再起動完了
はい、そういうわけでございまして!
サルでき流企業サイトの作り方、第12回を迎えました!結構貯まってきましたね~。1ダースですよ、1ダース。いやっほーい!
さてさて、今週のウミネココーポレーション仮設広報部ですが、ようやくミナ嬢の再起動が完了したようです。よかったよかった。でも気付けば何やら不可思議な格好をさせられている様子。まあ、テンションが上がりすぎて、「ロボにロボを着せてしまう」。そんな意味不明な行動、男子にはよくあることです。
ということで今回も、前回から引き続いてWordPressのテーマについてお話をしていきます。前回はほんの一部だけでしたからね、今回は標準テーマを飛び出して、魅力満載なテーマの世界をご案内していきましょう!
ステキなテーマを見る前に
ではではさっそく、色とりどりのステキテーマを見ていくとしま……せん!
出かける前に諸注意事項の確認を行います。遠足の前にも先生の長話があったでしょう?浮かれているとバスに乗り遅れたり、弁当を忘れたりしますからね。うっかり判断ミスをしないように、事前に少しだけテーマ見学のポイントをお話します。
気分を盛り上げるために、体育座りでゴー。
その1:良いテーマは、海外産が多い
実はですね……今回これからご紹介するテーマは、軒並み海外産のテーマとなっております。いえね、日本にも良いテーマはいっぱいあるのですが、いかんせん多勢に無勢。割合で言ってしまうと、テーマの大半は海外のものなのです。
そうするとですね。ええ、おわかりですね。当然すべての要素に英語が使われていることになります。「テーマ本体」しかり、「ヘルプドキュメント」しかり、「サポートフォーラムで飛び交うQ&A」しかり。
- 「親切心から大量に用意されていた設定資料が、全て英語だYeah!」
……辛いです。辛いのです。学生時代にもう少し真面目に英語勉強しておけばよかった。サーズデイってどういう綴りだったっけ?
ですが、今更言っても後の祭り。背に腹は代えられません。幸い、コンピューター用語というものはほとんど最初から英語ですので、そこを軸にを追いかけていけばそれとな~く意味がわかるところが少なからずあります。
頑張りましょう。グーグル版翻訳コンニャクはみんなの味方ですよ。
その2:日本語表示をした場合の見た目のズレに注意する
で、この「原産国が海外だ」という問題は、さらにもう少し厄介な側面を持っています。
簡単に言ってしまうと、日本語のことが、ほとんど考えられていないということなのです。ん?どういうことでしょう。
英語って、わずか数十文字しかありませんよね。もちろん、大文字小文字とか、記号まで考えると数は増えますが。ただし、それでも日本語の、とくに「漢字の量」を考えると、文字の数は圧倒的に少ないです。
文字が少ないと、実はとっても良いことがあります。フォントが作りやすいのです。フォント、つまり、ワンセットになった文字の見た目のことです。MSうんちゃらとか、ヒラギノうんちゃらとか、聞いたことありますね。
日本では、漢字まで用意しなければいけないという作り手側のハードルの高さで、数えるほどしか選択肢が無いフォント事情なのですが、英語圏は「文字の少なさ」のおかげで、面白いフォントがたくさん作られており、テーマの中でも活躍しています。
英語にあって、日本語にないフォントが使われていた場合は、強制的に日本語対応の標準的フォントに置き換わりますので、日本語にした途端にガッカリ。ということがしばしば起こります。喜ぶのは日本語化してから、ですね。
その3:スマホで表示した場合の見た目のズレに注意する
日本語にしてもこのテーマイケてる。それが確認できたら、次はスマホでの表示確認です。
「Webサイト作りで大変なこと、あるある」。上位入賞常連と言えば、こちら。「スマホに対応する」ことだったりします。スマホは日々進化していますので、追いかけていくとなると、かなり骨の折れる作業になるわけです。
WordPressもWebサイトの「ひな形」として、スマホへの対応はどんどん行っているのですが、現状WordPress開発チームが作っている「標準テーマ」以外のテーマは、各開発主の頑張り次第になっています。
対応できているものもあれば、できていないものもある。すべてのテーマがズバッとスマホ対応できているわけではないということを知っておかなければいけません。
対応の仕方もマチマチです。「PC版とほとんど同じ見た目で、スマホからアクセスしたらレイアウトが自動で切り替わる」という神対応のものから、「記事が表示できればOKという考え方で、見た目を割り切っている」ものまで、さまざまあります。
