2021年1月第5週号 1位は、自分にはTailwind CSSが向かない理由、気になるネタは、反Facebookの「MeWe」が急成長--広告なし、プライバシー重視のSNS

ネットで見かけたWebテク（Webテクニック・Webテクノロジー）記事から、Webデザイナーの目で厳選したネタを週刊で紹介するこのコーナー。今回は、2021年1月18日～1月24日の間に見つけた記事のベスト5です。

Tailwind CSSが自分には向かないという人による、問題点の指摘です。

これを踏まえた上で、Tailwind CSSの作者による「CSS Utility Classes and "Separation of Concerns"」の日本語訳「翻訳：CSSユーティリティクラスと「関心の分離」（⁠いかにしてユーティリティファーストにたどり着いたか⁠）⁠ - yuhei blog」もぜひ読んで欲しいです。

なぜユーティリティファーストのCSSに行き着いたのか、単なるインラインでのスタイルの記述との違いなどを解説していて、Tailwind CSSの設計思想に触れることができます。

グラフィックデザインのトレンドをまとめています。

2021年のUIデザインのトレンドについての長い記事です。モバイルによるインターネットユーザーが増加しているインド、ナイジェリア、コンゴでのUIデザインの傾向など、興味深い切り口で解説しています。

インドでは紫色とピンクが流行しており、オレンジ色と緑がそれに続くそうです。また、ナイジェリアのUIではカリカチュア（風刺画）がよく使われているとのことでした。

イラスト素材の配布サイトを多数まとめています。この手のサイトはかなりチェックしているつもりでしたが、知らないところがたくさんありました。

イラスト素材に一手間加えてオリジナリティを出す方法も参考になります。

ベクターベースのパターンジェネレーターです。サイズや色、角度などをカスタマイズできます。某人気漫画でおなじみの市松模様も作れますね。

SVGかCSSとしてコピーしたり、SVGファイルとしてダウンロードできます。

そのほか、最近の記事の中から、気になるニュース記事を紹介します。

先週の気になるWebサービス

Shuffleはコンポーネントのブロックを積み上げていくスタイルのWebページビルダーです。Bootstrap、Tailwind CSS、Bulma CSS、Material-UIに対応しています。

ビルダーだけでサイトを完成させるのではなく、自分でカスタマイズできる人が素早くベースを作るためのものです。そのために、いろいろなCSSフレームワークに対応しているんですね。

有料サブスクリプションで、月額制の場合は月24ドルです。サイト制作の最初にだけ使うんだったらひと月で十分でしょうし、24ドルでCSSフレームワークでのコーディング済みのプロトタイプを作れると考えると、かなりコスパがいいと思います。

Facebookに対抗するプライバシー重視のSNS「MeWe」のユーザー数が急増しています。20の言語に翻訳されており、米国以外のユーザーも多く香港では最も人気の高いソーシャルアプリとなっているそうです。

日本でも最近MeWeについての話題を目にすることが増えてきました。マストドンのように一時的なブームのあと定着しないパターンも考えられますが、ともかく新しい物好きの人がどんどんアカウントを作っているように感じます。

また、音声SNSのClubhouseも最近日本でも話題にする人が増えてきました。TwitterはClubhouseに対抗したSpacesを開発していますし、Discordも音声SNSと考えると、日本でも音声SNSが盛り上がりつつあるのかもしれませんね。