現場の即戦力シリーズ事故を未然に防ぐ 安全設計とリスク評価

[表紙]事故を未然に防ぐ 安全設計とリスク評価

紙版発売

A5判/200ページ

定価2,838円(本体2,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-4714-7

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この本の概要

本書は安全とは何かを考え,災害につながる危険を発見してその具体的な対策をとる方法について解説したものです。

人が作ったものが絶対に安全な状態にあるということはありません。危険が存在する場所では危険の大きさの見積りを行って,それに対する具体的な対応策を実施することが求められます。安全は存在しているものではなく,ひとが努力して作り出すものです。工場においても安全を確保するためには,まず機械装置が持つ危険源を明らかにして,そこから受ける災害の大きさと可能性を見積ることが必要です。

本書ではそのような危険の発見方法,災害の大きさの見積り方法,具体的な対策の立て方について実例を交えて解説します。本質的な安全対策の立てたり,人が危険源に近づいて災害にあわないようにするために,リスクアセスメントの手法に基づいた,本質安全,危険源の調べ方,危険を回避するための手段,保護対策,スリーステップメソッドを用いたリスクの低減策の実施方法などについてやさしく解説します。

こんな方におすすめ

  • 工場の管理職
  • 工場の安全管理担当者
  • 危険な機械の担当者
  • セーフティアセッサ資格の取得を目指している人

著者の一言

安全対策の目的は労働災害を防ぐだけではありません。正しい安全対策を実施していれば,設計者や製造者,機械を導入した事業者の責任についても限定的なものにとどめることができます。また,本質的な安全対策が施されれば,保護された労働者は危険を感じることなく安心して活動できるので,結果的に生産効率が上昇することにつながるのです。

本書によって安全に対する認識が深まり,不幸な災害が減少し,労働者だけでなく設計者や事業者も含めて保護された環境での生産活動ができるという,理想的な状態に近づくことが出来ればこんなに嬉しいことはありません。本書を読者の皆様のお役に立てて頂ければ幸いです。

本書のサンプル

本書の一部ページを,PDFで確認することができます。

著者プロフィール

熊谷英樹(くまがいひでき)

慶應義塾大学電気工学科卒業,同修士課程修了。東京大学大学院博士後期課程単位取得退学。日本教育企画株式会社 代表取締役社長。株式会社新興技術研究所 専務取締役。神奈川大学 非常勤講師。山梨県立産業技術短期大学校 非常勤講師。職業能力開発総合大学校 非常勤講師。メカトロニクス技術認定試験委員(NPO自動化推進協会)。著書に『MATLABと実験でわかる・はじめての自動制御』(日刊工業新聞社),『現場の即戦力・使いこなすシーケンス制御』(技術評論社),『はじめてつくるVisual C# 制御プログラム』(日刊工業新聞社)など多数がある。