春の星座8
8こじし座
小獅子座
- 学 名
- Leo Minor(略号 LMi)
- 英語名
- The Little Lion
- 設 置
- ヨハネス・ヘヴェリウス
- 面 積
- 232平方度
天体観測の見どころ
1星雲星団の観察
こじし座にはメシエ天体はなく、小望遠鏡に向いた観察対象の星雲星団も見当たりません。小口径では難物ですが、こじし座の東端の位置にNGC3395、NGC3396、NGC3430を含む系外銀河団があります。
NGC3395銀河
- 位置(分点2000.0)赤経10h49.8m,赤緯+32°59’ 視直径1.6’x 0.9’,等級12.1,型SAB
NGC3396銀河
- 位置(分点2000.0)赤経10h49.9m,赤緯+32°59’ 視直径3.4’x 1.3’,等級12.1,型IB
NGC3430銀河
- 位置(分点2000.0)赤経10h52.2m,赤緯+32°57’ 視直径4.1’x 2.2’,等級11.6,型SAB
NGC3395とNGC3396銀河は重力の干渉が起きている衝突銀河です。小さく淡すぎて小望遠鏡での観察は困難ですが、口径20cm以上で、眼視でも2つの丸い光芒がダルマの頭と胴体のようにつながっているようすが分かります。この付近には他にもIC2604、IC2608、NGC3413、NGC3424等の小銀河が集まって、全体として系外銀河団を形成しています。NGC3430はこの中にあって最も大きい銀河ですが、やはり口径20cm以上でようやく存在が分かるくらいです。