新刊ピックアップ
宇宙はどこから生まれて,どこへ行くのだろう?
私たちの住んでいる宇宙は,
今から137億年の昔, 熱い火の玉として生まれた。この火の玉が膨張したあと冷えていくうちにガスが固まり, 銀河がつくられ, その中で星が誕生し, 豊かな構造を持った宇宙がつくられた
――これが
しかし,
こうした問題に答えるべく,
宇宙は始まりの頃,
「真空のエネルギー」 に満ちていた。このエネルギーが働き, 空間を押し広げる力によって, 宇宙は加速度的な膨張を起こした。この膨張が終わるときに 「真空のエネルギー」 は熱エネルギーとして解放され, 灼熱の火の玉宇宙 (ビッグバン) が生まれた
この急激な膨張によって,
本書は,
こうした野望によって導き出された理論は,
宇宙の残り96%の占める正体不明なモノとは何なのか……,
記事中で紹介した書籍
-
宇宙論の飽くなき野望―それでも96%は未だ謎、だから面白い
本書の著者である佐藤勝彦さんは,「インフレーション宇宙論」を提唱した,世界的な宇宙物理学者である。本書は,彼の功績である「インフレーション宇宙論」にいかにた...