悲しき社会人あるある
はい、そういうわけでございまして!
サルでき流企業サイトの作り方、第26回になりました。みなさま今日も元気にWordPressをイジり倒してますか?
今回はタイトルが「SEO入門」となっていますね。
そうなんです。ここからしばらく、「4回」ほどにわたってSEOについてお話をしていこうかと思います。今回が基本的な部分のお話で、次回以降、具体的な内容に進んでいきます。
おっと。今ディスプレイの前で、「SEOって何?」と思っている方も大勢いらっしゃいましょう。でもご安心ください、ウミネココーポレーション仮設広報部の面々も、似たような状況です。
……いえ。彼らの場合、SEOと聞いて、完全に「社会人あるある」を連想していますね。それも社会人歴が長くなればなるほど、悲哀の度合いが増えていく傾向にあるようです。
ワタシたちの方は、彼らのそんな悲しみに背を向けつつ、右も左もわからないSEOについて、じっくりと勉強していくことにしましょう。
いつも以上の長丁場になりますので、コーヒーを完備の上、いつも以上にリラックスした気分で読んでいってくださいね。
SEOって何だろう?
ではでは。
今回から複数回にわたって、SEOについてのお話をしていきます。
まずはこの質問からはじめましょう。
「SEO」という言葉、聞いたことありますか?
SEOとは、「Search Engine Optimization」の頭文字を取って作られた言葉で、日本語に訳すと検索エンジン最適化となります。
検索エンジンというのは、広大なインターネットの世界で、ユーザーの「こんなWebサイトが見たい」という希望と、実際のWebサイトをマッチングするサービスです。
予め用意された「キーワード入力欄」に、見たいWebサイトを「最もよく表していると思われるキーワード」を入力して、検索ボタンを押すと、そのキーワード対して「最も内容が近いと思われるWebサイト」を教えてくれる、そんな流れでサービスは行われます。
……なーんて、長々書きましたが、要は「Google」とか「Yahoo!」のことですね。
この検索エンジン、みなさんも普段から水のように空気のように、当たり前のように使っていると思います。
何か調べなきゃ~と思った時は、とりあえずブラウザを立ち上げて、「企業サイトの作り方」とキーワードをカタカタ、「検索ボタン」をポン。
便利ですね~。この検索結果画面によると、なんと「約4,930,000件」のWebサイトを、ななんと「0.33秒」で探して、なななんと「ランキング形式」にしてあげましたよ、とのこと。
インターネットの世界の中でも、まさに最高峰のテクノロジー、それが検索エンジンです。
「ほえー、すごいのねえー」「ドラ◯もんより高性能だわー」と、使う側はただただ感心するばかりなのですが。この検索エンジン、いったいどんな仕組みで動いているのか、想像つきますか?
検索された瞬間に、世界中のWebサイトを巡回し、4,930,000件のWebサイトを抽出、0.33秒でランキングにしてしまう。
ホントにそんなことをやっているのであれば、もはや科学も来るところまで来た、という感じなのですが、実はですね。さすがにまだそこまでは機械も進歩しておりません。ちょっとだけ……ホッとしますね。機械の反乱はまだもう少しだけ先のお話です。たぶん。
検索エンジンのカラクリ
実際の検索エンジンは、ザックリ言うとこんな感じに動いています。
- データ収集・解析班
- 世界中のWebサイトを巡回し、各ページを解析する
- 解析したページ情報(一部)を、自社のデータベースに格納
- 以下毎日繰り返し(ページに変更があったら、情報を上書き)
- 検索・表示班
- 検索ボタンが押された瞬間に、自社のデータベースを検索
- 対象のキーワードに関連するページをリスト化
- ドヤ顔で結果を表示
Webサイトというものは、世界中にもはや「数えきれないほどある」……なんて話を第1回でしましたね。さすがにそのすべてのサイトに一瞬でアクセスすることは今の科学力でもできませんので、班を2つに分けています。
データ収集班が事前にデータを収集、解析しているので、検索班がさも「たった今探してきましたぜ」という感じで動けるわけです。
まあそれでも、(部分的とは言え)世界中のWebサイトの情報を格納しておくだけの「巨大サイズのデータベース」と、そのデータベースから一瞬で検索結果を引っ張ってくる「超高性能プログラム」の存在なしには成り立ちませんので、これはこれですごい話ですね。反乱がちょっと心配になってきます。
で、その検索エンジンに対して、「最適化」しよう、というのが、SEOというものなのです。~以上説明終わり~
……おおお、聞こえる聞こえる。地鳴りのようなブーイングが。
(面倒なのでついうっかり)端折ってしまいました。何でしょう?最適化って。何かと何かをピッタリさせるのが、最適化という言葉の意味なんじゃないかとは推察できますが。
最適化って、どういうこと?
