新刊ピックアップ
ファーストブックシリーズ『線形代数がわかる』
ある大学の研究室。数学のK先生が研究に没頭していると,
(学生A君) すいません先生, ちょっとお邪魔してもいいですか?
(K先生) どうしたの? 何か質問かい。 はい。先生は結構親切にいろいろ教えてくれると噂で聞いて……。
そういうことか。で,
何を聞きたいの? ---中略----
あのー,
線形代数には 「ベクトル」 とか 「行列」 とか, ただ数字が並んでるのや, 表みたいなのがたくさん出てきますよね。 まあ,
そうだね。 で,
その数字を足したり引いたり掛けたり, 並べ替えたりするんですけど, 何のためにそんなことしなきゃならないのか, まったくわからないんです。 ああ,
そういうことね。 そういうことって,
どういうことですか? それは,
よくありがちなんだよね。要するに, 根本的に何やってるか全然わからないってやつだろ。 そうなんです。
それはもっともな疑問だね。
「線形代数」 って計算だけやらされるパターンが多いからね。 そうなんです。何でこんな計算しなければならないんだろうってよく思うんです。
(本書
線形代数は,
本書は,
線形代数は抽象性が高くどうにも難解で,