kulerで気軽にカラーコーディネイト

第3回 共有された配色テーマを利用しよう

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Exchange Fileをダウンロードで大活用

配色テーマは,Adobe Swatch Exchange(ASE)用のファイルとしてダウンロードすることが可能です。このファイルでIllustratorやPhotoshopなどのアプリケーションで利用することができるようになります。3つのアイコンのうち,中央にある「Download this theme as an Adobe Swatch Exchange file」のアイコンクリックすると,任意の場所にダウンロードができます。

ダウンロードを終えたら,Photoshopからは[ウィンドウ]メニューの[スウォッチ]から[スウォッチの読み込み]を選択して,ASEファイルを参照できます。Illustratorであれば[ウィンドウ]メニューの[スウォッチ]から[スウォッチライブラリを開く⁠⁠→[その他のライブラリ](いずれもCS3の場合)から参照できます。

図5 Adobe Swatch Exchangeファイルをダウンロードできる

図5 Adobe Swatch Exchangeファイルをダウンロードできる

選んだ配色を元にカスタマイズ

一番右の「Make changes to this theme in the Create window」のアイコンをクリックすると,[Create]の[Custom]に表示させ,選択した配色を元にさらに自分で編集することが可能になります。

図6 見つけた配色テーマをさらにカスタマイズ

図6 見つけた配色テーマをさらにカスタマイズ

さらに,それは[My kuler]に保存も可能です。

図7 編集した配色は保存もできる

図7 編集した配色は保存もできる

テーマは,最新からポピュラーまでも探せます

左メニューから[Themas]を選択すると,最新から最も人気のある配色,評価の高い配色などの検索が可能です。作られた日付順ですが,最新30日分から一週間,全日付分までも選べます。

図8 いろいろな検索方法がある

図8 いろいろな検索方法がある

kulerには,AIR版もあります

kulerにはデスクトップアプリケーションとしてAIR版のkulerが提供されています。

[Get the kuler desktop]を選択して,ファイルをダウンロードし,インストールを済ませます(AIRのインストールも必要です⁠⁠。起動させると,小振りな画面が表示され,すぐに利用が可能です。

インターフェイスは当然変わりますが,Exchange Fileのダウンロードや検索など,機能はほぼ同じです。画面の隅に表示させ,様々な配色が出てくるのを楽しみにするのもいいかもしれません。

図9 AIR版を使えば常にデスクトップに表示させ,さらに気軽に利用できる

図9 AIR版を使えば常にデスクトップに表示させ,さらに気軽に利用できる

図10 AIR版のメニューは,アプリケーション上部にある

図10 AIR版のメニューは,アプリケーション上部にある

様々な色の違いを楽しもう

最初に,光線の当たり方で色の印象ががらりと変わるお話をしました。実際に検索で「sakura」を検索してみてください。さまざまな桜色が表現されていると思います。中には,塩漬けの桜ではないかと思えるような色もあります。

言葉で表現できる「色の名前」ですが,それでもつくる人によって色の違いがでてくるのが,このkulerで実感できると思います。

地域によって違う色の感覚

ところで,沖縄の桜は避寒桜といって,梅のようにショッキングピンクに近い色をしています。本州でみられるような淡い桜色は見ることはできないので,電話口や電子メールで「桜色でお願いね」と一言で言っても,沖縄の人は濃いピンクを差し出します。

単色の「赤」ひとつとっても,それは同じです。日差しの強い地域でみる「赤」と,そうでない地域の「赤」は大きく違いがあります。

中には,地域に根付いている伝統の配色もありますので,それに近い色が表現され,人々はそれに左右されているとまではいいませんが,無意識のうちに取り入れ,無意識のうちに生活に浸透しているのです。

このように,住んでいる地域によって,色の感覚が変わってきますので,伝わらない場合はこのkulerを活用しながら,お互いのギャップを埋めてみるのもいいかもしれません。

次回からは,kulerを活用した現場事例をお話いたします。

著者プロフィール

吉田コマキ(よしだこまき)

ブロッコ・デリ・アーキテクツ有限会社 取締役 デザイナー/アートディレクター。販促企画を経て,1996年にweb業界へ足を踏み入れてしまい,そのまま現在に至る。主にWebデザイン,インタラクションデザイン,グラフィックデザインに関わる。毎日情報設計ばかりしているので,たまの休みに絵を描くことで文字情報から離れている。

日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)正会員/沖縄大学マルチメディア教育研究センター研究員。

URL:http://www.blocco-deli.co.jp/