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第3回 矢印キーを使う

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数値入力を矢印キーで行う

矢印キーは,パレットの数値を変更するときにも使えます。たとえば,テキストフレームや表組のセルで溢れ出している文字を何とか納めようとするときに,⁠水平比率][垂直比率]を使ってテキストに長体や平体をかけますが,上下の矢印キーを押すことで,すばやく設定ができます。

「横組の例」で操作手順を紹介してみましょう。文字ツールでテキストを選択したのち,文字形式コントロールパレットの[水平比率]アイコンをクリックして入力欄を選択します。この状態で,下方向の矢印キーを押すと,⁠水平比率]の数値が「1%」ずつ小さくなります。

ここでも[Shift]キーが使えます。⁠Shift]+下矢印キーを押せば,テキストは「10%」きざみで[水平比率]が縮小されます。たとえばテキストの[水平比率]「100%」のときに[Shift]+下矢印キーを押せば,⁠水平比率]「90%」になります。

テキストの水平比率を縮小して,テキストの溢れ出しを防止する手順

テキストの水平比率を縮小して,テキストの溢れ出しを防止する手順

この方法は,パレットの数値入力欄すべてで利用できます。ただし,増減値は入力欄によって異なるため注意しましょう。

[フォントサイズ][ベースラインシフト]欄で,上下の矢印キーを押すと数値は「1」ずつ増減しますが,⁠Shift]+上下の矢印キーを押すことで「5」きざみで増減するようになります。

[カーニング][字送り]⁠トラッキング)欄では,上下の矢印キーを押すだけで「10」きざみで増減します。⁠Shift]+上下の矢印キーを押した場合は「25」きざみの増減になります。

ショートカットを覚えればもっと便利

矢印キーによるパレットの数値の変更はとても便利な方法ですが,最初に「マウスで入力欄を選択するのさえも面倒」という人もいるでしょう。確かに,テキストを操作するときは,できるだけマウスに手を伸ばさず,キーボード操作だけに専念できれば,それに越したことはありません。そうした人は,テキスト操作に関するショートカットを覚えましょう。

たとえば[フォントサイズ]を大きくするショートカットは,⁠Shift][Command]⁠Windowsは[Ctrl⁠⁠)+[,]キーになります。文字ツールでテキストを選択した状態で,このキーを押すと「1」ずつ大きくなります。逆に,⁠1」ずつ小さくするには,⁠Shift][Command]⁠Windowsは[Ctrl⁠⁠)+[.]キーを押します。これらに[Option]⁠Windowsは[Alt⁠⁠)キーを加えると「5」ずつ大小することになります。

カンマ[,]キーが増加で,ピリオド[.]キーが減少というのは,矢印キーに比べるとわかりにくく感じる人もいるでしょう。そうした人は,キーボードをよく眺めてください。アルファベットキーに並ぶ,カンマ[,]とピリオド[.]キーの上には,数学で使う不等号記号「<」「>」が刻印されているはずです。つまり,ショートカットキーでは,⁠,]キーと[.]キーを「より大きく」「より小さく」の意味で使っているわけです。

テキストに関するショートカットは他にもあります。そうしたショートカットを表にまとめてみました。

テキスト操作のショートカット

テキスト操作のショートカット

これらショートカットの増減値は,⁠環境設定⁠⁠→⁠単位と増減値][サイズ/行送り]⁠ベースライン]⁠カーニング]の各欄で変更できますが,通常は,変更しないで初期設定のままで使います。ただし,⁠環境設定⁠⁠→⁠単位と増減値]で,テキストの単位を初期設定の[級]から[ポイント]に変更するようなときは,⁠サイズ/行送り][ベースライン]の増減値を変更する必要があります。

参考文献:
「InDesignプロフェッショナルテクニック」27ページ,134ページ

著者プロフィール

株式会社シータス

東京の印刷会社。商品カタログ,PR誌,書籍などの企画制作から組版・製版・印刷,Webサイトの企画・制作,さらに食品・雑貨の輸入販売などなど,幅広く展開中。また,InDesignをはじめとしたDTPやWebのノウハウを活かし,書籍の執筆も行う。おもな著書に「InDesignプロフェッショナルテクニック」「Photoshopデジタルフォト基礎レッスン」「Flash MX 2004で作る小さくて可愛いWebアニメーション」「デジタル一眼レフ プロ級写真の撮り方教えます」(技術評論社刊)など多数。

Webサイト「ぱぴっとタウン」でコラム「ステップアップのためのInDesign導入術」を連載中。 →http://www.papit-town.jp/column/index.html

URLhttp://cetus.co.jp/

著書