ここで、2つのWebサイトを紹介しましょう。同じ町で八百屋を経営している「Aさん」と「Bさん」のWebサイトです。
2つのWebサイトの、状況はこんな感じ。
- 2つのWebサイトは、同じくらいの時に作った
- 2つのWebサイトは、同じくらいの更新頻度
- 2つのWebサイトは、同じくらいの記事の数
- 2つのWebサイトは、同じくらいの記事の内容
さて、その上で。検索エンジンを使って、「◯△町八百屋」と検索すると、AさんのWebサイトのほうがBさんのWebサイトよりも上位に検索されたとしましょう。
それを見たBさん大激怒。ちゃぶ台を2回転半くらいひっくり返しましたとさ。めでたしめでたし。いや、めでたくない。
……そりゃあそうですよね。
「同じようなこと」を「同じような感じ」で書いてきたにも関わらず、何故かランキングに差が出てしまう。その順位の違いが1位や2位ならまだ許せても、10位も20位も開いてしまう。
そんなことが本当に起こってしまうのが、検索エンジンというものなのです。
「なんでこんなことが起こるの?確実に検索結果が良くなるような方法を教えてよ!Googleさん」と、聞きたくなりますよね。Bさんだって頑張って記事を書いているのに、これじゃあ納得いきません。
ところが、もし本当にそれを聞いた場合、Googleからの回答は、きっとこうなります。
「我々がランキングを算出するプログラムの内容は、一切教えることができません」と。
……え?なんで?
実はですね。もし仮に、Googleがランキングの算出方法を一般向けに公開してしまうと、必ずそれを「悪用しようとする人」が出てきてしまうからなんです。
そりゃあそうですよね。もしそんな方法があるのであれば、ランキングなんて操作したい放題です。
“「消費税増税」と検索した人に、「自分の八百屋のWebサイト」をトップに表示させる。”
やろうと思えば、そんなことさえできてしまうわけですから、きっとみんな必死になって操作しようとするでしょう。
たとえば、Google社が提供する検索エンジンは、現在ものすごく多くのユーザーに利用されています。それはキーワードに対して、より近い内容のサイトを、キチンと教えてくれる、「正確性」と「公平性」があるからです。
もし、ランキングが操作されたもので、内容がまったくキーワードと関係して無いのであれば、それは必ず「不満」となって、そのうちユーザーは誰もGoogleの検索エンジンを使わなくなります。そうなったら、天下のGoogleであっても、存亡の危機一直線です。
そういう理由で、彼らは例えどんなことがあっても、ランキングの算出方法を教えてくれません。ワタシたちは、検索エンジンの周りをぐるぐる回りながら、あーでもないこーでもないとトライアンドエラーを繰り返して、「より最適らしきもの」を探っていくしかないのです。
「検索エンジンのランキング算出プログラムに最適になるように、Webサイトの作り方、記事の書き方を延々考え続けていくこと」、これが「SEO=検索エンジン最適化」、というものの正体です。
サルでき流SEOの基本的な考え方
なんだかはてしない話になってしまいましたね~。SEOとは、正解が教えてもらえない、永遠に悩み続ける問題なのでした。
「人生には正解なんてないんだぜえ」、みたいな。そういう問題って、人によって好き嫌いがはっきり分かれたりしますよね。みなさんはどうですか?
