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第169回 Introducing Twitter Blue,MyMcDonald's Rewards,Missing pieces of The Night Watch

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朝晩もずいぶん冷え込んで,いよいよ今年もこたつの準備に取り掛かろうとしている今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた,素晴らしいウェブサイトの特徴をいくつかお話したいと思います。

Twitterも,課金開始します

Introducing Twitter Blue - Twitter’s first-ever subscription offering

Twitter初のサブスクリプションサービスとして提供が開始された「Twitter Blue」の詳細を知らせるTwitter公式Blogのエントリー,⁠Introducing Twitter Blue」です。

図1 Twitter初のサブスクリプションサービス「Twitter Blue」の詳細を説明するTwitter公式Blog「Introducing Twitter Blue」

図1 Twitter初のサブスクリプションサービス「Twitter Blue」の詳細を説明するTwitter公式Blog「Introducing Twitter Blue」

エントリーでは,Twitterが今回発表した「Twitter Blue」で可能な新機能の説明とサービス提供までの経緯が説明されています。

「Twitter Blue」で提供される新機能は,Bookmark Folders(保存したツイートをフォルダー管理⁠⁠,Undo Tweet(ツイート公開前の内容修正,投稿後30秒以内の取り消し⁠⁠,Reader Mode(スレッドを読みやすい長い文章として表示)の3つです。それ以外にビジュアルのカスタマイズやメンバー専用のカスタマーサポートも追加されます。

図2 ⁠Twitter Blue」で提供される新機能の一つ,Undo Tweetの画面写真。設定した時間(最大30秒)内であれば,送信したツイートや返信などを投稿前に取り消せる

図2 「Twitter Blue」で提供される新機能の一つ,Undo Tweetの画面写真。設定した時間(最大30秒)内であれば,送信したツイートや返信などを投稿前に取り消せる

Introducing Twitter Blueより引用

オーストラリアとカナダのTwitter for iOSで先行提供される「Twitter Blue」の月額料金は,オーストラリアでは4.49AUドル(約376円⁠⁠,カナダでは3.49CAドル(約318円)となっています。また11月9日からはアメリカとニュージーランドでもサービスが提供されます。

新たな収入源の獲得を目指すTwitter

Twitterでは,このところ新たな機能を発表して試験的に運用する動きが活発です。今回発表された「Twitter Blue」も,ユーザーの課金によって機能が追加できるという,今までやったことのない方法を試みています。

スピード感ある試みが次々と行われている理由には,今年2月に「Twitter Analyst Day 2021」で発表された,今後のTwitterの経営目標が考えられます。

「視聴者を増やし,ブランド広告とダイレクト・レスポンス広告の両方でシェアを獲得して,2023年には年間の総収入を75億ドル以上にする」と宣言したTwitterの公式IRによるツイート

この目標は「2020年と比較して,2023年までに年間の収益額を2倍にする」というものです。目標達成には,現在の主な収入源である広告収入のほかに,より安定的で確実に計上できる収益源が必要です。このため「Twitter Blue」が導入されるのは必然とも言えます。

10月26日に発表したTwitterの第3四半期決算では,⁠AppleのiOSのプライバシー規約変更によるモバイル事業の広告売上への影響は小さい」ことを発表しました。広告収入に関する懸念が少なくなったことで,新たな収入源への投資にも集中できそうです。

今後はユーザーの滞在時間と利用頻度を拡大する「Ticketed Spaces」⁠チケット販売できる共有音声会話⁠⁠,⁠SUPER FOLLOW」⁠月額課金でクリエイターを支援⁠⁠,⁠Tips」⁠ユーザーに投げ銭できる)といった機能を活用しながら,野心的な目標に向かって収益を伸ばしてくるはずです。

2013年11月に株式を公開してから8年。Twitterはユーザー数の増加を最優先とする成長局面から,新たな収入源を獲得しながら安定的な経営を目指す段階に入っています。⁠広告の非表示」「定額制ニュースの配信」の実施という噂もありますし,次の一手としてどのようなサービスや機能を発表してくるのか,これからのTwitterの動きにも注目したいです。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。