Excel VBAでちゃんとしたアプリを作る本
- 田中徹 著
- 定価
- 2,420円(本体2,200円+税10%)
- 発売日
- 2024.8.10
- 判型
- A5
- 頁数
- 272ページ
- ISBN
- 978-4-297-14325-1 978-4-297-14326-8
概要
Excel VBAで便利なツールを作ったものの、いざ人に使ってもらうといろんな問題が発生したりします。例えば「データが揃っていないと動かない」「事前に目で確認が必要」「フリーズしやすい」「注意深く使わないとエラーになる」などなど。心当たりのある方も多いのでは?
本書では、そんな問題を解決するために、エラー処理、使いやすいインターフェース、バージョン管理、メンテナンスしやすいコードなど、VBAツールを業務用アプリとして仕上げ、改善し続けるための方法を網羅します。
初心者が作りがちな「とりあえず動く」ツールを、「みんなに安心して使ってもらえるちゃんとしたアプリ」に仕上げましょう
こんな方にオススメ
- 脱初心者をめざす方
- 安心して使ってもらえる業務アプリを作りたい方
- Excel職人を極めたい方
目次
第1章 はじめに
1-1 本書のねらい、目的
1-2 本書で記述するソースコードについて
第2章 安心して使えるプログラム
2-1 ソースコードは見た目も大事
- 2-1-1 ForやIfの中は字下げをする
- 2-1-2 変数の宣言、命名基準
2-2 まずは押さえておくべきポイント
- 2-2-1 コードはメイン処理を書いてから肉付けする
- 2-2-2 処理をまとめる習慣を身に付ける
- 2-2-3 プログラムデザインの手順を知っておく
- 2-2-4 VBA 関数を「知っている」と「使える」は別のこと
- 2-2-5 セル、文字への色付けをする
- 2-2-6 行列の挿入と削除の手順は最適解がある
2-3 自作ツールを他人に不安なく使ってもらえるようにする
- 2-3-1 シートモジュールと標準モジュールを使い分ける
- 2-3-2 「マクロプログラムは慎重に実行すべき」という誤解
- 2-3-3 「応答なし」ではなく進行状況を表示しよう
- 2-3-4 プログラムが落ちないようにエラー処理する
- 2-3-5 MsgBoxを定型文化して、安心して使えるプログラムにする
- 2-3-6 安心して使えるプログラムにするためのテストの進め方
2-4 自分がメンテするときに楽になるように作る
- 2-4-1 定数を使いこなす
- 2-4-2 変数のスコープを理解する
- 2-4-3 自分なりのルール、チームでのルールを作る
- 2-4-4 WorksheetFunctionを使いこなす
- 2-4-5 実行中のログを取る
2-5 他人が見ても理解しやすいように作る
- 2-5-1 Sub 化、Function 化をマスターしよう
- Column ByRefとByVal
- 2-5-2 開発のしやすさからSub 化を考える
- 2-5-3 動きが追いにくいスパゲティプログラムを卒業する
- 2-5-4 On Errorを正しく使う
- 2-5-5 条件分岐 If 文を深掘りする
- 2-5-6 条件分岐 Select Case 文を深掘りする
- Column VBAを独学する順序
第3章 より実務で活かせるコツ・工夫
3-1 データの増減に慌てないプログラムにしよう
- 3-1-1 データの最終行は、Cells( ).End( ).Rowだけではない
- 3-1-2 扱いやすい外部データを構築する
- Column カレンダー作成ツール
- 3-1-3 二重ループをマスターしよう
- Column 大量データ作成ツール
3-2 遅いプログラムも書き方次第で爆速になる
- 3-2-1 同じセルの参照を繰り返さない
- 3-2-2 大量データから複数行を一挙に削除する
- 3-2-3 コピペか転記か? データ量で比較
- Column 処理が途中で中断できるプログラム
- 3-2-4 配列をマスターすれば一括処理で高速化できる
3-3 脱初心者の知恵袋
- 3-3-1 空いているセルを活用する
- 3-3-2 画面の切り替えを制御する
- 3-3-3 他のブックを開かずに読む
- Column デバッグしながらコーディング
- 3-3-4 日付データと日付関数を理解するとプログラム化が容易になる
第4章 初心者の壁、ファイルの扱いをマスターしよう
4-1 これだけは覚えておこう
- 4-1-1 ファイル、拡張子、フォルダの基本
- 4-1-2 他のアプリに渡すための外部ファイルはこう作る
- 4-1-3 I/Oの手順は「開く→読む・書く→閉じる」
4-2 実務に活かせるスキルを身に付けて脱初心者!
- 4-2-1 Excelファイルを扱う
- Column For Eachとオブジェクト変数
- 4-2-2 テキストファイルを扱う
- 4-2-3 テキストファイルやPDFファイルで保存する
- 4-2-4 Do Loopをマスターしよう
- 4-2-5 フォルダやファイルを操作する
第5章 ユーザーフォーム活用バイブル
5-1 これだけは覚えておこう
- 5-1-1 ユーザーフォームを開いて閉じるまでの流れと基礎
- 5-1-2 覚えておきたいコントロール別イベント
- 5-1-3 見て、読んで、理解するコントロールの活用
- 5-1-4 ユーザーフォームを使うと便利なケースはこれだ
- 5-1-5 確認事項が多いとき、MsgBoxの代わりに活用する
- 5-1-6 ユーザーフォームを活かしてアプリに格上げしよう
- Column フォームを開くモード
第6章 さらに活用!知っておくべきその他のこと
6-1 開発前後のテクニック
- 6-1-1 オリジナル関数(ユーザー定義関数)を活用する
- 6-1-2 ドキュメントを管理する
- 6-1-3 「マクロの記録」で作られたコードを活用・編集する
- 6-1-4 他人が作ったマクロを解析・改善する
- 6-1-5 マクロ作成に生成AIを活用する
- 6-1-6 作業を楽にするWindowsやExcelの小技集
プロフィール
田中徹
SC-Serv 代表。コンサルや開発案件、e-ラーニングシステムを手掛ける一方で、ITリテラシーやExcel の研修も数多く手掛ける。実務にすぐに活かせる研修内容で多くの企業から好評を得ている。
著書に『どうすればシステム発注で失敗を防げるか』『Excel VBA 文法はわかるのにプログラムが書けない人が読む本』(技術評論社)。その他、Webサイトに連載やコラムも執筆。