絵で見てなっとく!シリーズ上手な機械製図の書き方
2011年5月14日紙版発売
大髙敏男 著
A5判/180ページ
定価2,068円(本体1,880円+税10%)
ISBN 978-4-7741-4654-6
書籍の概要
この本の概要
本書は,図面の書き方と読み方,製図記号による表し方,材料の加工方法や表面の表し方といった機械製図を理解するためのポイントとなる基礎知識をわかりやすく解説します。さらに,3次元CADで注目されている寸法公差や幾何公差も取り上げています。初心者から中級者に至るまで,図面を正しく作成し,正しく読み解くことができるようになるための1冊です。
こんな方におすすめ
- 自身の業務の関係から機械製図の基礎を学ばれる方
- 機械製図に関する理解の整理に役立てたい方
- 授業の副読本として活用される方
著者の一言
本書は,図面の読み方と書き方に関する実践的な知識をやさしく解説した本としてまとめています。図面は,一貫してそれを見る人の立場に立った姿勢で気配りがなされなくてはならず,困難な加工や組立てがないよう,最大限の配慮が求められます。本書は,このような視点に立って,図面に関する留意すべきポイントを集めました。本書における2次元図面の表示は,基本的にJIS に則っていますが,実際の現場で用いられているものは,一部JIS 改訂前の旧表記をそのまま表示しているものがあります。本書をより多くの方に役立てていただければ幸いです。
目次
1章 図面の基本
- 1 図面とは
- 2 図面の大きさと様式
- 3 尺度
- 4 線の種類と文字
- 5 投影法
- 6 寸法
- 7 よい図面とは
- 8 図面の表題欄と部品欄
- 9 正面図と投影図
2章 図面を構成する要素とその表し方
- 1 ねじとその表し方
- 2 ねじの種類と特徴
- 3 軸・軸受とその表し方
- 4 歯車とその表し方
- 5 ばねとその表し方
- 6 組立図と部品図
- 7 ボルトとナット
- 8 軸と歯車を固定する
- 9 ねじのゆるみを防ぐ
- 10 寸法の標準化ー標準数とは
3章 製図記号の使い方
- 1 製図記号とは
- 2 寸法補助記号の表し方
- 3 機械材料の種類と記号
- 4 材料記号の表し方
- 5 参考寸法を記入する
- 6 旧JIS規格やJIS以外の表記
- 7 いろいろな断面の表し方
- 8 対象な図形を描く
- 9 テーパ・こう配部分に使用する記号
- 10 図面に修正が発生した時の対処
4章 加工方法の表し方
- 1 機械加工とは
- 2 鋳造
- 3 溶接とその表し方
- 4 仕上げと表面処理
- 5 プレス加工
- 6 放電加工・ワイヤカット加工
- 7 加工しやすい設計
- 8 作業者に配慮した図面
- 9 「バリ,カエリなきこと」
- 10 加工できない図面,加工しにくい図面
5章 表面の表し方
- 1 表面の状態を表す用語とパラメータ
- 2 表面性状の表し方と指示
- 3 硬さの表し方
- 4 滑り軸受の面肌を表す
- 5 表面性状の指示をまとめて表す
- 6 旧JISによる表面粗さの表し方
- 7 表面性状を表すルール
- 8 加工法と表面粗さ
6章 寸法公差の表し方
- 1 寸法公差とその表し方
- 2 寸法の普通公差とその表し方
- 3 はめあいとその表し方
- 4 穴基準はめあい軸基準はめあい
- 5 よく用いられるはめあいの組合せ
- 6 高精度な加工
- 7 小数点以下の「0」の寸法値
7章 幾何公差の表し方
- 1 幾何公差とは
- 2 幾何公差の表し方
- 3 データムの示し方
- 4 幾何公差の実例ー軸の図面
- 5 幾何公差の実例ーフランジの図面
- 6 検査指示のある幾何公差