ガッチリ成果を出すWeb担当者の教科書
~便利テンプレートデータで実務を効率化!

[表紙]ガッチリ成果を出すWeb担当者の教科書 ~便利テンプレートデータで実務を効率化!

紙版発売
電子版発売

A5判/256ページ

定価1,958円(本体1,780円+税10%)

ISBN 978-4-7741-6987-3

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書籍の概要

この本の概要

「せっかくホームページを作ったのに,思うように成果が出ない……」
「Web担当者になったけど,何をすればいいの?」

そんな悩みに応えるノウハウが満載!

約20年も現場に携わってきた著者が,引き継ぎ,目標設定,調査,資産の把握&活用,コンテンツ設計&作成,ワイヤーフレーム作成,運営,効果測定,改善まで,Web担当者として知っておくべき考え方と実践のコツをまとめました。

実務を効率化できるテンプレートデータも利用できる,Web担当者必携の1冊!

こんな方におすすめ

  • Web担当者の方

著者の一言

筆者は1995年からずっとホームページの分析と改善を手がけてきました。時間がたてばノウハウが蓄積されて企業ホームページは良くなっていくはずですが,実際には時間とともに問題ばかりが蓄積されています。

なぜでしょうか?

理由の1つは,時間とともにホームページはどんどんページ数が増え,複雑になっていくからです。「増築を繰り返した旅館」のように,ここが何階なのか,廊下がどうつながっているのか,わからなくなっていきます。新たに着任したWeb担当者は実態がまったくわからないまま仕事を始めなければなりません。それでは成果を出すどころではありません。「ホームページがよくわからないから」という理由で,元のホームページの資産をすべて捨ててリニューアルすることも少なくありませんが,そんなことをしてしまえば,それまでのホームページの良いところもなくなってしまいます。

しかも,ホームページの作成やリニューアル,検索エンジン対策,ネット広告の出稿,ブログやソーシャルメディアの運営,スマートフォンへの対応まで,Web担当者が「やるべきこと」はどんどん増えています。今からホームページを担当するのは大変な仕事に見えます。

しかし,安心してください。正しい手順で取り組めば,ホームページについて何も知らなかった人でも着実な成果を上げていくことができるのです。

ホームページにおける「成果」とはじつにかんたんです。

「来てほしい人に,来てほしい数訪れてもらい,見せたい情報を見せ,してもらいたい行動をしてもらう」

ホームページの運営は複雑に見えて,実際にはシンプルな「市場とのやりとり」です。「検索エンジン対策やネット広告のノウハウを覚えた人が成果を出す」のではなく,「市場と正しくやりとりできる人が成果を出す」のです。

ホームページを介して市場とやりとりするのが「Webマーケティング」です。Webマーケティングは「骨組み」と「武器」からできています。すぐに成果につながりそうな武器に興味が出るかもしれませんが,先にどれだけ武器を持っても,本当に大切なことを理解していなければ,その武器の使い方や活かし方はわかりません。そこでこの本では,Webマーケティングの骨組みについて理解し,実践できるようにしました。武器はどんどん複雑になりますが,骨組みは意外にかんたん。だれでも今日から実践できることばかりです。

さらに,もっとラクに成果を出していただくための付録をダウンロードできるようにしました。見たら驚くほど簡素なExcelのシートとかテキストファイルばかりですが,それらを使えば,本文でご説明したことがだれでも今日からできるようになるでしょう。

この本の内容を理解し実践していけば,同じ検索エンジン対策をしても,効果の出方が違います。リニューアルをしても,前のホームページの良いところを壊すことなく,最短距離で成果に向かうことができます。何よりも,企業にとって最も重要な「積み上げてきた情報資産」を活かすことができるようになるのです。

本書がWeb担当者の皆様のお役に立てれば幸いです。

この書籍に関連する記事があります!

「やるべきことがますます増えているし,なかなか成果が出ない」ホームページの担当者は何をすればいいのか?
いまや,企業がホームページを持つのはあたりまえ。ホームページによって,多くの人に,さまざまな形で,自社のことをアピールできる手段ができたのはまちがいありません。

目次

はじめに

序章 Web担当者になったら最初にやること

  • 0-1 引き継ぐべき情報を把握しよう
  • 0-2 Webチームの連絡網を確立しよう
  • 0-3 毎日のルーチン作業を始めよう
  • 0-4 Web担当者がまず最初に理解すべきこと
    • コラム 「ホームページ」の由来とは
  • 0-5 ホームページが何ページあるのか把握しよう
    • コラム 制作会社でも把握するのが難しいページも
  • 0-6 どのページがどれぐらい見られているか把握しよう

