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情報Ⅰ 超入門
                    
                  
                  
                  - 
                      リブロワークス 著
鹿野利春 監修 - 定価
 - 1,320円(本体1,200円+税10%)
 - 発売日
 - 2025.1.14
 - 判型
 - 四六
 - 頁数
 - 160ページ
 - ISBN
 - 978-4-297-14632-0 978-4-297-14633-7
 
サポート情報
概要
2025年1月の大学入学共通テストから新しく導入される新科目「情報Ⅰ」。この聞き慣れない科目は政府の掲げる未来社会「Society5.0」を教育から実現するものとして導入されました。
文系理系、男女問わずに必修とされているため今後社会に出ていく学生の多くが情報Ⅰの内容を身につけていることになります。数年後には、今までの社会人を凌駕するIT教養を持った新卒人材が社会人となります。
本書は、そういったレベルの高い新卒社会人を迎え入れる現役のビジネスパーソン向けに、情報Ⅰが設置された背景や狙い、影響、さらに「このぐらいは知っておかないと社会人として今後マズい」と思われる情報Ⅰのトピックを解説します。
もちろん、子供が学校で学んでいる内容に興味のある親や先生にも参考になることでしょう。
こんな方にオススメ
- 「情報Ⅰ」に興味のあるビジネスパーソン
 
目次
Part1 情報教育の意義と立ち位置を知る
「情報Ⅰ」とはどのような科目なのか
- 001 なぜ情報を高校で学ぶのか? 情報Ⅰとはどんな科目なのか?
 - 002 情報Ⅰが導入された背景とねらい
 - 003 情報Ⅰでは何を学ぶのか? 情報Ⅰの4分野を概観する
 - 004 高校での情報Ⅰの授業風景を覗いてみる
 - 005 情報Ⅰ=プログラミング教育ではない
 - 006 大学入学共通テストにおける情報Ⅰの立ち位置
 - 007 大学入試に向けてどんな勉強をすればいい?
 - 008 大学入学共通テストで情報Ⅰが課される大学と配点
 - 009 情報Ⅰを学んだ生徒が身につける能力とは?
 - 010 世界から10年の遅れを取る日本の教育のICT化と情報教育
 - 011 2030年に最大約79万人 深刻化するIT人材の不足
 - 012 情報Ⅰはこれからの社会を生き抜く上で必須の科目
 - Column 情報Ⅰは実際どのくらい難しい?
 
Part2 情報社会における基礎を学ぶ
情報社会の問題解決
- 013 この分野で学ぶこと
 - 014 問題の発見・解決における「問題」とは何か
 - 015 情報Ⅰの柱として据えられた「問題の発見・解決」
 - 016 「情報Ⅰ」で学ぶアイデアの発想法や思考法のフレームワーク
 - 017 そもそも「情報」とは何だろう?
 - 018 情報を伝える媒体「メディア」
 - 019 SNS時代の作法を知る
 - 020 情報の信ぴょう性をどうやって確かめる?
 - 021 「著作権」「産業財産権」…… 創作物に関わるさまざまな権利
 - 022 情報社会に欠かせない法律や規則
 - 023 個人情報はなぜ重要?
 - Column 「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」は何が違う?
 
Part3 情報の効果的な伝達方法を学ぶ
コミュニケーションと情報デザイン
- 024 この分野で学ぶこと
 - 025 コミュニケーションの歴史
 - 026 コミュニケーションの形態と効果的な使い分け
 - 027 情報デザインで使いやすく・わかりやすくする
 - 028 「ユニバーサルデザイン」と「バリアフリー」
 - 029 情報デザインを応用すれば資料作成のスキルも向上する
 - 030 「アナログ」と「デジタル」の違い
 - 031 デジタルデータの優れた点
 - 032 音や画像をデジタルでどう表現する?
 - 033 データの圧縮とはどういうことか?
 - Column 情報Ⅰ教科書は教科書会社ごとにどう違う?
 
