8月18日(土)に、allWebクリエイター塾(東京都)主催のマンスリー勉強会 SwapSkillsDoubbble(Vol.7)「近未来のWebを見るために原点回帰! ユーザーエクスペリエンスを考える」を開催いたします。
スマートフォンでもWebサイトでも、今後出てくる未来の端末にも共通するようなUXを考えながら、基本原理を学びます。
スマートフォン時代から学ぶこと
iPhoneが誕生し、しばらく経った頃からスマートフォンの普及率などが、よく想定されてきました。その想定よりも遥かに早く日本のスマートフォンは普及し、今では年配の方が利用するためのスマートフォンなども誕生しました。
スマートフォンは携帯電話としての機能だけでなく、アプリを入れたりと、いろいろなことができる、いわゆるパソコンという認識が一般的になってきました。実際、スマートフォンの定義として、OSやアプリがインストールできることで、今までの携帯電話(フィーチャーフォン)との違いを表現しています。
パソコンは、パーソナルコンピューターと言われますが、個人でしか利用せず、常に携帯しているスマートフォンこそ、まさにパーソナルコンピューターと言えます。スマートフォンとパソコンの大きな違いを、以下に3つ挙げてみました。
- 1)手のひらで操作ができる
- 2)マウスでなく、指での作業
- 3)常に持ち運びできる
1)手のひらで操作ができる
手のひらで操作ができる、このことで「傾ける、振る」という動作が考えられるようになりました。ゲームではおなじみの動作になってきましたが、実はiPhoneにはこの振るという動作で「and do=やり直し」という機能が盛り込まれています。このUIを設計したデザイナーも優れた機能だと思い組み込んだことでしょう。しかし、これが以外に知られていません。
メールなどを作成している最中に振ると元に戻ってしまうのですから、機能を知らずに間違って振ってしまうとユーザーはどのように感じるでしょうか?「あれ?、なんで?」となるでしょう。ユーザー体験として想定外の動きは良くはありません。
このように、一般的に知られていないユーザーインタフェースに関して、その機能があることを差し示す方法や、ファーストラーンで学ばせる必要がでてくるでしょうし、そもそも、その機能でユーザーの行動を妨げるようなものは良くありません。
2)マウスでなく、指での作業
当然でありますが、スマートフォンフォンは指での作業が通常です。ただ、この指についてあまり考えずに制作をする方が多くいます。
指の太さや大きさはさまざまなで、一般的に売られているリングのサイズでも、4から12まであります。4と12では3周り、太さにして2倍の差がでてきます。
もっと言えば、身障者の方は足でスマートフォンやタブレットを利用するのかも知れません。Web制作者はパソコンで開発している事が多くどうしても指での開発を忘れてしまいがちです。これらを踏まえても、スマートフォン制作には必ずユーザビリティテストが必要になります。
3)常に持ち運びできる
「常に持ち運びできること」で、どのようにユーザーインタフェースが変わるのかを見ていきましょう。
パソコンは必要な時以外持ち運びすることはないですが、スマートフォンは常に携帯しています。携帯できることで、トイレで使う人もいますし、買い物をしながらスマートフォンを利用している人もいます。家電量販店で店舗とネットでどちらが安いかを見るユーザーの行動から、宣伝キャッチコピーを「どこよりも安い」から「ネットよりも安い」を変更しているところさえあります。
病院や美容室、飲食店などで並んでいる最中、電車の中、あらゆるところでスマートフォンが利用されるようになりました。また道をナビゲーションしてもらうために利用する場合も考えられます。これらは机の上に置いたパソコンの利用シーンとは明らかに異なります。
暇つぶしの時もあれば急いでいる時もあります。どのような状況でもユーザーにわかりやすく、的確に情報を伝えることが必要です。
無機質なテキストだけが並んでいてはユーザーは一見して把握することができません。そこで必要なものがユーザーインタフェース(UI)です。スマートフォン同様のデバイスが増えることが想定される中、当然ながらユーザーインタフェースの存在はより大きくなると考えられます。
今までのユーザーインタフェースの考え方では通用しない
3つの観点からもわかるように、スマートフォンはパソコンのユーザーインタフェースとは明らかに異なるものにしなければなりません。
わたしたちは、これからウェブの技術が家電をはじめ、車や家の中に入ってくることを知っています。そんな時にも快適なユーザー体験ができる仕組みを考えなければなりません。
今までの実績や経験、古い考え方のままでは、新しいものは生まれることはありません。しかしながら、基本的な考え方がそこには存在します。
そこで、基本的な考え方と今後の未来のUIについてSwapSkillsDoubbble(7)でみんなさんと一緒に考えてみたいと思います。