情報処理技術者試験シリーズ平成27年度 システムアーキテクト合格教本

[表紙]平成27年度 システムアーキテクト合格教本

紙版発売

A5判/680ページ/CD1枚

定価3,630円(本体3,300円+税10%)

ISBN 978-4-7741-6941-5

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書籍の概要

この本の概要

システムアーキテクトは,情報処理技術者試験の高度区分の1つで,業務分析~システム設計~テストなどの一連の作業に従事する,SE向けの試験です。 論文執筆が必須となる本試験では,より質の高い論文を書くことによって,合格に近づくことができます。本書ではその対策として,主に論文のポイントや受験テクニックを多く紹介し,最短での合格を目指します。
さらに,付属CD-ROMでは演習ソフト「DEKIDAS-2」で過去6年分の問題の解答・解説に加え,本試験対策用の過去問題PDFも収録。

こんな方におすすめ

  • システムアーキテクト受験予定の方
  • 論文のテクニックを知りたい方
  • 高度試験を受験してみたい方

著者の一言

システムアーキテクト試験は,国家試験である性格上,特定のITベンダ(例えば,マイクロソフト社)の製品に関する問題は出題されません。したがって,広く一般的な要件定義・外部設計等に関する知識があれば十分に合格できます。 ただし,この“広く一般的な”という点が,問題を難しくしている側面もあります。実務では,業務に必要な知識の範囲が狭く深く,IT ベンダの製品に依存しているケースが多いからだと思われます。

そこで,本書は“広く一般的な”知識を要求される試験問題に焦点を合わせ,特に午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ試験に役立つ構成になっています。

本書の特徴は,次の3 点です。

  1. 出題ジャンル別に試験問題を並べ替え,イメージが湧きやすくなるように配置しています。
  2. 午後Ⅰ(記述式)については,なるべく別解や間違った解答に関する解説も入れ,別解の許容範囲が理解できるようにしています。
  3. 午後Ⅱ(論述式)については,論文を書く手順や守らねばならないルールを示し,わかりやすさを狙って,同じシステム開発事例に基づいた論文例を掲載しています。

本書の内容は,システムアーキテクト試験に合格するための必要知識・情報をほとんど網羅するものであり,多くの読者が合格されることを期待しています。

(はじめにより一部抜粋)

目次

  • はじめに
  • 付属CD-ROMの使い方と注意事項

試験ガイダンス

  • 1 システムアーキテクト試験の概要
  • 2 午前Ⅰ対策

午前Ⅱ問題

  • 1 午前Ⅱ対策
  • 2 企画計画
    • 2.1 システム化計画
    • 2.2 共通フレーム2013
    • 2.3 エンタープライズアーキテクチャ
  • 3 要件定義
    • 3.1 共通フレームの要件定義プロセス
    • 3.2 機能要件と非機能要件
    • 3.3 BPMN
    • 3.4 BABOK
  • 4 機能設計
    • 4.1 DFD
    • 4.2 オブジェクト指向
    • 4.3 UML
    • 4.4 デザインパターン
  • 5 概念データモデル設計
    • 5.1 E-R図
    • 5.2 UMLのクラス図の多重度
  • 6 プログラム構造設計
    • 6.1 プログラム構造
    • 6.2 モジュール設計
  • 7 レビューテスト
    • 7.1 レビュー
    • 7.2 テスト

午後Ⅰ問題

  • 1 午後Ⅰ対策
    • 1.1 出題傾向
    • 1.2 問題文設問文の傾向
    • 1.3 問題へのアプローチ
    • 1.4 解答をまとめるアプローチ例
    • 1.5 午後Ⅰ問題の演習方法
  • 2 販売購買業務
    • 2.1 販売管理システム
    • 2.2 販売管理システムの設計
    • 2.3 顧客管理支援システムの設計
    • 2.4 基幹業務システムの再構築
    • 2.5 書籍販売システムの設計
    • 2.6 Webを利用した注文受付システム
    • 2.7 購買管理システムの設計
  • 3 物流在庫業務
    • 3.1 物流システムの再構築
    • 3.2 物流センタのシステム構築
  • 4 店舗管理業務
    • 4.1 コンビニエンスストアにおける発注業務の効率改善
    • 4.2 システムにおける災害対策
  • 5 会計業務
    • 5.1 債券システムの設計
    • 5.2 勤務管理システムの導入
    • 5.3 利益管理システムの改善
  • 6 移行
    • 6.1 販売システムの移行設計
    • 6.2 システム再構築
    • 6.3 購買システムの移行
  • 7 システム開発管理業務
    • 7.1 システム開発のテスト計画
    • 7.2 ソフトウェア開発の品質管理進捗管理
  • 8 組込みシステム
    • 8.1 新入退室管理システムの開発
    • 8.2 テーマパーク入場者ナビゲーションシステムの開発
    • 8.3 遠隔操作可能な手術支援システムの導入
  • 9 その他
    • 9.1 ホテル管理システムの設計
    • 9.2 レンタル業務システムの設計
    • 9.3 医療情報システムの再構築
    • 9.4 ワークフローシステム
    • 9.5 ICタグを用いた図書管理システム
    • 9.6 金融機関の融資審査システムの設計

午後Ⅱ問題

  • 1 午後Ⅱ対策
    • 1.1 出題傾向
    • 1.2 問題選択のポイント
    • 1.3 問題のスタイル
    • 1.4 解答字数と解答時間の配分
    • 1.5 試験場での問題選択
    • 1.6 “論述の対象とする計画又はシステムの概要”の書き方
    • 1.7  論文構成(下書き)の書き方
    • 1.8 設問アの書き方
    • 1.9 設問イ “分析設計において工夫した点”の書き方
    • 1.10 設問ウの書き方
    • 1.11 論文構成(下書き)の書き方
    • 1.12 論文例
    • 1.13 採点基準と採点のポイント
    • 1.14 演習方法
    • 1.15 本文をもっと上手に書くコツ
  • 2 要件定義
    • 2.1 システム要件定義の準備
    • 2.2 要件定義
  • 3 システム間連携
    • 3.1 システム間連携方式
    • 3.2 複数のシステムにまたがったシステム構造の見直し
  • 4 標準化部品利用
    • 4.1 フレームワークの利用
    • 4.2 アプリケーションパッケージなどを利用したシステム構築
  • 5 外部設計内部設計
    • 5.1 Webシステムの設計
    • 5.2 複数の業務にまたがった統一コードの整備方針の策定
    • 5.3 業務の変化を見込んだソフトウェア構造の設計
    • 5.4  障害時にもサービスを継続させる業務ソフトウェアの設計
  • 6 テスト
    • 6.1 システムテスト計画の策定
    • 6.2 大規模システムの一部を改造した場合の全体テストの方法
  • 7 移行
    • 7.1 移行計画におけるタイムチャートの事前確認
    • 7.2 システムの段階移行

著者プロフィール

金子則彦(かねこのりひこ)

大学4年の時に公認会計士2次試験に合格し,PCA(株) に就職。プログラマーとしてパッケージソフトウェア開発に従事する。その後,中央経営コンサルティング(株) に転属し,コンサルタント兼システムエンジニアになり,多数のシステム設計を行う。
さらに,中央新光監査法人システム監査部,中央クーパース・アンド・ライブランドコンサルティング(株) を経て独立。システムアーキテクト,IT ストラテジスト,データベーススペシャリストなどの14の国家資格を持つ。『IT ストラテジスト完全教本』『プロジェクトマネージャの仕事場』など著書も多数。
示現塾という私塾にて,本書に関するサポートやセミナーも開催している(http://zigen.cosmoconsulting.co.jp)。