技術評論社編集部のスタッフです。
先日,初めてCBT方式のITパスポート試験を受けに行ってきました。これからITパスポート試験を受験されるみなさまの参考になればということで,簡単ではありますが,レポートさせていただきたいと思います。
試験申し込みから当日まで
CBT方式になってからは,自分の好きな場所・日時を選んで受けに行くことができるようになりました。受験の申し込みは以下のページから行います。
お好きな試験場を選び,受験可能な日時を登録します。受験料は5,100円。支払方法は,クレジットカード,コンビニ支払またはバウチャーから選べます。支払いが完了すると,確認票がダウンロードできるようになるので,印刷して当日忘れず持参しましょう。
試験当日の流れ
スタッフは,とある平日の午後に受験しました。受験者はまばら。必要な持ち物以外をロッカーに預け,入室時間まで待合室で待機します。ぎりぎりまで参考書やノートを開いて粘る受験者が多いのかなと思っていましたが,スタッフが受験した回は,配られた諸注意の紙を読んでいらっしゃる方が大半でした。
試験15分前になると入室の指示があったので,身分証で本人確認を行い,試験室へ。自分の受験番号の席へ座ると,PCとメモ用紙,シャープペンシルが用意されていました。PCにはログイン画面が表示されているので,申し込み時に設定したIDとパスワードを入力し,ログインした状態で試験開始時刻になるのを待ちます。スタッフが受験した会場では,このとき身分証明書をポケットにしまうよう注意がありました。ポケットの無い人には封筒が配られ,そこに入れて足元に置くよう指示されました。スタッフは,目薬とハンカチを机の上に置いていましたが,このほか机の上に置ける私物は,時計とポケットティッシュのみです。ちなみに,時計を忘れてしまっても,画面に残り時間が表示されるので,慌てる必要はありません。
試験時間になったら,開始ボタンを押して,解答をはじめます。
CBT方式ならではの難しさ
試験時間は165分。途中退室も可能なので,比較的早い段階で退室していかれる方もいらっしゃいました。
スタッフが今回初めてITパスポートを受けてみてまず感じたのは,CBT方式ならではの難しさがあるということです。以下にいくつか挙げてみます。
- 目が疲れる,集中力が切れやすい
長い時間パソコンの画面とにらめっこするわけなので,とにかく目が疲れます。目薬の持ち込みが許可されているのはそのためだとおもいます。スタッフは試験開始直後に,画面右上のボタンから,画面の色を暗めの色に,文字を大きめに設定して,できるだけ目が疲れないようにしました。
また,目が疲れるせいなのか,紙での試験に比べて集中力が切れやすいのかなと感じました。首や肩もこってくるので,カンニングを疑われない程度に,適宜簡単なストレッチなどをして,気分を入れ替えると良いかもしれません。
- 問題文に書き込めない
紙での試験では,選択肢に×印を付けたり,大事な用語や文章に線を引いたり,計算式などを問題文中に書き込んだりされる方が多いと思いますが,パソコンを使ったCBT方式の試験では,画面に書き込むことはできません。当たり前のことなのですが,これが,思っていた以上に苦労する原因になりました。
- 過去問より難易度が高い?
詳しいことは書けませんが,過去問から想像していたよりも,難易度が高いような印象を受けました。また,ITパスポート試験の100問のうち8問は評価用のテスト問題なので,採点対象になるのは92問です。そのため,手ごたえに比べてやや点数が低く出ていると感じる受験者が多いようです。過去問の自己採点で合格基準を上回る点数を取れたので安心!というわけにはいかないかもしれません。
このように,CBT方式に慣れていないせいで,本来の実力を出し切れず苦戦してしまう可能性があります。当社のDEKIDASなどを使って,PCを使った試験に慣れておくことをおすすめします。
試験終了…結果は?
試験終了後,コンピュータによって自動採点され,すぐに結果が表示されます。緊張の瞬間ではありますが,スタッフも無事に合格点に達しており,ほっとしました(経済産業大臣より合格証書が交付されてようやく正式に「合格」となりますが,表示された結果が合格基準点を超えていれば,「合格した」と判断して間違いはないと思います)。自分の点数は試験後,ITパスポート試験ウェブサイトの利用者ページより確認することができます。
以上,簡単ではありますが,スタッフのITパスポート受験体験記をまとめてみました。少しでもこれから受験される方々の参考になったのなら幸いです。
みなさまのITパスポート試験の合格を,今後ともサポートしていければと思っています。