コンピュータ開発のはてしない物語
起源から驚きの近未来まで

[表紙]コンピュータ開発のはてしない物語  起源から驚きの近未来まで

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A5判/320ページ

定価2,178円(本体1,980円+税10%)

ISBN 978-4-7741-7831-8

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書籍の概要

この本の概要

いまや日常的に使われ,身近にあふれるコンピュータ。その起源は実に3万5000年前まで遡ることができる。古代からの計算道具が,現在私たちの知るコンピュータに姿を変えるまでには,パスカルやライプニッツといった誰もが知る偉人,チューリングやノイマンなどコンピュータ科学の基礎を築いた先駆者たちの壮大なドラマがあった。現代に続くパソコンの開発競争,最新鋭のコンピュータまで報告しつつ,さらには未来のコンピュータの姿を探る。※本書は「コンピュータ史」(オーム社,1983年)を全面改訂のうえ,改題したものです。

こんな方におすすめ

  • コンピュータが好きな方
  • コンピュータの歴史に興味がある方

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コンピュータの性能向上から見るシンギュラリティの可能性
本稿は,拙著「コンピュータ開発のはてしない物語」において詳しく触れることができなかったシンギュラリティの問題について考察したものです。

目次

第一章 コンピュータの起源を求めて

  • 歴史上最古の計算道具にはどのようなものが存在したのか
  • 17世紀に誕生したユニークな計算道具

第二章 「最初のコンピュータ」はどのようにして誕生したのか

  • 17世紀 ヨーロッパの先駆者たちによる「計算機械」の発明
  • 19世紀 発明の舞台はヨーロッパからアメリカへ
  • 20世紀 機械式から電子式へ
  • それでは,どれが世界最初のコンピュータなのか

第三章 ソフトウェアはコンピュータとともに産声を上げた

  • ソフトウェアとは何か
  • 初期のオペレーティング・システムがたどった変貌の歴史
  • 代表的なオペレーティング・システムの誕生物語
  • なぜ次々に新しいプログラミング言語が作られるのか
  • データベース管理システムはなぜ重要か

第四章 世界を驚かせた日本のコンピュータ開発

  • ふたりの先駆者による計算機の発明
  • 戦後に始まる我が国のコンピュータ史

第五章 パソコンはどのようにして私たちに身近な存在になったのか

  • 個人が使用できる小型のコンピュータの誕生
  • 1980年代 主流になる16ビットパソコンとIBMの互換機
  • 1990年代 ノート型パソコンの登場とインターネットの時代へ
  • 2000年代 多様な情報機器やサービスがもたらした変革
  • 我が国におけるパーソナルコンピュータの歴史

第六章 次々に計算速度の記録を塗り替えるスーパーコンピュータ

  • 「スーパーコンピュータの父」セイモア・クレイとクレイ・リサーチ社
  • スーパーコンピュータ史上最大の成功をおさめたCray‐1
  • クレイとクレイ・リサーチ社のその後
  • スーパーコンピュータの計算速度はどこまで速くなるのか

第七章 インターネットの誕生とネット社会を構成するコンピュータの変貌

  • インターネットはいつ,どのようにして生まれたか
  • 我が国におけるネット社会の形成

第八章 コンピュータはどこへ行くのか ――近未来のコンピュータ化社会

  • 本格的なユビキタス社会の到来
  • 常識をくつがえす非ノイマン型コンピュータの登場
  • コンピュータ開発はどこまで進むのか ――ますます加速する技術革新

著者プロフィール

小田徹(おだとおる)

1941年,大阪府生まれ。
広島大学大学院工学研究科修士課程(船舶工学専攻)修了。
日立造船で約4年間,船舶設計に携わった後,1970年に日本ユニバック(現・日本ユニシス)に再就職してコンピュータ(ソフトウェア)の世界に入る。
1984年に独立して小規模ながらソフトウェア会社を興し,1970年から2009年末まで丸40年間にわたり一貫してソフトウェア関連の仕事に携わる。
1978年から1982年まで,神戸大学理学部非常勤講師を兼務する。
著書:「コンピュータ史」(小林功武監修)1983年,オーム社