日本語OKで上がったテンションが砕かれる前に、お持ちのスマホで1回アクセスして様子を伺いましょう。
その2とその3が問題なくできていれば、見た目に関しての条件はクリアとなります。
その4:デモとリアルの見た目のズレに注意する
さて、最後は「そりゃそうだ」というくらいの注意事項です。
みなさまのサイトに実際にテーマをインストールしてみると、不思議なことに、「こんなはずじゃなかったんだけど」と思うことがあります。日本語OK、スマホもOKのハズなのに、どういうわけだか湧き上がる違和感。
そう、デモサイトのイメージと違うのです。
人間様は結構いい加減な生き物でして、写真ひとつでクラっと来てしまうことがままあります。一目惚れってヤツですね。
困ったことに、テーマのデモサイトを見ていると、テーマそれ自体よりも、「テーマのデモサイトに表示されている写真」に心を奪われていることがあるのです。
で、喜び勇んでそのテーマを自分のサイトにインストールして、あらためて見てみると、グッと来ていた写真がありませんので、「ものすごく物足りない」サイトに見えたりするのです。
これは写真だけの話ではなく、記事がビッシリ書かれていることで充実して見えていたテーマが、記事が空っぽになってしまうことで、「あれ?」っとなってしまうこともよくあります。
……うーん。困ったもんです。この微妙な感覚。
でもですね。大丈夫です。別に問題ないのです。気にしないでください。ちゃんと魅力的な写真や記事があればいいのです。それはこれからの話です。テーマはテーマですので、日本語&スマホがOKならとりあえず良しとしておきましょう。
え?デモサイトのようなステキな写真を撮る自信がない?
……何事も修行です。
目移りしちゃうステキテーマ目白押し!
さてさて!注意事項は頭に入りましたね。いろいろ書きましたけど、要は「これから紹介するようなカッコ良いサイトにするためには、乗り越えるハードルがいくつかあるよ」ということなのでした。まあ、乗り越えればカッコ良くなることは保証されていますので、それをモチベーションに頑張りましょうね!
ということで、2013年版のWordPress無料テーマベスト10、見ていきましょう!
……アンタ、そんなのを一体どうやって調べたのだ。アンタ確か情報収集が苦手で、しかも英語だって得意とは言い難かったハズでは……
皆さまからの「コイツ今から何をでっち上げようとしているんだ」的な疑惑の眼差しが飛んでくるのをヒシヒシと感じます。
もちろんワタシが「良さげな雰囲気のテーマを3分ググって選びました☆」でも良いのですが(良くないのですが)、せっかくですので「権威あるデータ」をありがたく参照させていただくことにします。
それではご登場いただきましょう!世界的に有名なランキング大好き雑誌、フォーブス(Forbes)責任編集、「10 Best Free Word Press Themes Of 2013」です。
……世界中にゴマンとあるテーマをホントにどうやって調べたのかしらこの人達……なんてことを聞くのは野暮ってもんよね…よね。
ではでは、参りましょう!ワタシの「おまけコメント」と一緒にお楽しみください。
①zAlive
最初がこちら。グリーンがキレイなテーマです。メニューもあって、スライドショーも付いていて。なんて言うか、このまま会社のサイトで行けそうなくらい、しっかりした作りをしています。
文字を見る限りでは、開発元は中国のチームのようです(中国語読める方、教えてください)。最初がまさかのアジア圏からのエントリー、ちゃんと調べてるじゃないですか、やるなフォーブス。
②Customizr
画像で見るとわかりにくいと思いますが、動きがカワイイテーマです。写真のところにマウスを持っていくと、ふわっと広がるんですよ。自分の語彙力の無さにガッカリですが、ふわっ~と。
かなり大きなスライドショーが写真表示用に配置されていますので、サイトに来た人にガツンとイメージを印象付けたい場合はオススメですね。
③Corpo
前2つと比べると、すっとしたテーマです。コンパクトな作りながら、統一された色味と大きなスライドショーのおかげで、メリハリが効いています。
テーマが主張しすぎないので、サイトの中身で勝負したい場合はこのくらいのほうが良いかもしれません。個人的にはこれが一番好きです。
④Attitude
こちらもCorpo同様すっきり系ですね。上品な佇まいにブルーが良く映えます。固めな商売をしている企業さんに合いそうですね。