第1章 ホームページとマーケティングの関係をおさえる

  • 1-1 マーケティングの役割を理解しよう
  • 1-2 自社商品の良さを把握しよう
    • コラム カイロプラクティック院で来院者を多く獲得したキーワードとは
  • 1-3 「顧客がだれか」をはっきりさせよう

第2章 目標設定のポイント

  • 2-1 あわてて目標設定するのはやめましょう
  • 2-2 ホームページに来てほしい人は,この世に何人いますか?
  • 2-3 ゴール設定と設計のコツ
  • 2-4 数値目標の立て方
  • 2-5 KPIを正しく設定するには

第3章 お客様の調査をしよう

  • 3-1 Web立地論 ~お客様はどこにいるのか?
  • 3-2 ユーザーのニーズを数値化する
  • 3-3 キーワードツールでライバル分析
  • 3-4 アンケート調査のポイント
  • 3-5 会員のデータを取得して分析しよう
  • 3-6 ユーザビリティ調査の進め方

第4章 ホームページの資産を活用する

  • 4-1 ホームページを資産にするためにやっておくべき3つのこと
  • 4-2 かんたんで便利な「サイト構成表」の作り方
  • 4-3 古いページのHTML上の問題点を浮き彫りにする
  • 4-4 デザインと表記を統一するには
    • コラム ツールで表記の揺れや廃品番を調べる
  • 4-5 アーカイブの活かし方

第5章 コンテンツ設計&作成のコツ

  • 5-1 コンテンツを設計する2つのアプローチ
  • 5-2 季節商品のコンテンツも毎週更新する
  • 5-3 企業情報を魅力的なものにする
  • 5-4 モバイルファーストの本質とは

第6章 ワイヤーフレームで成果の出る構成を設計する

  • 6-1 ワイヤーフレームはデザインのためのものではありません
  • 6-2 「全部のページがだれかの入口」と考える
    • コラム 「どのホームページで情報が得られたか?」は忘れられてしまう
  • 6-3 「ホームページ内を誘導する」とはどういうことか
  • 6-4 新規訪問者を獲得するページの中に,リピーターコンテンツへの誘導路を設けよう
  • 6-5 ゴールへ誘導するには
  • 6-6 制作会社と打ち合わせするときのポイント
  • 6-7 スマートフォンサイトのワイヤーフレームを作る

第7章 効果的・効率的な運営をするには

  • 7-1 作業日記をつけよう
  • 7-2 年間のスケジュールを立てよう
  • 7-3 計画的に更新する
  • 7-4 CMSを活用して更新を素早く効率的に
  • 7-5 ニュースを生み出す広報術
  • 7-6 SEO対策で注意すべきこと
  • 7-7 リスティング広告で効率的に成果を出すには
  • 7-8 ソーシャルメディアを使いこなすための注意点とコツ

第8章 成果をきちんと測定・共有する

  • 8-1 アクセス解析ツールではどこを見ればいいか
  • 8-2 リスティング広告の効果を高めるために気をつけるべきこと
  • 8-3 ヒートマップで問題を直感的に把握する
  • 8-4 社内報告会を成功させるためのポイント
  • 8-5 役員報告の進め方
  • 8-6 蓄積したデータを役に立つものにするには

第9章 改善を繰り返していっそうの成果を引き出す

  • 9-1 まちがいを直すところからが本当のスタート
    • コラム 「導線」と「動線」の違い
  • 9-2 ホームページ改善「これだけ」方程式
  • 9-3 アクセス解析の結果に基づいて効果的に改善する
  • 9-4 ランディングページの効果を高めるためにやるべきこと
  • 9-5 「攻めの改善」の進め方
  • 9-6 正しいPDCAサイクルとは
  • 9-7 改善効果を見極めるには

著者プロフィール

石井研二(いしいけんじ)

雑誌編集,通販カタログ企画を経て,95年からウェブプロデューサ。Web黎明期からアクセス解析を使い,多くの企業サイトを成功に導く。2002年からはアクセス解析サービス「サイトグラム」を展開,年間20億ページビュー以上を解析し,「日本一のログ読み男」として知られる。現在,株式会社HARMONY取締役。2014年に一般社団法人日本ウェブ戦略担当者協議会を設立し,ウェブマスターの教育,ウェブ運営手法の標準化を始めている。
著書に『改訂新板 アクセス解析の教科書』(翔泳社),『集客力を飛躍的に向上させるGoogleAnalyticsアクセス解析の極意』(秀和システム)がある。