Part4 デジタル活用力の基礎を身につける
コンピュータとプログラミング
- 034 この分野で学ぶこと
 - 035 身の回りにあふれているコンピュータ
 - 036 「ハードウェア」と「ソフトウェア」とは
 - 037 コンピュータの五大装置
 - 038 コンピュータで扱う2進法の計算方法とデータ量の表し方
 - 039 2進法で計算する仕組み「論理回路」
 - 040 プログラミングによって何ができるのか
 - 041 プログラミングで必要な「アルゴリズム」とは
 - 042 「アルゴリズム」の基本構造
 - 043 具体的なPythonプログラムを見てみよう
 - 044 AI (人工知能)はなぜ注目を集めているのか
 - 045 機械学習とディープラーニングの仕組みを知る
 - 046 生成AIは諸刃の剣?
 - Column 共通テスト用プログラム表記
 
Part5 情報通信網への理解を深める
情報通信ネットワークとデータの活用
- 047 この分野で学ぶこと
 - 048 インターネットとは?
 - 049 「Wi-Fi」「無線LAN」「5G」…… 何が違う?
 - 050 インターネットで情報のやり取りが可能な仕組み
 - 051 情報通信を盗聴から守る「暗号化」の仕組み
 - 052 情報セキュリティって大切?
 - 053 機密情報をどうやって守る?
 - 054 個人でできるセキュリティ対策は?
 - 055 身の回りの情報システムはネットワークに支えられている
 - 056 いたるところで使われる「クライアント・サーバシステム」
 - 057 データを蓄積する仕組み「データベース」
 - 058 説得力を高めるには「データ」が必須
 - 059 世の中には「使えるデータ」があふれている
 - 060 使えるデータの集め方と集めたデータの分析方法
 - 061 統計とはデータの特徴を表現する技術
 - 062 数学科と連携することで深まる実践力
 - 063 シミュレーションってなに?
 - Column 大学ごとの情報Ⅰの扱いはどう異なる?
 
Part6 情報教育の今後
情報Ⅰが当たり前の未来社会を考える
- 064 政府が考える未来社会「Society 5.0」
 - 065 情報ⅠはDXのスタートライン
 - 066 未来の学校の授業はどうなっているか
 - 067 必ずしも情報Ⅰがすべてを網羅しているわけではない
 - 068 情報技術を使いこなすために今からできること
 - 069 2029年以降に社会人となる「情報Ⅰ世代」との共創に向けて
 - Column 共通テストで使用される疑似言語で実行したい場合は?
 
- 付録<情報科で使用されている用語について調べるには>
 - 索引
 
プロフィール
リブロワークス
「ニッポンのITを本で支える!」をコンセプトに、IT書籍の企画、編集、デザインを手がける集団。デジタルを活用して人と企業が飛躍的に成長するための「学び」を提供する(株)ディジタルグロースアカデミアの1ユニット。SE出身のスタッフが多い。最近の著書は『自分の可能性を広げる ITおしごと図鑑』(くもん出版)、『Copilot for Microsoft 365ビジネス活用入門ガイド』(SBクリエイティブ)、『Excelシゴトのドリル 本格スキルが自然と身に付く』(技術評論社)など。
鹿野利春
京都精華大学メディア表現学部教授
石川県内の公立高校勤務、教育委員会事務局を経て2015年に文部科学省にて高等学校情報科担当教科調査官として勤務。「情報I」「情報Ⅱ」を含む現行学習指導要領の改訂、「情報I」「情報Ⅱ」教員研修用教材の作成、小学校プログラミングを含む情報活用能力の育成、GIGAスクール構想などに携わる。2021年から京都精華大学教授。2022年から(一社)デジタル人材共創連盟代表理事として、教員養成、「情報I」の教科書・教材の作成、企業と協力したデジタル人材の育成に取り組む。東京学芸大学講師、広島修道大学講師、大阪芸術大学客員教授、理化学研究所客員研究員、文部科学省情報活用能力調査委員、学校DX戦略アドバイザー。