WEB DESIGN WORKSHOP「正しいウェブデザイン」

第2回 TRAFFIC ACQUISITION「トラフィックの確保」

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広告出稿(バナー,テキスト,タイアップ)

ターゲット層に合ったポータル,ニュースやブログサイトへバナーやテキスト広告を出稿することも効果的な集客につながる。こういった広告のコンバージョン率を向上させるにはキャッチーなデザイン,エフェクトやコピーだけでなく,サイトを訪れるインセンティブを明記することが重要である。ターゲット層のユーザーを多く含む場合はコンテンツとしてそのサイト内にタイアップページを設けることも効果的だが,必ずウェブサイトへのリンクは掲載するべきだ。

ティザーサイト

ティザーサイトはウェブサイトの公開前にユーザーの期待感を喚起し,リピートアクセスを促すだけでなく,リピートプロモーション用のメールマガジン登録を行ったり,サイト公開までに検索エンジンにサイトの情報を告知する役目も持つ。ウェブサイトの制作と平行してこういった機能を持つコンテンツを公開できれば公開時の集客には多いに役に立つ。

また段階的にコンテンツを公開することにより複数回のユーザーへのアプローチが可能となり,リピート率の向上や,ブログ,ソーシャルブックマークなどへの掲載率の向上が見込める。

メールマガジン

モティベーションの高い自主的な登録会員に宛てたものや,ユーザーのプロフィールによりターゲティングされたメールマガジンは様々な手法の中でも高い集客率を達成する。ウェブサイトの公開時にメールマガジンを通じてアプローチすることができる会員が要れば必ず行うべき手法である。バナーなどの広告同様,アイキャッチなコピーや明確なインセンティブが明記されていることは重要だが,ユーザーに向けてその情報が「限定」され,⁠いち早く」届いたものと演出することも興味を喚起することに繋がる。

SEO

ウェブサイトへの集客を行う上で,SEO(Search Engine Optimization)は無視できない。ユーザーの検索に対しウェブサイトを結果として表示し,様々なモティベーションを持ったユーザーを集客することができる。日々メソッドが進化し,大変奥が深いSEOだが,ここでは新規のウェブサイトに対して行うべき基礎的なポイントを説明しよう。

Yahooへのカテゴリー登録

Yahoo! ビジネスエクスプレスという有料サービスよりYahooへのカテゴリー登録が可能である。直接Yahooカテゴリーからのアクセスはそこまで多いものではないが,登録を行うことでYahooは「信頼性のあるサイト」として検索結果の上位に表示することとなる。また,他の検索エンジンもYahooカテゴリへの掲載を優先基準として判断するので,YahooだけでなくGoogleの検索結果などにも影響を及ぼす。また,ヤフー以外にも効果的なディレクトリへの有料登録サービスがあるのでSEO対策として必ず対策に含めるべきである。

主な検索ディレクトリ登録サービスを活用

Yahoo! ビジネスエクスプレス
商用(営利)目的のサイトをYahoo!カテゴリに登録できるかを審査し,結果をメールにて返信する有料サービス。
Jディレクトリ
Livedoor,TBS,Fresh eye,MARSFLAG,MEDWEB,AAA!CAFE,Highway,GYAO HIKARIなどで使用されるカテゴリ検索のデータベースに登録できるサービス。
www.xlisting.co.jp/directory_service/>モンキーポッド
goo,Apple,@NetHome,Cybozu,DION,@woman,hi-ho,関西どっとコム,OCN,ODN,Sleipnir,So-net,Teporeなどで使用されるカテゴリ検索のデータベースに登録できるサービス。

metaタグの設定

Googleはmetaタグを認識しないようだが,Yahooは重視する。キーワードアドバイスツールなどのサービスを利用し,ユーザーがコンテンツを求める際に入力するキーワードの組み合わせの中からもっとも効果的な(検索件数が多い)キーワードを20個(20以上はspamと見做される)選定し,metaタグ内に挿入する。またこれらのキーワードを活用し50~100文字のサイトの説明文を書こう。Meta descriptionと呼ばれるこの説明文はSEO効果だけでなく,ユーザーが検索時に読み,サイトの内容を理解するテキストなので,求められる情報を的確に伝える必要がある。

metaタグのなかで検索エンジンがもっとも重視するのがページのタイトルである。Discriptionと同様,SEOの観点から有効なキーワードを多く含み,ユーザーに的確にページの内容を伝える文章が必要となる。文字数の目安は20~40文字としよう。

Googleエイジングフィルタに対する対策

Googleには開設から3~6ヶ月未満のサイトを検索結果上位に表示しないフィルタ(エイジング・フィルタ)を設けている。新規ウェブサイトの場合,公開3ヶ月前からティザーを公開し,それをGoogleへ登録することにより回避が可能となる。

外部リンク

ウェブサイトのSEOに対して外部からのリンクの数とそれらの質(リンク元の信頼性とキーワードへの関連性)は大変重要である。どれだけの外部リンクを信頼性のあるサイトから獲得できるかがウェブサイトの検索結果上位表示の鍵を握る。ウェブサイトを公開した後はどれだけ多くのサイトにリンクを掲載してもらえるかを検討しよう。

コンテンツ内のテキスト

ウェブサイトのコンテンツ内に検索キーワードを含める際,上部に大きな文字で含める事が重要とされている。また,h1タグ内にキーワードを含めば検索エンジンはそのキーワードについてのウェブサイトだと理解する。画像のaltタグ内にキーワードを埋め込むことも重要な手法だ。サイト内にできるだけ多く,キーワードを含めるようにしよう。

代替(オルタネート)ページ

ウェブサイトをFlashで作成する場合,コンテンツやリンクが検索エンジンに読み取られないSEOの観点からはとても不利になる。SWFファイルをJavascriptでページに貼り表示し,Javascriptが切られた際に表示される代替(オルタネート)ページを用意することでこの問題は回避できる。サイト内のコンテンツテキストやリンクを一覧できるページを用意しておくと良いだろう。

http://www.ficc.jp/。ブラウザのJAVASCRIPTを切ると最新の更新や企業情報などがHTMLで表示される

画像

検索エンジン,ディレクトリへの登録

検索エンジンへの登録はお互いの検索結果に対しても相乗効果を発揮する。一発太郎などの登録サービスを活用し,複数の検索エンジンへ一括登録を行い,Yahoo,Google,MSNなどの主力検索エンジンへは個別に登録を行うべきである。

主力検索エンジンへの登録

一発太郎
複数のサーチエンジンにサイトを登録依頼する事が可能なサービス。
Yahoo
Yahoo!社が運営するポータルサイト。ディレクトリ型のサーチエンジンが中心。
Google
Google社が運営するポータルサイト。自動巡回による全文検索型で高い精度を実現したサーチエンジン。
MSN
Microsoft社が運営するポータルサイト。サーチエンジンはWindows Live Search。

著者プロフィール

荻野英希(おぎのひでき)

FICC inc. 代表。ファッションブランドのアートディレクターを勤め,ウェブプロデューサーとして様々なブランドや企業のウェブプロモーションを手がける。デザインポータルAnotherbookmarkの運営や雑誌連載の執筆など,幅広い活動を行っている。

URLhttp://www.ficc.jp/