7章 Postfixのユーザ管理
- 7-1 ユーザ管理方法の検討
- 7-2 Postfix Adminと関連アプリケーションの入手と伸張
- Apache(httpサーバ)の準備
- PHP,MySQLのインストール
- データベースの準備
- 7-3 PostfixのMySQL対応について
- インストール済みPostfixの削除
- MySQL,PostgreSQLに対応したパッケージへの入れ替え
- VDAパッチの適用とSRPMからのインストール
- ソースからのインストール
- Postfix設定の変更
- Postfixをchroot環境で動作させている場合
- そのほかのファイルの作成
- quotaを超えた場合のPostfixの処理
- 7-4 Postfix Adminのインストールと設定
- Postfix Adminの入手
- Postfix Admin設定ファイルの編集
- ブラウザアクセスの設定
- Postfix Adminの使用
- Postfix Adminデータのバックアップ
- 7-5 Dovecotの設定
第8章 スパム・ウイルス対策:外部プログラムの導入
- 8-1 スパムフィルタ,アンチウイルスソフトウェアの連携
- 1. ClamAV(clamav-milterまたはclamsmtpd)+SpamAssassin(procmail)
- 2. ClamAV+SpamAssassin+Amavisd-new
- 3. ClamAV(clamav-milter)+SpamAssassin(spamass-milter)
- milterとは
- 8-2 ClamAV+clamav-milterの設定
- RPMforgeへのアクセス
- freshclamの設定
- clamdの設定
- clamav-milterの設定
- Postfixのmilter設定
- clamscanの使用
- 8-3 スパムフィルタSpamAssassin
- SpamAssassinとは
- SpamAssassinと関連プログラムのインストール
- SpamAssassinの設定
- Perlモジュール「Encode::Detect」のインストール
- RPMforgeからインストール
- CPANからインストール
- SpamAssassinの起動
- spamass-milterの設定
- Postfixの設定
- SpamAssassinの動作確認
- SpamAssassinでのプラグインの利用
- 自動アップデート機能
- SpamAssassinの学習機能
- さらなるスパムメール対策
- ルールの作成とスコア
- ホワイトリストとブラックリスト
- 8-4 商用ソフトウェアの紹介
- アンチウイルスLinuxゲートウェイ
- アンチウイルスLinuxゲートウェイのインストール
- アンチウイルスLinuxゲートウェイの設置ポリシーとクライアント
- アンチウイルスLinuxゲートウェイの設定
第9章 Postfixのログ管理
- 9-1 syslogとログ出力
- syslog以外のロギングプログラム
- 9-2 Postfixのログ
- 例1:メールの受信
- 例2:メールの送信
- 例3:ウイルスとスパムチェック
- 例4:SpamAssassinの起動
- 例5:不正アクセス
- 例6:ClamAV
- 例7:SMTP-AUTH,TLS
- 9-3 ログ解析ツールpflogsummの導入
- 付録A Postfixコマンドのオプション
- 付録B main.cfの詳細
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