週刊Webテク通信

2017年10月第4週号1位は、静的なロゴの時代が終わった現在のロゴ事情について、気になるネタは、ソニーモバイル、家庭向けロボット「Xperia Hello!」--顔認識搭載、見守り機能も

ネットで見かけたWebテク(Webテクニック・Webテクノロジー)記事から、Webデザイナーの目で厳選したネタを週刊で紹介するこのコーナー。今回は、2017年10月16日~10月22日の間に見つけた記事のベスト5です。

1. Is the Static Logo Dead? | Design Shackhttps://designshack.net/articles/graphics/is-the-static-logo-dead/

単一の静的なロゴだけでは不十分な、現在のロゴ事情について解説しています。

従来も通常のロゴとは別に暗い背景用のロゴを用意していましたが、それに加えてウェブサイトやソーシャルメディア向けに、いくつかのサイズに合わせたロゴも必要となりました。さらに、ウェブサイトではアニメーションするロゴが増えてきています。

静的なロゴの時代が終わった今、様々なニーズで一貫性を保ったロゴを提供するには、ロゴシステムが必要だろうとのことでした。

図1 静的なロゴの時代が終わった現在のロゴ事情について
図1 静的なロゴの時代が終わった現在のロゴ事情について

2. A UX Designer’s Guide to Building Better Forms | iconshotshttp://iconshots.com/tutorials/web-development/a-ux-designers-guide-to-building-better-forms

良いフォームを作るためのヒントを10個まとめています。

  1. フォームのフィールドは厳選する
  2. 郵便番号から州や市を自動入力する
  3. なぜその項目の入力が必要かを説明する
  4. シングルカラムで垂直方向に並べたフォームを使用する
  5. クレジットカード番号や電話番号などが自動で適切なフォーマットになるようにする
  6. プレースホルダーとフィールドラベルは慎重に使用する
  7. 可能であれば画像を使用する
  8. 予測検索と自動入力補完を使う
  9. みんなCAPTCHAを嫌っている
  10. エラーはわかりやすく示す
図2 良いフォームを作るための10個のヒント
図2 良いフォームを作るための10個のヒント

3. Ghost buttons: Why you should be afraid. – Prototyprhttps://blog.prototypr.io/introduction-what-are-ghost-buttons-a87af5c8cee8

ゴーストボタンの歴史や流行している理由、使用するときに気をつけることなどを解説したボリュームのある記事です。

ゴーストボタンの使用を検討している場合に考慮することとして、以下の4つが挙げられていました。

  1. セカンダリーボタン(2番目に目立たせたいボタン)として使用する
  2. コントラスト、可読性、および明快さを考慮する
  3. 一貫性を保つ
  4. テストを繰り返す
図3 ゴーストボタンについてのまとめ的記事
図3 ゴーストボタンについてのまとめ的記事

4. Breaking down CSS Box Shadow vs. Drop Shadow | CSS-Trickshttps://css-tricks.com/breaking-css-box-shadow-vs-drop-shadow/

CSSのbox-shadowプロパティとCSSフィルターのdrop-shadow()との違いについて紹介しています。

box-shadowプロパティでは、CSSのボーダーを使うおなじみのテクニックで作った三角形に影をつけようとすると不具合が生じます。三角形に見えても3つのボーダーで作られているので、その要素全体に影がついてしまうわけです。

しかし、filter:drop-shadow()を使うと、見えている要素だけに影をつけることができるので便利です。

とはいえ、box-shadowプロパティの方が優れた面もあります。比較表が載っているのでご参照ください。

図4 box-shadowとdrop-shadowの違いについて
図4 box-shadowとdrop-shadowの違いについて

5. Color Picker Tools: HTML, CSS, RGB, Color Palettes and Morehttps://line25.com/articles/10-time-saving-online-color-tools-for-web-designers

デザイナーに役立つ、色を選ぶためのオンラインツールをまとめた記事です。

カラーパレットツール、カラーピッカーツール、カラー理論ツール、CSSカラージェネレーターに分けて紹介しています。

図5 色を選ぶためのオンラインツールのまとめ
図5 色を選ぶためのオンラインツールのまとめ

そのほか、最近の記事の中から、気になるニュース記事を紹介します。

先週の気になるWebサービス

7 Free Tools For Testing Responsive Layouts | Webdesigner Depothttps://www.webdesignerdepot.com/2017/10/7-free-tools-for-testing-responsive-layouts/

レスポンシブなデザインのウェブページの表示テストをするためのサービスを7つ取り上げた記事を紹介します。この手のツールはたくさんありますが、知らなかったものが結構ありました。

一度に複数サイズの表示が確認できるものと、1つのサイズだけが表示されるものとがあります。まずはあらかじめセットされた複数サイズが表示され、あとからデバイスを選んだり、画面のタテヨコを切り替えられる「XRespond」のようなタイプが個人的には使いやすいと思います。

「AM I RESPONSIVE?」はデバイスが並んでいるそれぞれの画面にページを表示した「はめ込み合成」風の画像を作る際に便利そうです。アップルのデバイスだけでなく、他のデバイスやイラスト風のものなども選べるともっと良いですね。

図6 レスポンシブデザインの表示テストツールいろいろ
図6 レスポンシブデザインの表示テストツールいろいろ

おすすめ記事

記事・ニュース一覧