エレガントなWeb開発・美しいコード CODA入門
2011年6月10日紙版発売
鶴田展之 著,パニックジャパン 監修
B5変形判/248ページ
定価2,728円(本体2,480円+税10%)
ISBN 978-4-7741-4705-5
ただいま弊社在庫はございません。
書籍の概要
この本の概要
Codaは,Webデザイナーの仕事を大幅に効率アップさせる「統合型Web開発環境」です。Web制作は,顧客のニーズに合わせどんどん複雑な仕事になっています。CSS(Cascading Style Sheet)の適用は当然ですし,マウスオーバーするとポップアップされるメニューのようなJavaScriptやPHPなどのスクリプトを多用したWebページも珍しくありません。むしろプログラミングが必須のものになりつつあります。また個人で1つのWebサイトを制作することは,巨大化し高機能化した現在のWebではあり得ません。さらには作業ごとに,使用するソフトウェアをとっかえひっかえしなければなりません。コーディングしたWebページをFTPソフトで転送し,開発仲間に進捗をメールしたり……。作業が複雑になるばかりか無駄から思わぬミスを生み出すこともあります。
Codaは,そんなWeb製作者・Webデザイナーの悩みを解決すべく開発されました。入力補完機能があるHTML・テキストエディター,視覚的にすぐに確認できるCSSエディター,ファイル転送機能,セキュアなログイン画面,チーム開発のためのファイル管理システム,テスティング方法,さらに作業効率を向上させるさまざまなプラグイン……これらの機能が,one-window web developmentを実現しているのです。
CodaはまさにWebデザイナーのための最強の道具です。本書は,Webデザイナーの皆さんに向けて,Codaの使用方法をやさしく解説します。Codaで美しいコードを組み,無駄のないエレガントなWebページ制作をしてください!
こんな方におすすめ
- webデザイナー
- web製作者
- web開発者
- HTMLコーダ―
著者の一言
Panic社は日本好きです。ファッションやゲームやコミック,食べ物や建築なんでもCoolです。そんな日本から,世界ではじめてCodaの技術解説ブックが出版されることをとても嬉しく感じています。
Codaの最初のバージョンがリリースされたのは2007年4月でした。
以降21回のアップデートを重ね,2度のMac OS Xメジャーアップデートへの対応やプラグイン機能,Subversionクライアント機能といった大規模な機能追加など計600項目以上の改良を経て今日に至っています。
それらはすべてCodaユーザの皆さんからのリクエストやフィードバックによって実現しており,我々がそれに応えることによりCodaという「木」は大きくなっていきます。
本書を通じてCodaに気づき,その機能に魅力を感じ,あなたにとって手になじむプロダクトとなることを期待しています。
「Coda」でたくさんの素晴らしい「Code」を生み出し,育ててください!
代表取締役 長谷川暢宏
Codaの入手方法(Macintosh Mac OS X 10.4以上対応)
Codaはパニック・ジャパン社の製品です。インターネット上でオンライン販売されています。2011年5月現在では1本あたり9800円(税込み)で購入できます。詳細は,パニック・ジャパン社のWebページを参照ください。サポートも同社サイトで行われています。
本書のサンプル
本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。
目次
第1章 基本機能を知る
1-1 Coda とは
- 1-1-1 いろいろなWeb 制作ツール
- 1-1-2 Coda
1-2 機能の概略
- 1-2-1 Coda の主な機能
1-3 Web サイト制作のワークフロー
- 1-3-1 企画
- 1-3-2 要員のアサイン
- 1-3-3 設計,デザインフェーズ
- 1-3-4 制作フェーズ
- 1-3-5 テストフェーズ
- 1-3-6 運用
- 1-3-7 Coda がカバーするワークフロー
1-4 あらかじめ必要な環境設定
- 1-4-1 Mac のWeb 共有を利用する
- 1-4-2 MAMP を利用する
- 1-4-3 仮想化ソフト上でLinux を動かす
1-5 Coda を使ってみよう
- 1-5-1 Coda のインストール
- 1-5-2 Coda の起動手順
第2章 サイト管理の使い方とは
2-1 サイトとは
- 2-1-1 サイトの設定項目
- 2-2 サイトを作
- 2-2-1 Mac 内にサイトを作成する
- 2-2-2 サイトを編集する
- 2-2-3 Linux 上にサイトを設定する
- 2-2-4 リモートサイトにアクセスする
2-3 サイトの操作
- 2-3-1 サイトの複製/編集/削除/更新
第3章 ファイルのナビゲート方法
3-1 ファイルブラウザ
- 2003/1/1
3-2 ファイルブラウザの設定
- 3-2-1 環境設定
3-3 ファイルやフォルダの基本的な操作
- 3-3-1 新規フォルダの作成
- 3-3-2 新規ファイルの作成
- 3-3-3 ファイル/フォルダの削除
- 3-3-4 ファイル/フォルダの情報を見る
3-4 ファイルやフォルダの複製,移動
- 3-4-1 ファイルやフォルダの複製
- 3-4-2 ファイルやフォルダの移動
- 3-4-3 アーカイブの作成
3-5 ファイルの公開
- 3-5-1 ファイルのアップロード
- 3-5-2 ファイルのダウンロード
3-6 Transmit とCoda
- 3-6-1 Transmit とは
3-7 ファイル転送の設定