ただ、なんとな~く「見出しの文字がオシャレ」な気がしませんか。ええ、カンのいい方ならお気付きですね。コレ、注意事項で出てきた「英語フォントマジック」の可能性があります。日本語にしたら一気に安っぽくなる可能性がありますので、導入の際には要チェックです。
⑤MultiPurpose
おお、派手さがガッサリ無くなりなりましたね。いや、悪い意味じゃないですよ。「質実剛健」ってことです。「褒めどころがイマイチはっきりしないので適当なことを言っているなコイツ」って、誰ですか。そんな的確な指摘をしている人は。
ブログの部分のデモを見ていると、企業サイトというよりも、ニュースのサイトに使ったほうがシックリ来るような気がします。一覧にしたときの、「写真」と「本文」と「フッター」のバランスが美しいです。
⑥MesoColumn
こちらはうって変わって、ちょっと古風といいますか、アメリカンオールディーズな感じと言いますか。味のあるテーマです。平面の中にワンポイントで付けている見出しの立体感がオシャレ。
英語フォントマジックありきのテーマではありませんので、日本語にしても違和感が少なさそうに感じます。
ただ、たくさんのコンテンツを一度に表示できますので、コンテンツが少ない間は少々寂しいかもしれません。デモサイトと違う~って、アレです。
⑦zeeDynamic
こちらもちょっと古風な雰囲気ですが、先ほどのテーマと比較するとグッとシンプルな作りになっています。縦横キッチリです。
クセがほとんどありませんので、標準タイプのひな形としてどんなWebサイトにでも使うことができるテーマだと思います。まずはここから試してみるのが良いかもしれませんね。
⑧SuevaFree
一転してオッシャレーなテーマです。普通のテーマじゃ物足りない、夢と自由と表参道が大好きなヤングボーイズにビシビシ突き刺さる、そんなテーマ。いかがですか、元ヤングボーイズのみなさまも。
ただし構成上、どちらかというとWebサイトというよりもブログとしての用途に向いていそうな雰囲気のテーマですので、会社情報等、動きの少ないコンテンツばかりですと使い切れないかもしれませんね。
⑨Terrifico
こちらはガチガチの企業サイト向けテーマです。4番のAttitudeのときもそんな感じでしたが、デモサイトで使われている写真が「会議」とか「ビジネスマン」とか、そういう場合は、用途がビジネス向けになっているものが多いです。これもそうですね。
それっぽ過ぎて面白みが少なく見えるかもしれませんが、基本機能はしっかり網羅されていますし、邪魔にならないデザインもGOODです。何より、完成形がイメージしやすいのは大きいです。
⑩Duena
最後はオシャレ系が来ました。普通のテーマじゃ物足りない、愛と自由と自由が丘が大好きなヤングガールズにビシビシ突き刺さる、そんなテーマ。いかがですか、永遠のヤングガールズのみなさまも。
こちらも構成上ブログ向きではあります。まあ会社のサイトだからと言って、ブログを書いてはいけないなんて決まりはありませんし、むしろ、この先の記事でオススメしていきますが、書いたほうがアクセス向上につながることもありますので、この際思い切って採用してみるのも良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
WordPress標準テーマも良く出来ている気がしましたけど、こちらは比べ物にならないほどステキな雰囲気が漂っていましたね。アナタのお気に入りのテーマは見つかりましたか?
ちなみに、これらでまだ無料テーマです。もう十分な気もしますが、この上に有料テーマが控えています。
無料テーマは、あくまで「機能制限版」だったり「有料テーマを販売するための広告塔」だったりと、掘り下げていけば若干「ワケあり」感が無くもなかったりするのですが、有料テーマにはそういう条件も付きません。
料金も、例えばこんな感じ。
ピンキリではありますが、数千円くらいでも手に入ったりします。安いです。自力で作ると考えるとそれこそ1日分の作業料にしかならないくらい安いです。それでも質は充分高いです。
テーマを上手く利用することで、ステキなサイトが作れそうなイメージが湧いてきましたか?うんうん。では、テンションが上がってきたところで、WordPressの使い方、さらに覚えていきましょう。
…おっと。
と、いうところで終了の時間です。
ではでは、今回はここまで!
次回をお楽しみに~。