ワタシは案外そういうのが好きな方でして。むしろ正解がわかっているとアレコレやらなければならなくなるので、これくらいハッキリしないほうが気楽で良いとさえ思っています。
ということで、ここからは、そんな気楽さを追い求めるワタシ流、サルでき流の「SEOについての基本的な考え方」をお話していきますね。
ではでは、まとめて、ドン。
- サルでき流SEOの考え方
- 「タイトル」をクドいくらいにわかりやすく付ける
- 「記事」をクドいくらいにわかりやすく書く
- 「画像」をクドいくらいにわかりやすく貼る
- 後はWordPress(等、各種CMS)に任せる
……あいや、お待ちくだされ。ブラウザを閉じるのは少々早くありますまいか。もう少しだけ話を聞いてからでも遅くはございますまい。聞いて減るもんじゃなし。まあ時間は減るけれども。ねえ。
実はワタシ、こんな考え方ですが。検索エンジン的には、
- 「企業サイトの作り方」で、さっき見たとおり1位
- 「iPhoneアプリの作り方」でも、その昔1位
- 「楽しく人を育てる研修」なんてのでも、1位
- 「楽しく働くなんでも屋」なんてのでも、1位
ね?一応そこそこの評価をいただいているのです。
え?証拠ですか?えーと……ではこんな感じでいかがでしょう。
こちら、GoogleやYahoo、Bingなど、各検索エンジンのキーワードに対する順位を表示するサービス「DW230」です。ほらほら。ワタシは「日本一楽しく働くなんでも屋」なのですよ。はっはっは~。
要するに、ですね。Googleの狙いが「ユーザーが入力したキーワードにとって、ピッタリのサイトを紹介する」ということであるならば、基本的には、「あまりテクニックに走らずに、ユーザーにとってクドいくらいわかりやすいサイトを作る」、という単純な考え方のほうが、一見遠回りに見えても、結局は近道になるんじゃないかと思っているのです。
……トリッキーな「とっておきテクニック」を期待していた方、ごめんなさい。
でもですね。このクドいくらいのわかりやすさというのが、案外クセモノでして。ただ文章を長く書く、というのとはちょっと違うので、やれと言われても、結構難しかったりします。
ですので、次回以降を3回に分けて、「検索エンジンにウケる、クドいくらいわかりやすいタイトルの付け方」「検索エンジンにウケる、クドいくらいわかりやすい記事の書き方」「検索エンジンにウケる、クドいくらいわかりやすい画像の貼り方」のポイントをお話していきます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は前提となる、SEOって何のこと?についてのお話でした。サーチエンジンオプティマイゼーションと、噛まずに言えれば第1段階クリアです。
悲しい話なのですが、今のご時世、検索エンジン抜きには、Webサイトへの集客は大変難しいです。例えて言ってしまうと、「鳥取砂丘の中に落とした一粒のダイヤモンドを見つけるくらい難しい」です。こんな連載をやっていて何なのですが、Webサイトの数が多すぎるんですね。
おかげで、当然といえば当然なのですが、検索エンジンへの最適化も、どんどん難しくなってきています。
いきなりピンポイントで結果を出そうとすると、神経をガッサリすり減らすような、そんな危険性をSEOは含んでいますので、全体像をなんとなく理解しつつ、ほどほどの距離感で対応していくのが良いと思います。
企業サイトですとなかなかそうも言っていられませんが、あくまで気楽に、のんびりと付き合っていきましょう。
……おっと。
と、いうところで終了の時間です。
ではでは、今回はここまで!
次回をお楽しみに~。