見てわかるシリーズ電源回路の「しくみ」と「基本」
2012年11月3日紙版発売
渡部昭二 著
A5判/368ページ/CD1枚
定価2,948円(本体2,680円+税10%)
ISBN 978-4-7741-5350-6
書籍の概要
この本の概要
本書は,安定した電圧を作り出すという電源回路のはっきりとした目標のもと,簡単な回路から制御技術を取り入れたもの,そしてスイッチング方式へと順序立てて説明を進めてあります。回路シミュレータを用いて実際に動作を体感しながら学習できる構成にしていますから,電源回路を楽しく学べます。はじめて電子回路を学ばれる方にも安心して読んでいただけるよう,電子回路や電子部品の基礎知識,そして電源ならではのトランスや制御理論などについてもわかりやすく説明します。
付属CD-ROMには,TINA9(日本語・BookVI版)とサンプル回路を収録しています。
こんな方におすすめ
- 中学生以上一般
- 中学・高校理科教育・工業科教育・専修学校初等専門教育・大学学部初等教育など各段階における入門者
目次
第1章 TINAとサンプル回路の動かし方
- 1-1 付属ソフトTINAの特徴
- 1-2 本書付属CD-ROMのコンテンツ収録内容
- 1-3 収録「TINA」の機能制限と動作環境
- 1-4 TINAのインストール
- 1-5 サンプル回路の読み込みとシミュレーションの実行
- 1-6 シミュレータならではの部品
第2章 トランスと整流回路だけの電源
- 2-1 電源とは何か
- 2-2 電源回路に要求されること
- 2-3 電源回路の構成
- 2-4 3つの部品でできる電源回路
- 2-5 電源に使う部品の必要定格
- 2-6 ブリッジ整流による電源を設計してみる
第3章 ツェナーダイオードによる安定化回路
- 3-1 安定化回路とは
- 3-2 ツェナーダイオードとは
- 3-3 ツェナーダイオードによる安定化回路
- 3-4 ツェナーダイオードによる安定化回路を設計する
- 3-5 ツェナーダイオードと電流増幅器による安定化回路
- 3-6 安定化回路を設計してみよう
第4章 制御の基本
- 4-1 電源の安定化における制御とは
- 4-2 フィードバック制御を電源に応用する
- 4-3 要素についてもう少し詳しく見てみる
- 4-4 安定した制御とボード線図
- 4-5 位相補償の概念
- 4-6 ゲインや位相を操作する回路
第5章 リニアレギュレータ
- 5-1 リニア制御方式
- 5-2 ブロック線図を回路寄りに描き直す
- 5-3 リニアレギュレータ
- 5-4 リニアレギュレータを設計をしてみよう
- 5-5 リニアレギュレータの特性測定
第6章 スイッチング方式DC-DCコンバータ
- 6-1 スイッチング方式とLC 回路
- 6-2 スイッチング方式の調整弁
- 6-3 制御を適用して,スイッチング電源を作る
- 6-4 各素子の動作波形を見てみる
- 6-5 設計をしてみよう
- 6-6 スイッチング電源の特性測定
第7章 絶縁電源はなぜ必要か
- 7-1 絶縁構造とは
- 7-2 絶縁の必要性と利点
- 7-3 絶縁を実現する素子「トランス」の動作を理解する
- 7-4 トランスを絶縁電源に応用する
- 7-5 トランスをスイッチング駆動したときの動作
- 7-6 フォワード型とフライバック型
第8章 絶縁型電源の回路設計
- 8-1 絶縁型の電源を実現するには
- 8-2 絶縁型電源の具体的な回路
- 8-3 回路の各部を理解する
- 8-4 設計例
- 8-5 動作を見てみる
第9章 スイッチング電源
- 9-1 スイッチング電源の基本形
- 9-2 スイッチング電源の全体像をブロック線図から見る
- 9-3 実際の回路例とその動作を見る
第10章 電源に使用される半導体部品の知識
- 10-1 ダイオード
- 10-2 トランジスタ
- 10-3 FET
- 10-4 フォトカプラ
- 10-5 オペアンプ
- 10-6 トライアック