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もしかしてあなたが,今の世界に不満をもっていたり,やりたいことがあったとします。そのために世界を変える一番早いやり方は何でしょうか? それはもしかしたら,「コード」を書き始めることかもしれません。
コードとはいわゆるIT技術者がプログラミングをしてつくり出す「プログラム」のことを指します。コードを書いて,世界中の誰もがアクセスできるインターネット上のWebサービスとして公開することで,それがもしかしたら世界を変えるようなしくみになる可能性もあるのです。おおげさな話しと思われるかもしれませんが,映画『ソーシャル・ネットワーク』で描写されているとおり,とある大学生数名が始めた学生コミュニティサイトが10年も経たずして,今や全世界中が使う巨大SNS Webサービス「Facebook」に成長しています。その一方,Webサイトをつくるための障壁は非常に低く,ノートパソコン一つと通信機器さえあれば,喫茶店でも制作作業ができるほどです。冗談ではなく本当に,Webサービスをつくることは,世界を変える一番早いやり方の一つと言えます。
『Webサービスのつくり方――「新しい」を生み出すための33のエッセイ』は,このWeb サービスをつくることについての全体像を,著者の経験に基づいて楽しく解説した書籍です。著者は以前から一人でいくつもの小粒なWebサービスをつくったり,お笑いサイト「ボケて」のシステム開発を担当しています。こうした豊富な経験から,プログラマー特有の楽しい文化,Webサイトづくりを始める心得や勉強法,企画の立て方,プログラムコードの面白い実例,PRの仕方などなどをエッセイ風に語っています。Webサービスをつくるためにはさまざまな技術を利用して,アイデアを実現していきますが,これまで,Webアプリケーション開発に関する個別の技術解説書は多数刊行されているものの,アイデアの着想からサービス運用までの「Webサービスをつくる」全体を解説した書籍はありませんでした。
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本書をお読みいただいた読者の方からは「やる気が沸いた」「Webサービスのつくり方の裏側が分かって興味深い」「プログラマーだけじゃなくて多くの人に読んでもらいたい」などのご感想をネット上でいただいています。著者曰く,本書を通じて小手先のテクニックだけではなく「Web」が持つ可能性を感じてもらえればいいとのこと。ぜひ,一度お手にとってご覧になってみてください。