圏論の地平線

[表紙]圏論の地平線

紙版発売
電子版発売

A5判/488ページ

定価3,960円(本体3,600円+税10%)

ISBN 978-4-297-13150-0

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

書籍の概要

この本の概要

いまや圏論は数学にとどまらず,物理,情報物理,複雑系科学,量子論,工学,AI,生物学,哲学などあらゆる分野で必要とされるアプローチになっています。

本書では,『圏論の道案内』など圏論に関する多くの本をお書きの西郷甲矢人先生が,第一線でご活躍の専門家に実際のところどうなのか現状や未来への期待,さらに各分野どうしの繋がりなどをうかがいます。なぜ圏論が役に立つのか,圏論的に考えるとはどういうことか,今まであまり語られなかったことを丁寧にご紹介します。圏論てなんだろう?と漠然とした疑問をお持ちの方にもお勧めの1冊です。

こんな方におすすめ

  • 圏論とは何であるのか知りたい人
  • 圏論初学者
  • 数学を圏論をとっかかりに理解できないか考えている方々…など

本書のサンプル

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

サンプル画像1

サンプル画像2

サンプル画像3

サンプル画像4

サンプル画像5

目次

  • まえがき

第1章 計算機科学からの圏論

……長谷川 真人

第2章 圏論と(少し普通でない)計算機科学

……三好 博之

第3章 類体論と代数的言語理論は圏論的にどうつながるのか?

……浦本 武雄

第4章 認知科学者と語る圏論

……池田 駿介/布山 美慕/高橋 達二/高橋 康介/日髙 昇平

第5章 〈普遍的構成〉としての認知

……Steven Phillips

第6章 意識の圏論的理解

……土谷 尚嗣/山田 真希子/大泉 匡史

第7章 生命・ネットワークと圏論

……春名 太一

第8章 〈現実の理論〉としての圏論

……Bob Coecke

第9章 物理や工学における圏論の役割

……岡村 和弥/成瀬 誠/堀 裕和/小嶋 泉

第10章 哲学者たちと語る圏論

……大塚 淳/北島 雄一郎/田口 茂

第11章 空間概念と圏論

……加藤 文元

第12章 力学系と圏論

……荒井 迅

第13章 豊穣圏の広がり

……藤井 宗一郎

第14章 圏論生活者と語る圏論

……能美 十三/松森 至宏/中澤 俊彦

  • あとがき
  • 本書で出てきた主な圏論の書籍と月刊誌

著者プロフィール

西郷甲矢人(さいごうはやと)

数学者(長浜バイオ大学教授)。1983年生まれ。博士(理学)。専門は数理物理学・非可換確率論。著書に『圏論の道案内』(技術評論社,能美十三氏との共著),『〈現実〉とは何か』(筑摩書房,田口茂氏との共著)等がある。