情報を活用するしくみのために必要なこと
「自分たちの仕事に関わる情報をしっかり記録し、その記録を縦横無尽に活用して、もっと仕事をスムースに進めたい」。情報とITに関わる仕事をされている方であれば、そんな考えがおそらくあるのではないかと思います。
私たちの仕事のすべての場面には、知ってほしい情報、知りたい情報、伝えたい情報、忘れたくない情報など、さまざまな形で情報が関わっています。こうした情報を活用するための文明の利器がITであり、そしてデジタル時代の情報活用の土台として、データベースがあります。
仕事と情報
私たちの仕事は、
情報は、現実の事実を後から追いかける形で発生します。たとえば、喫茶店のメニューは
情報とデータベース
こうした情報を、紙や記憶だけに頼らず、データとしてきちんと残すために必要になるのが、データベースです。データベースに情報を保管するかどうかは、人間が明確に意思決定しなければなりません。放っておいても自動的にデータがデータベースに記録されるわけではなく、
このように、ITやデータベースを活用するためには、仕事の流れと、そこで発生する情報と、データベース上のエンティティを対応づけるといった作業をしていくことが必要となります。これは要件定義と呼ばれる作業の一つであり、データベースの活用という観点では、データモデリングという作業でもあります。データモデリングというと一般に、専門のエンジニアの仕事と思われやすいのですが、こうしたことは実際にデータを活用する立場の人こそが第1に行うべきことでもあります。
データベースの中で業務に関わるデータを一つひとつ具体化し、定義するような作業は地道で面倒な作業でもあります。しかし業務におけるデータを縦横無尽に活用することができるシステムを作り上げるためには、こうしたデータモデリングの作業こそがもっとも重要な作業とも言えます。
このような、仕事と情報とITの関係を整理し、情報をしっかり記録し、その記録を縦横無尽に活用するという仕事をスムーズに行いたい方には、