- 3-7-1 転送機能のカスタマイズ
3-8 ファイル転送のTips
- 3-8-1 ドラッグ&ドロップでアップロード/ダウンロード
- 3-8-2 FTP/SFTP/WebDAV
- 3-8-3 SFTP における公開鍵認証
第4章 テキストエディタの効率アップ技
4-1 テキストエディタの役割
- 4-1-1 良いテキストエディタとは
4-2 Codaのテキストエディタ
- 4-2-1 テキストエディタの主な機能
4-3 テキストエディタの設定
- 4-3-1 基本的な設定
- 4-3-2 構文のカラーリング
4-4 エディタの基本操作
- 4-4-1 ファイルの作成と保存
- 4-4-2 ウィンドウの分割
- 4-4-3 検索と置換
- 4-4-4 HTMLをコーディング
- 4-4-5 スクリプトコーディング
第5章 CSSエディタの使い方
5-1 CSSとは
- 5-1-1 CSSの誕生と普及
5-2 スタイルシートの基本
- 5-2-1 スタイルシートとカスケード
- 5-2-2 カスケードの優先度
5-3 テキストエディタによるスタイルシートの編集
- 5-3-1 テキストエディタを選択して編集する
5-4 CSSエディタによるスタイルシートの編集
- 5-4-1 CSSエディタを選択して編集する
- 5-4-2 ビジュアルモードとテキストモード
- 5-4-3 CSSエディタの詳細
第6章 コラボレーション機能を活用しよう
6-1 チームでのWeb制作
- 6-1-1 Codaでチームの制作効率が上がる
- 6-1-2 リアルタイムで共同作業可能なSubetha Engine
6-2 コラボレーション機能を使う
- 6-2-1 Codaの共有設定
- 6-2-2 コラボレーション機能の使い方
- 6-2-3 活用方法いろいろ
- 6-2-4 トラブルシューティング
第7章 リソースの管理方法
7-1 リソースとバージョン管理
- 7-1-1 なぜバージョン管理システムが必要か
7-2 Subversion
- 7-2-1 スタンダードなバージョン管理ソフト
7-3 Subversionサーバの構築
- 7-3-1 LinuxでSubversionサーバを構築する
- 7-3-2 MacにあるWebサイトのリソースを登録する
7-4 Subversionに登録したリソースにアクセス
- 7-4-1 Codaへの登録
7-5 基本的な操作
- 7-5-1 アップデート
- 7-5-2 コミット
- 7-5-3 ロールバック
7-6 高度な操作
- 7-6-1 衝突の発生
- 7-6-2 衝突の解決
- 7-6-3 より安全に作業するために
第8章 ターミナルの使い方
8-1 なぜターミナルを使うのか
- 8-1-1 UNIXとLinux,そしてMac OS Xの中身
- 8-1-2 ターミナルのユーザインターフェース
- 8-1-3 TelnetとSSH
8-2 Codaのターミナル設定とUNIXコマンド
- 8-2-1 ターミナルの設定
- 8-2-2 ターミナルから自分のMacに接続
- 8-2-3 基本的なUNIXコマンド
- 8-2-4 リモートログイン
8-3 ターミナルの活用
- 8-3-1 Webサーバの負荷を監視する
- 8-3-2 ハードディスクの空き容量を確認する
- 8-3-3 Webサーバのログを監視する
第9章 効率の良いテスト方法
9-1 テストの重要性
- 9-1-1 テストはクオリティに直結する
9-2 テストの手順
- 9-2-1 テストの手法とスケジュール
- 9-2-2 機能テスト
- 9-2-3 負荷テスト・性能テスト
- 9-2-4 障害復旧テスト
- 9-2-5 セキュリティテスト
9-3 HTMLとCSSのテスト
- 9-3-1 Codaの構文チェック機能
- 9-3-2 構文をチェックできるWebサイト
- 9-3-3 ブラウザでの表示チェック
- 9-3-4 Windows環境での表示チェック
9-4 JavaScriptのテスト
- 9-4-1 Codaによる文法・構文チェック
- 9-4-2 テスティングフレームワーク
9-5 Codaとテストツール
- 9-5-1 Webブラウザによるデバッグ
- 9-5-2 Apache Benchによる性能・負荷テスト
第10章 プラグインの使い方と作り方
10-1 Codaの機能を拡張する
- 10-1-1 プラグインとは
10-2 プラグインを使ってみよう
- 10-2-1 AutoHyperlinksプラグインでリンクを簡単に
- 10-2-2 Form MakerでWebフォームを作る
- 10-2-3 プログラマーではなくても便利な「PHP Plugin」
10-3 プラグインを作ってみよう
- 10-3-1 プラグイン作成の準備
- 10-3-2 プラグインの作成
この本に関連する書籍
-
新米IT担当者のための HTML/CSS&Webサービスが しっかりわかる本
企業のWeb担当者が制作会社にWebサイトを発注する際,最低限のHTML/CSSの知識がなければ,話になりません。特に,かんたんな更新を自社で行う場合など,自身でHTML/CSS...
-
CSS+HTML Webレイアウト second すぐに使えるアートワーク
すぐに使えるWebページのデザイン素材として好評の「CSS+HTML Webレイアウト すぐに使えるアートワーク」の第2段です。より実用性のあるデザインで,バリエーションも...
-
Webデザイン HTML&Dreamweaver <CS4対応>
クリエイター養成スクール「デジタルハリウッド」で使用されているテキストをそのまま書籍化したシリーズ「デジハリシリーズ」のDreamweaverのバージョンCS4対応させた...