ロクナナワークショップ NEWS & REPORT

レポート「Spark67 Part2 Edge ActionScript Libraries」

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テクスチャの貼り方

Papervision 3D用のBlenderからの書き出しにはCollada形式が無難です。

テクスチャーマッピングを行い,Papervision 3DにCollada形式を持っていくにあたり,モデルにUV座標をつけなければテクスチャーが持っていけません。このUV座標とは,それぞれのポリゴンに対してどの画像を貼るか指定するための座標のことで,この作業もBlender上で行っていきます。この作業が直接見た目のクオリティに影響する部分なのでとても重要な工程になります。

最後にPapervision3DでDAEクラスを使用してColladaファイルをロードして完成です。

テクスチャーを貼った後のロクナナワークショップのロゴ

テクスチャーを貼った後のロクナナワークショップのロゴ

オリジナルマーカーを作る

自分独自のマーカー作成方法が紹介されました。マーカーには仕様があり,ある法則に従って作成しないとマーカーとして動作しません。

マーカーにはマーカーデータを埋め込む必要があるので ARToolkit Marker Generator Onlineを利用してデータを埋め込み,次にオリジナルのマーカーをFLARToolkitに組み込んで完成となります。

このARToolkit Marker Generator Onlineを使用した埋め込みはほんの数秒で完了しました。

マーカーにはシングルマーカーとマルチマーカーの2種類がありマルチマーカーは複数のデータを持たせることができます。

サンプルとして使用しているSimpleCube.asはシングルマーカー専用ですが,FLARToolkitはマルチマーカーにも対応しています。

しかし,冒頭に書いたようにFLARToolkit自体の処理速度が速くないので,できないことはないのですが使いどころをよく考える必要があります。ここもBlenderの作業と同様,クオリティとのバランスの調整次第というところでしょうか。

他にSaqoosha氏からは自身の 年賀状サイト であったようなオブジェクトをマーカー上に次々と出現させていくためのマーカーの位置を取り出す方法,角度を取り出す方法のサンプルが行われました。

画像

ライセンス

ライセンスは有料の商用ライセンスと無料のGPLライセンスの2種類があります。

GPLライセンス
GPL(GNU General Public License)
成果物を配布するときはソースコード一式を配布(flaファイルも含む)しなければならない。
商用ライセンス
ソースコード公開の義務はない
ARToolworks Inc.にライセンス料を払う必要がある
プロジェクト1つに対して 1年:1295 US$
プロジェクト無制限 1年:5495 US$

ライセンスによってソースコードの違いはありません。

今のところのこのライセンスを買うにはARToolworks社と英語でやりとりをする必要がありますが,日本代理店が準備中とのことなので日本語のサポートを受けられたり日本円で購入ができるようになるかもしれません。

企業での活用事例が増えれば知名度が高くなるのでそれだけ普及のスピードもはやくなりますし,これは早く実現してほしいところですね。

FLARToolkitの今後と補足

FLARToolKitは今後,認識率の向上などの細かい開発が中心になるそうです。

Saqoosha氏は「認識レベルが甘いのは単純にFlashの速度の問題で,精度を上げようと思えばあげられます。なんにしても,Papervision 3Dさえ使えれば誰でもできるのでまずは実際にやってみてください!」と言われていました。

まとめ

NyARToolkit, ARToolKitと違い,FLARToolKitは描画が重いが故にBlenderとPapervision3Dでの調整が重要であり,クオリティを突き詰めていくとこの3Dのモデリングやテクスチャを張り,軽量化する作業が一番時間のかかる工程です。

そのため,今回のイベントでもBlenderでの作業の中でのTipsに多く時間が割かれたことの意味は大きいと思います。

しかし,Flashで使用できることはWebで表現ができるということであり,それは「作成したものを活用できるシーンが無限大になる」というのがFLARToolkitを使用する一番のメリットともいえるでしょう。

本稿を読んで「Blenderを使ってモデリングを行ったことがない⁠⁠,⁠そもそも3D自体がはじめて」という方にも是非トライして頂きたいです。

興味のある方は是非,Spark ProjectのFLARToolkitのページを訪れてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

ロクナナワークショップ(ロクナナワークショップ)

アドビ認定トレーニングセンター ロクナナワークショップでは,Web業界の第一線で活躍中の講師陣による,実践的な講座を開講しています。全ての講座は最大6名・1日6時間で完結する,PCを操作しながらの集中トレーニングです。

また,各方面で活躍中のクリエイターをお迎えし,最新技術やアイデアをご紹介いただくイベントも開催しています。学生割引もありますので,是非一度参加してみてください。

URL:https://67.org/ws/