春の星座2

2こぐま座

小熊座

学 名
Ursa Minor(略号 UMi)
英語名
The Little Bear
設 置
古代ギリシア
面 積
256平方度

天体観測の見どころ

こぐま座の天体観測としては、「こぐま座流星群」という中規模の流星群があります。

1重星の観察

α星 北極星=ポラリス

  • 位置(分点2000.0) 赤経02h31.8m, 赤緯 +89°16’
  • 主星2.0等,伴星9.1等,位置角236°,離角18.4‘(2016年),スペクトル F7I

北極星は小口径の望遠鏡でも観察しやすい二重星です。主星(2.0等)とごく小さな伴星(9.1等)のペアです。主星が黄色で伴星が白色の色のコントラストを楽しめます。

2こぐま座流星群

  • 活動期間:12月17日~12月26日。極大12月22/23日頃(太陽黄経270.7°)。極大ZHR 10。対地速度33km/s。
タットル彗星の軌道。地球は12月22日頃にタットル彗星の軌道に近づき、この頃にこぐま座流星群が活動します。

この流星群の放射点がこぐま座にあることから「こぐま座流星群」と呼ばれます。平年の極大時の出現数は毎時5個程度で、1~2日ずれると流星数がかなり減少します。母天体は、タットル彗星(8P/Tuttle)であることが分かっていて、年によっては平年の2倍から10倍も出現することのある流星群です。放射点は、コカブ(β星)付近にあって、地平線下に沈まないため一晩中観測することができます。