[改訂第4版]シェルスクリプト基本リファレンス ――#!/bin/shで、ここまでできる
本書について──第4版改訂にあたって
シェルスクリプトの移植性に着目し,
たとえば,((j = i + 3))
と記述できますが,j=$((i + 3))
のような記述にする必要があり,j=`expr $i + 3`
という外部コマンドを利用した原始的な記述を用いる必要があります※1。
もっとも,
しかし,
本書は,"$var"
ではなく$var
として展開しても単語分割やパス名展開が行われないという大きな非互換性があるため,
本書で取り上げている6種類のシェルの6つのアイコンがすべて○印で表示されている文法やコマンドが最も移植性の高い重要項目となります。本書を日々のシェルスクリプト記述の参考にしていただければ幸いです。
2024年4月 山森 丈範
- ※1 『[改訂第4版]
シェルスクリプト基本リファレンス』 内の関連ページ ⇒p. 82, p. 219, p. 242, p. 303 - ※2 『[改訂第4版]
シェルスクリプト基本リファレンス』 内の関連ページ ⇒p. 6, p. 166
記事中で紹介した書籍
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