組み込み Android プログラミング入門
~はじめてのフィジカルコンピューティング~

[表紙]組み込み Android プログラミング入門 ~はじめてのフィジカルコンピューティング~

紙版発売

B5変形判/288ページ

定価3,520円(本体3,200円+税10%)

ISBN 978-4-7741-5223-3

ただいま弊社在庫はございません。

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

書籍の概要

この本の概要

昨今,スマートフォンやタブレット端末といった携帯型のスマートデバイスの普及とそれらのデバイスの高性能化により,組み込みシステムにも新たな流れがおきています。スマートフォンやタブレットには,標準でさまざまなフィジカルデバイスが搭載されており,アプリケーションを迅速に構築することができます。またWi-Fi・USB・Bluetoothといった拡張手段も豊富なため,大規模なアプリケーションの構築も可能です。本書はそんなデバイスを活用しながら,組み込みボードに対応したAndroidの入門書です。

こんな方におすすめ

  • 組み込みシステムに興味がありながら,取っ掛かりが掴めなかった方
  • デバイスアート的な作品を作りたいと思いながら,デバイスコントロールの方法が判らない方
  • Androidアプリケーションにフィジカルな要素を加えて,より深く活用したい方

目次

  • クレジット
  • Androidでできること
  • はじめに
  • 本書の読み方

Part1 組み込みシステムとAndroid

1章 Androidの概要と内部構造

  • 1-1 Androidの適用分野
  • 1-2 Androidのアーキテクチャと構成要素
  • 1-3 フレームワークの概要
  • 1-4 Androidアプリケーションの概要
  • 1-5 Androidの実行単位
  • 1-6 Androidのセキュリティモデル
  • 1-7 実践に入る前に

2章 アプリケーション開発環境の構築

  • 2-1 Android SDKの動作環境
  • 2-2 Eclipseの概要
  • 2-3 Android SDKのインストール
  • コラム ソースコードの文字コード

3章 Androidアプリケーションの作成と実行

  • 3-1 ここまでの道のりとこの先の予定
  • 3-2 EclipseによるAndroidアプリケーション開発の手順
  • コラム 本書で作成するアプリケーション
  • 3-3 ウイザードによるプロジェクトの生成
  • 3-4 ターゲットのリビルドとエミュレータの設定
  • 3-5 エミュレータでのアプリ実行
  • 3-6 デバッガの基本操作について
  • 3-7 実機によるデバッグ
  • コラム エラー発生時の対応

Part2 スマートデバイスプログラミング

4章 カメラデバイスと顔検出

  • 4-1 デジタル顔出しとは
  • 4-2 プレビュー画像を画面に表示する
  • 4-3 画面に画像を重ね合わせる
  • 4-4 シャッター処理
  • 4-5 顔検出APIによる顔出しの追随
  • 4-6 組み込み向けボードでの実行
サンプルアプリケーションについて

5章 ストレージの操作

  • 5-1 Androidにおけるストレージの扱い
  • 5-2 低レベルのストレージアクセスについて
サンプルアプリケーションについて

6章 メディアの操作

  • 6-1 音声を再生する2つの方法
  • 6-2 MediaPlayerの使い方
  • 6-3 SoundPoolを用いた動画再生
  • 6-4 音声を記録する
  • 6-5 動画を記録する
  • コラム 通知ランプでユーザの気を

7章 センサデバイスの操作

  • 7-1 センサデバイスとは
  • 7-2 標準的にサポートされるセンサ
  • 7-3 ソフトウェアの構造
サンプルアプリケーションについて

8章 NDKによる高速化

  • 8-1 NDKが必要な理由と提供する機能
  • 8-2 Javaのネイティブメソッドサポート(JNI)
  • 8-3 DalvikVMでのネイティブメソッドサポート
  • 8-4 NDKを用いた開発の準備
  • コラム Android NDKが備える5つのマクロ
  • 8-5 ネイティブコードのビルド
サンプルアプリケーションについて

  • コラム NDKは処理速度のための特効薬か?

Part3 外部デバイスとの接続

9章 Bluetoothフレームワーク

  • 9-1 Bluetoothの概要
  • 9-2 AndroidによるBluetoothデバイスのサポート
  • 9-3 Bluetooth APIの操作
  • 9-4 RFCOMMによる接続
  • コラム Bluetoothがサポートされていない環境への対応

10章 Bluetooth接続の応用

  • 10-1 Bluetoothを隠蔽するライブラリ
  • 10-2 WiiリモコンとBluetooth
  • 10-3 WiiRemoteJの環境設定
  • 10-4 Wiiリモコンの利用
  • 10-5 バランスWiiボードの利用
サンプルアプリケーションについて

  • コラム 無線デバイスと「技適」

11章 USBデバイスの接続

  • 11-1 USBバスの概要
  • 11-2 APIの概要
  • 11-3 接続の開始とパーミッション
  • 11-4 デバイスとの通信
  • 11-5 デバイスとの通信終了処理
サンプルアプリケーションについて

12章 ADKデバイスとの接続

  • 12-1 Androidと繋がる拡張ハードウェア
  • 12-2 アクセサリとして想定されるハードウェア
  • 12-3 アクセサリ対応Androidアプリケーションの概要
サンプルアプリケーションについて

  • コラム デバッグ時の注意

Appendix

APP.1 組み込みボード用のAndroidシステムイメージ作成

  • コラム buildenv.shに含まれるコマンド
  • コラム Amazon EC2を用いたシステムイメージのビルド

APP.2 組み込みボードでのカメラデバイスサポートの組み込み

  • コラム make config中に誤った操作をしたと思ったら

著者プロフィール

邑中雅樹

1971年生まれ。『合同会社もなみ屋』代表社員。組込みソフトウェアに関する技術を得意分野として,書籍や雑誌への寄稿を行うほか,受託開発や技術者向けのサポートサービスなど多彩に展開。リアルタイムカーネルTOPPERS/FI4,TOPPERS/HRPの開発,GNUデバッガ(GDB)や組み込み向けRuby(mruby)の開発者の一人としてソースツリーに名を連ねるなど,数多くのオープンソースプロジェクトに関与している。

著書には月刊「Inteface」(CQ出版)連載記事などがある。