新刊ピックアップ

RPAの前に,Excelの自動化でできることを学ぼう

この記事を読むのに必要な時間:およそ 1 分

最近,業務を効率化する手段として「RPA(Robotic Process Automation⁠⁠」という言葉を耳にすることが増えてきました。RPAは,人間が手作業でしなければならない業務を自動的に実行してくれるもので,うまく導入できればとても有益です。ただ,導入するのに別途費用がかかることも多いうえ,ツール独自の仕様に対応するのにひと苦労することも。

それに対して,多くのオフィスで使われていて,しかも業務改善の中心になりえる存在があります。Excelです。Excelでは,VBA(ブイビーエー,Visual Basic for Applicationsの略)というものを使って,作業を自動化することができます。

たとえば,⁠都道府県別に,47個のフォルダーを作ってよ」といわれたとしましょう。手作業で対応しようと思ったら,

  • フォルダーを作りたい場所(デスクトップもしくは任意のフォルダの中)で右クリック→⁠新規作成]をクリック
  • [フォルダー」を選んで,フォルダーを作る
  • フォルダーの名前を変更する(各都道府県の名前を入力する)

都道府県一覧

都道府県一覧

……という作業を47回繰り返すことになります。手間がかかるうえ,ミスもしそうですよね。

この作業,Excelのシート上に都道府県一覧を用意し,VBAで次のような手順書を書いて実行すれば,一瞬で終わります。

手順書

手順書

はじめて見ると難しそうですが,慣れればこれを書くのに1分もかかりません。今回はかんたんな作業の例ですが,より複雑で大量の処理を定期的にしなければならないような場合,処理を自動化することで得られる恩恵は10倍,100倍にもなっていきます。

たった1秒で仕事が片づくExcel自動化の教科書【増強完全版】では,このようなExcel自動化の考え方やテクニックを入力の仕方から1つずつ丁寧に解説しており,⁠たった1日で即戦力になるExcelの教科書』とあわせて累計36万部を超えるヒットとなっています。お手元にあるExcelですぐに試せる業務効率化,まずはここからはじめてみてはいかがでしょうか。