マンガ たった1日で即戦力になるExcelの教科書

著者の一言

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「あなたは自分がExcelを使えると自信を持って言えますか?」

求人でも「要Excelスキル」と書いてあることは極めて多いですが,この「Excelが使える」の基準は非常にあいまいです。

私はExcel専門の業務効率化支援をおこなう株式会社すごい改善の吉田拳と申します。私の会社では,2011年からExcelの講座を毎週開催して,もう500回以上,5000名以上の方々に指導してきましたが,そこで毎回お伝えしていることが3つあります。

  • ①Excelの機能や関数は全体の1割だけ勉強しておけばOK
  • ②作業しながらその都度,いいやり方はないか調べながら使っておけばいい
  • ③何より大事なのは,面倒な作業をそのままがんばらないで,何とかラクして済ませたいと考える「前向きな怠惰」の姿勢

これが,⁠Excelは使えます」と言っていい条件です。さすがに基本的な機能はある程度勉強しておく必要はありますが,その量たるやごくわずかなものです。

本書はおかげさまでベストセラーになった『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』でお伝えしたこのような考え方をよりわかりやすくお伝えするため,マンガという形式をとりました。

私自身,会社員時代はこのマンガの主人公のようにExcelが使えずに苦しんだ経験があります。しかし,それからわずか3年後には,Excel専門のコンサルティングをおこなう会社を設立するまで,Excelの効率的な使い方を身につけていました。Excelなんて,正しく順を追って理解していけば,難しいものではまったくないのです。

気軽に本書を読みながら,Excelの苦手意識を克服していただけたらうれしいです。

著者プロフィール

吉田拳(よしだけん)

Excel業務改善コンサルタント。Excel研修講師。株式会社すごい改善代表取締役。

1975年生まれ。東京外国語大学卒。音楽業界での某大物歌手のマネージャー職,複数の企業でのマーケティング業務を経てメルシャン(株)に入社。同社勤務時代に,Excelを触ったこともなかった状態から,営業戦略用のデータ分析を担当し悪戦苦闘する中で,「企業の生産性をより上げるためには,社員のExcelスキルを向上する必要性がある」と痛感。業務効率化のためのExcel技術を追求し始め,社内の上位数%にのみ与えられるS評価を獲得する。その経験から「Excelを武器に人と企業が成長できるサポート」の実現を目指す。

2010年,(株)すごい改善を設立,代表取締役に就任。実務直結主義のExcel研修を毎週開催,高額の受講料にも関わらず,全国から受講者が参加し,常に2ケ月先まで満席状態が続く。また,「大手IT企業における生産性の向上・残業代などのコスト削減」「飲食店チェーンや工務店,メーカー,会計事務所などのシステム開発」「戦略的経理によるキャッシュフロー改善」など,業種・業態・職種を問わず,Excelを駆使したあらゆる分野での業務改善の専門家として知られる。これまでの指導実績は,中小企業から大手企業まで,5000名以上。経済産業省でのExcel研修開催実績は50回を超える。

著書に『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』『たった1秒で仕事が片づくExcel自動化の教科書』(技術評論社),監修に『1万人の業務効率を劇的に改善したExcel速技BEST100』(PHP研究所)がある。

日本経済新聞,週刊ダイヤモンド,プレジデントなど取材記事掲載多数。


眞蔵修平(まくらしゅうへい)

教育漫画家。2013年『週刊ヤングジャンプ』増刊号にてデビュー。15年自身の教師経験をリアルに描いた『静寂の音』が,『週刊モーニング』に掲載される。その後,活動の舞台を商業誌から,社会人教育に移し,企業向け漫画教材制作や,漫画を使った研修設計に携わる。社会人教育に関わる中で,「学び続ける人」は共通して幸福度が高いことに気づき,学歴や立場にとらわれることなく,だれもが幸せを追求できるよう,学びのエンタメ化・エンタメの学び化を開拓し始める。

2019年に株式会社レノンズルーペを設立。「子どもが大人になりたがる社会の実現」「持続可能な学習設計」をテーマに,さまざまな教育活動に取り組んでいる。