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Google、C/C++コードをブラウザ上で動作させる「Native Client」プロジェクトを公開

Googleは2008年12月8日に、Webブラウザ上でx86 CPUのネイティブコード実行を可能にする「Native Client」をリリースしました。Google Codeにて、ランタイムやブラウザプラグイン、サンプルアプリケーションなどを含んだアーカイブを提供しており、現在は一般のPCで使われているx86のCPUを持つマシン上でのみ動作します。

ブラウザ上でリッチコンテンツを実現する技術にはJavaアプレットやFlash、Silverlightなどがありますが、Native Clientもその1つです。

Native Clientのサンプルアプリケーションにはグラフィックを多用したものが多くあります図1⁠。ネイティブコードを実行しているため、他に比べパフォーマンスに優れているなどの利点があります。

セキュリティが心配な気がしますが、⁠inner-sandbox」⁠outer-sandbox」という、実際に実行されるコードの検証を行ったり、専用のローダによるプロセスを分離して保護したりなどのしくみを利用して対応しています(ただし執筆時点の2009年1月末ではouter-sandboxのしくみは含まれていません⁠⁠。

現在はまだNative Clientを利用したキラーアプリケーションは現れていないようですが、C/C++に長けた技術者がWebブラウザ上でも活躍できるため多くの可能性を秘めています。

図1 Native Clientのデモ
図1 Native Clientのデモ

URLhttp://code.google.com/p/nativeclient/

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