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基本を身につけるのは最高の“投資”
「早く仕事で結果を出すぞ!」そう意気揚々としながら社会人になったけど,まずはマナー研修・雑用・下働き……。あたりまえかもしれませんが,新人がいきなり大きな仕事をまかされることはありませんよね。そんな現実に直面しながら,先輩や上司に一目置かれるために,仕事の効率を上げる方法を知りたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
でも,じつは仕事を効率的にこなせればやりがいのある仕事をまかせてもらえるとは限りません。仕事ができる・できない以上に大切なことがあるからです。
先輩や上司があなたに仕事をまかせるときに,いちばん重視すること。それは,あなたが「信頼できるかどうか」です。
先輩や上司はあなたに早く仕事をまかせたくてうずうずしてます。まかせないと育っていきませんし,育たないと自分の仕事に追われて何もできなくなってしまうからです。一方で,実力もなく,まだ付き合いの経験も浅い新人に何かをまかせるのは怖いものです。もし失敗したら,自分で責任をとらないといけないからです。
ある程度たてば,仕事の「実績」がモノをいうようになるでしょう。でも,入社して間もないころは,実績なんてあるわけないですよね。そんな中で,唯一作れる実績が「信頼」なのです。
きちんと時間を守る。事前に何度も確認して,誤字脱字などのケアレスミスを防ぐ。頼まれたことを,嫌な顔せずきちんとやる。何かトラブルがあったらいち早く報告をあげる。お客様に対して粗相なく振る舞う―― 一見,小さいことですが,それを積み重ねると「こいつなら安心できる」「何かあっても暴走しないだろう」ということで,やりがいのある仕事をまかせてもらえるきっかけになることが意外なほど多くあります。
仕事の基本を身につけることは,信頼を貯金し,よりやりがいのある仕事を手にいれるための“投資” なのです。
失敗はお早めに!
仕事の基本を身につけるにはまず「何が大切」「何がダメ」というポイントを知る必要がありますが,それだけではうまくいきません。知ってはいても,実際にできないと意味がないからです。
どんなときでも,きちんと行動できるようになるには,何度も何度も失敗して,頭ではなく体に叩き込むのがいちばんの近道です。
怖いもので,入社してある程度経つと,だれもあなたのまちがいを指摘してくれなくなります。「あの人,いい年なのに常識知らずだよね」などと陰でいわれながら,おかしなことにずっと気づかない。「仕事は多少できるかもしないが,こんなヤツを抜擢しても社外にみっともないからなぁ」という理由で昇進できない……。いろいろな意味でイヤ~な感じですが,現実にはこんなことが多いようです。先輩や上司が細かく指摘してくると「ウザいなぁ」と思うかもしれませんが,失敗が許される新人時代にはたくさん怒られて,自分の足りないことを身をもって実感しておいたほうが後々おトクなのです。
そうはいっても,余計な失敗をして怒られるのはちょっと気が引けますよね。そんなあなたに読んでいただきたいのが『プロの添削でみるみる上達!心が伝わる「文章力」センスアップBOOK』。主人公があなたの代わりにたっぷり失敗しながら,仕事の基本と文章をきちんと書ける力を身につけていくプロセスを疑似体験させてくれます。イマジネーションを膨らませながら読めば,本番さながらのリアルさでポイントが身につくはずです。
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