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勉強すれば稼げるわけではない
これから先,どんどん寿命は伸びていくのに,人工知能などのテクノロジーの発達により,仕事は奪われ,同じスキルで働いていけなくなる。一生食べていける会社や,スキルも見えなくなっている……。
老後の社会保障も不安定です。私たちの老後に至るまでの大きな人生設計の変化は,「人生100年時代構想」という形で,政府のテーマにまで取り上げられるようになりました。政府がこのテーマに沿ってどんな社会設計をしてくれるかはさておき,私たち自身はこのような社会の変化に,個々人で適応していく必要があります。
当然,私たちの一番の関心は「どうすれば稼ぎ続けることができるか」です。そのための答えが「独学力」です。
ただし,勉強しても必ずしも稼げるわけではありません。現実に,優秀な頭脳を持ち,日々努力して学んでも,必ずしも経済的に楽ではない境遇の方も増えています。大学院を出て高度な知識を持つにもかかわらず生活に困窮して自殺をしてしまったニュースは,私たちに衝撃を与えています。また,同様にロースクールで高度な法律の知識を身につけても,就職が困難になっている卒業生も問題になっています。
好き嫌いや,向き不向きで勉強するだけではうまくいきません。時代の流れに沿って,自分の立ち位置を見ながら,仕事につながる知識やスキルの習得,場合によっては自分自身の考え方そのものをアップデートしていくための独学をおこなう必要があります。
残念ながら,「独学」というテーマについて論じられている書籍やWeb記事の大半は「教養」「リベラルアーツ」に重きが置かれており,短期的に稼ぐための知識や取っかかりを得るような内容とはかけ離れています。私自身もリベラルアーツと稼ぐ力の関係性は否定しませんし,その点についても本書で触れますが,時間のないビジネスパーソンが悠長に,大量の哲学書などを読んでいる時間はありません。常に短期間で知識を「稼げる」活用まで持っていく必要があります。
また,時代はデジタルツールを活用した学びへ明確に移行しています。それぞれのツールの特性を理解する必要があります。
本書では,これらの要点を理解しながら,学習をアウトプットまで持っていくことを目標とします。
「判断の動物化」「レール競争」から逃れよう
稼げる独学の必須条件とはどのようなものでしょうか。それは,「判断の動物化」「レール競争」を避けるために,焦点を絞って独学を続けることです。
- ネットニュースや,扇情的なSNSの投稿に,感情を揺さぶられてしまう。
- 「とりあえず安定したい」「とりあえず流行している」という情報に流されて行動してしまう。
- スマホのプッシュ通知に条件反射して踊らされてしまう。
こういった状態が「判断の動物化」であり,現代社会の情報戦のカモです。
動物化した状態では,常に真正面の競争(レール競争)巻き込まれてしまいます。そこで勝てるのは,運がいい,才能に優れている,凄まじく努力している,ひと握りの人間のみ。しかも,彼らが幸せとは限りません。学習領域においても,仕事においても,この不毛なレースに無意識のうちに参加しないことが重要です。私たちは,自分なりの軸を持ち,正面からの競争を避ける道を見つけなければいけません。その答えを教えてくれるわかりやすい教科書や先生は存在しません。まさに独学が必要です。
エリートでなくても自由度の高い働き方ができる
私自身は,超高学歴で有名企業を渡り歩くといった,エリートとしての実績はまったくありません。そんな自分でも,11年以上にわたって年収1000万円以上を維持しつつ,収入源が複数ある「ポートフォリオワーカー」と呼ばれる自由度の高い働き方を続けることができています。
仕事のメインとなるWebマーケティングの知識や技術は,すべて独学で身につけています。ほかにも,著書,セミナー,メディア運営,Webマーケティング以外の領域など,大分類で約10種類の収入源があり,振込先の数でいうと数十ある状態です。また,40を過ぎてFIRE(Financial Independence, Retire Early)も達成しています(仕事は好きなので続けていきますが……)。
私は,経営をされている方や,会社に勤めて成功されている方のように1箇所から大きな収入を得ることよりも,新しいことを学習しながら,細かい複数の収入源を,投資のポートフォリオのように入れ替えて作り変えていくような働き方を重要視しています。「10種類くらいの副業を同時に回している働き方」というとイメージがわかりやすいかもしれません。ただし,私は決して「収入が高いことがいいこと」「働かないでアーリーリタイヤをするのが望ましい」と言っているわけではありません。
私自身の話をもう少しさせていただくと,私は長い間,双極性障害(俗にいう躁うつ病)の症状とつきあっています。また,私の子どもは先天性の遺伝子欠損を持って生まれてきており,自身も含め家族全員が健常な状態ではありません。今の日本では,このような状態で一般的な企業で勤めるのは必ずしも有利とは言い難いでしょう。私の今の働き方や本書でお伝えする学習の工夫は,自分自身のライフスタイルの中から培われたものでもあります。
今は健康な人でも,自分自身や家族がいつ何時どのような状態になるかわかりません。その中で,少しでも選択肢が多く,状況に柔軟に適応できるようになるために,独学力ほど強力な武器はないでしょう。もし,あなたも私と同様に特別に優れた境遇にないとしても,あなたでもできる独学法を本書では体系化しています。
学びはそれ自体楽しいものではありますが,やはり学びが結果につながることで何倍も楽しくなるでしょう。社会の変化が,不安ではなく楽しみに変わる方が1人でも増えることを願っています。
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