60分でわかる!
60分でわかる!
AIエージェント 超入門
- 上田雄登 著
- 定価
- 1,540円(本体1,400円+税10%)
- 発売日
- 2025.11.19
- 判型
- 四六
- 頁数
- 144ページ
- ISBN
- 978-4-297-15220-8
サポート情報
概要
AIエージェントは、いま世界中で急速に注目を集めている新しい人工知能技術。従来の対話型AIやRPAを超え、多彩なツールやAPIを連携しながら自律的にタスクを遂行する「行動するAI」の可能性は、産業界の構造に変革をもたらすだけでなく、私たちの働き方そのものにも影響を与え始めています。本書では、AIエージェントの基本概念から応用、導入プロセス、そして今後の可能性までを体系的に整理し、これから実務に活かしたいと考えるビジネスパーソンに向けて、実践的かつ現実的な視点から解説します。併せて、設計の複雑さ、信頼性の担保、社内運用の難しさなど、導入されはじめたばかりのAIエージェントの課題やリスクについても言及します。
こんな方にオススメ
- 本格的な導入前にAIエージェントのきほんの「き」について知りたいビジネスパーソン
- 自社の事業領域や業界、自身の仕事への影響と未来について知りたい人
- AIモデルの活用先として有望な業界やAI産業の動向について知りたい投資家
目次
Part1 自ら動き出すAIの時代
AIエージェントとは
- 001 AIエージェントとは何か
- 002 従来のAIや自動化ツールとの違い
- 003 AIエージェントの代表的な使い方
- 004 AIエージェントの分類と特徴
- 005 AIエージェントの仕組みと内部構造
- 006 AIエージェントを導入するメリット
- 007 AIエージェントに向いているタスク
- 008 AIエージェントに向かないタスク
- 009 RAGとAIエージェントの違い
- Column タコとミツバチに学ぶAIエージェントの協働パターン
Part2 自律する知能の設計図
AIエージェントの仕組み
- 010 AIエージェントはどう動くのか
- 011 生成AI(大規模言語モデル)とは何か
- 012 大規模言語モデルはどう考えるか
- 013 複雑タスクに強くなる推論技術の仕組みと進化
- 014 エージェントに一貫性を持たせるシステムプロンプト
- 015 AIエージェントを支える2つの記憶
- 016 制約を織り込むタスク設計
- 017 ツール連携 APIとFunction Calling
- 018 実行とモニタリング
- 019 ハルシネーションの正体とその対策
- Column ビジネスマンでも作れるAIエージェント
Part3 AI進化のロードマップ
AIエージェントの発展段階とレベル定義
- 020 AIエージェントの進化の全体像
- 021 レベル1:ルールベースRPA
- 022 レベル2:部分的に生成AIを組み込んだワークフロー
- 023 レベル3:AI自身が考える自律型なワークフロー
- 024 レベル4:複数エージェントの連携
- 025 レベル5:企業全体を貫く自律的AIエコシステムの実現
- 026 AIエージェントと人間組織の相似性
- 027 人間の役割はどう変わるか 監督・評価・設計への転換
- 028 AIエージェントを包括的に捉える3つの観点① システム連携度
- 029 AIエージェントを包括的に捉える3つの観点② タスク起動方式
- 030 AIエージェントを包括的に捉える3つの観点③ 自律性と人間協働
- Column イシュー分析で組むマルチエージェント
Part4 AIが変える仕事の現場
領域別にみるAIエージェント活用事例
- 031 個の力を解放するパーソナル・アシスタント
- 032 顧客接点を変革するセールス・マーケティングエージェント
- 033 サイロを壊すバックオフィス・プロセス・エージェント
- 034 経営者の右腕となる意思決定支援エージェント
- 035 業務効率化を加速する開発・IT支援エージェント
- 036 暮らしを豊かにするライフスタイル・エージェント
- 037 UI操作自動化のClaude Computer Use、業務タスク自動化のOperator
- 038 営業や顧客対応を支援するSalesforce Agentforce
- 039 ソフトウェア開発に特化したエージェントDevin
- 040 対話型ショッピングエージェントRufus
- 041 事例に共通する価値創出の4つの要素
- Column AIエージェントでさらに重要になるプロンプトエンジニアリング
Part5 安全と成長のマネジメント
AIエージェント導入・設計・運用の実践
- 042 AIエージェントの設計要素
- 043 スモールスタートで始める導入計画
- 044 アジャイル開発の有効性
- 045 適用業務の見極めと優先順位づけ
- 046 AI主軸のワークフロー設計
- 047 ツール連携の重要性
- 048 AIエージェントのUI/UX設計
- 049 モニタリングと継続的改善サイクル
- 050 ガードレールとHuman In The Loop
- 051 権限管理とセキュリティ対策
- 052 MCPによる接続の最適化
- 053 運用体制と組織内役割
- 054 現場と経営が動かす成功のスイッチ
- Column AI エージェントは「使用人の民主化」か?
Part6 AIと歩む新しい世界
AIエージェントと共創する未来
- 055 AIエージェントが拓く未来
- 056 汎用人工知能(AGI)への道標
- 057 AIエージェントと組織進化
- 058 エージェント・エコノミーの誕生
- 059 仕事の消滅と創出
- 060 超パーソナライゼーション社会の到来
- 061 未来の羅針盤、共創への招待
プロフィール
上田雄登
東京大学工学部卒業、同大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻修了(松尾豊研究室)。2016年株式会社YCP Japan入社後、経営コンサルティングおよびAIコンサルティング業務に従事。2021年より松尾研究所経営企画部門にて事業改善や中期経営計画策定を担当。2023年6月、生成AIの導入支援およびコンサルティングを手がける株式会社GenerativeXを共同創業し取締役CAIOに就任。国内外大手企業向けの生成AIを活用した業務改革、AIエージェント開発、経営戦略立案を専門とする。著書に「ビジネスに魔法をかける 生成AI導入大全」(KADOKAWA)、「60分でわかる! 生成AI ビジネス活用最前線」(技術評論社)などがある。